宮崎地鶏焼き

2007-01-28 12:11:26 | 文化
宮崎の鳥インフルエンザが取り沙汰されている。
新知事も被害の拡散防止と風評被害防止に躍起となっているようだ。


ところでご存知の方も多いと思うが宮崎の『地鶏焼き』。、、、これが美味い。

宮崎では毎年12月に「青島太平洋マラソン」という7000名ほどが参加するマラソン大会があるが、
私はこれに数回参加し、大会前夜、好んでこの『地鶏焼き』を食った。


地鶏焼きなど何処にでもあると思われるかも知れないが、これが全く違う。

宮崎のそれは炭火の上でゴウゴウと油を炎に燃やしながら(右上図参照)、
塩だけで激しく厳しく男らしく焼き上げる南国男の料理で、
その肉はもう歯も折れよとばかりにゴリゴリと手強く、噛んでも噛んでも肉汁は涸れない。

私は宮崎のある居酒屋で、
隣の席にいた地元人(じもとびと)が食っていた『骨付き地鶏焼き』が余りに美味そうなので、亭主にそれを頼むと、
よそ者と見破られたのか、即座に『止めときなさい、“ばらし”にしときなさい』とたしなめられた。

“ばらし”というのはその名の通り、あらかじめ骨から肉を外し一口大に肉をばらしてから焼くもので、
骨付きに比ぶれば食い易い。

それでも炭火の煙を充分に纏ったその肉は、私の住む福岡の地鶏焼きとは全く違う異次元の味であり、
もし読者で食ったことの無い方は一度食されたい。


さて隣の地元人が食っている“骨付き”の様子を見ていると、
まずざっと火の通った肉を食い終わると、
まだ赤い肉の付いた骨を亭主に戻しもう一度炭火で焼かせる。
そして又骨の周りの肉を歯で削り取るようにして食い、
地の焼酎をロックでク~~っと流し込み、、、、しばらく目を瞑ったままうっとりしておる。




、、、、、書いてるうちに、、口惜しくなってきた、、、


実は私は宮崎でこの『骨付き地鶏焼き』を食ったことが無い。






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2 コメント

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宮崎地鶏 (exzy)
2007-01-29 12:27:54
骨付き地鶏の腿肉炭火焼・・・これを、宮崎地元では、単に「焼き鳥」または「トリ」と言う。
私の親戚筋(血縁関係はない)に、この手の老舗がある。○万という宮崎の繁華街では結構有名店である。
Pはんの記述のとおり、骨の端を手でむんずと掴み
かぶりついていく。老若男女全て、傍目構わずかぶりつく。一心不乱にただただむしゃぶりついて、会話はない。そんなゆとりはない。ぼたぼた落ちる鶏の油が口にまとわりつくのを、キッチンペーパーのようなごわごわの紙で拭いながらむしゃぶりつく。噛む。また噛む。飲み込みまた噛む。生ビールで、喉をゆすぎつつまた噛む。
勝利の日まで、We shall over 噛む!
・・・鶏には二種類ある。「硬いの」「やわいの」である。他のメニューはここにはない。硬いのが味が深い。深くて美味いがアゴが疲れる。やわいのは柔らかいが味は淡白。私は、硬いを1本、やわいを一本食べていた。これで満腹になるのだから大きさは推して知るべし。アルコール飲料はビールだけ。
簡素にして純、豪放にして密。言葉は空しい。
食うしかない。
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「硬いの」が美味いの (P@RAGAZZO)
2007-01-29 13:07:17
わははは~~~!!、、うまそうだなぁ!

ホント彼らは食ってる時まったくしゃべりませんねぇ。
そうですか、「硬いの」「やわいの」ですか、、
私が食った『ばらし』は「硬いの」のやわい食い方だったんですね。
ほんと、食うしかない!
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