よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録4042(ヘラクレス座球状星団M13 by ASI715MC)

2024-05-01 01:00:00 | MC天体
ヘラクレス座 M13球状星団/Hercules Globular Cluster

画像① ②のトリミング
画像②CBPフィルター使用、3分露出3枚のライブスタック
M13は距離25100光年、北半球でもっとも明るい球状星団とWikipedea。見かけの等級は、+5.8で、暗い所なら肉眼で見えるとのこと。

久しぶりの観望。メダカベヤからFMA135+ASI715MC+赤道儀化AZ-GTiでのテストの一環。上級者の方々の多段階露光とかをまねしたく、;^^)30秒露出10分、1分露光6分、3分露光9分のライブスタックやってみました。撃沈です。;^^)
一番まともな3分露光×3の9分ライブスタックが、画像②。まあ、これも経験です。

ライブスタック中は気づかなかったが、トリミングして拡大表示されると星が楕円(画像①)。薄曇りの中の観望なので、ガイド星を何度か見失うこともあり、仕方ないかとあきらめる。アノテーションのためSirILに読み込んで簡単画像処理。『逆畳み込み』処理中のPSF(点拡がり関数)の像は、初めて見る見事な楕円;^^)・・・画像④は、補正後(ダーク未適応)。

まだまだ先は遠いが諦めずに頑張る。精進あるのみ。

覚書)
①低空の雲でPA(極軸アライメント)できず(2回目の移動でいずれも室内を写す)。前回設置して動かしてないのでそのままで観望。
②Wikipediaに今年も小額だが寄付。

画像③ライブ中の画面
画像④逆畳み込み後のアノテーション(by SiriL)

画像⑤導入画面

撮影情報
2024年4月28日午後9時過ぎ
メダカベヤ観測所
ヘラクレス座 M13/Mel150/NGC6205 ヘラクレス座(大)球状星団
主鏡 FMA135+ASI715MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリでgain35、3分露出3枚のライブスタック
ダーク補正あり
写真アプリでトリミング・画像調整等
SiriLで簡単に画像処理後アノテーション。GHS(一般双曲線ストレッチ)難しい。




電視観望の記録4041(こと座 M57リング星雲 by ASI715MC)

2024-04-25 01:00:00 | MC天体
こと座 M57リング星雲/環状星雲

ASl715MCテスト4
月と雲と黄砂の夜に(月齢9.7)

ZWO ASI715MCとは、2023年11月に発売された1/2.8サイズの惑星用CMOSカメラ。解像度は3864×2192。ASI585MCとほぼ同じ。その一方で、Full wellは、約6Keと小さい。ZWOの惑星用カラーCMOSカメラで2番目に安価(約3諭吉さん)。

撮影環境
FMA135+ASI715MC+CBPフィルター(主鏡)
SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフイルター(ガイド)
赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR Plus+iPhone SE3(架台・制御)

画像①ピンチアウト拡大、スクショ
M57は距離約2600光年のこと座の惑星状星雲。星雲の中心にはWD 1851+329と呼ばれる白色矮星あるいは惑星状星雲中心星が存在し、数千年前に放出されたガスがこの星によって輝いている姿。ドーナッツ状の端正な姿とカラフルさで人気の天体。

上級者の皆さんの目標は、外側のフリルのような模様と中心の白色矮星を写すことらしいが、私の目標は、β星シュリアクとγ星スラファトを一緒に写すこと。あわよくばこの2つの重星が分離してくれればぐらいの気持ち。まあテスト撮影だから。

ところで、リング星雲は、小さいんです。次の画像②。

画像②CBPフィルター使用、gain35、撮って出し
(30秒×30枚のライブスタック、ダーク補正あり)
M57は中央右ななめ上。希望通り、β星γ星と一緒に写った。画像①はiPhoneSE3上で②をいつものピンチアウトで拡大したもの。隣で館長が『なんでこんな汚い画像上げるの!』とぼやいてます。;^^)まあ、記録だから・・・
iPhoneの拡大凄いので、最大までやってみる。

画像③ピンチアウトで最大拡大
中心星は見えず残念。;^^)
重星についても観望中は分離できたと喜んでいたが画像を見るとビミョー。

画像④ライブ画面
画像⑤導入画面
館長が云うように、背景がちょっとなので、フラットとバイアス補正もかけて、ライブスタックのやり直し(画像⑥)。少し改善された;^^)
ただ、6分のライブスタックで、電線が写り始めたので、そこで終了となった。

画像⑥ダーク・フラット・バイアス補正あり、30秒x12枚ライブスタック

画像⑦ASIAIRのアノテーション(M57は表示されず)

画像⑧

天体や星像等は綺麗に写っているが、背景が・・・。月夜だからか、黄砂だからなのか、カメラの仕様か、私の腕か・・・;^^)
経験値は稼げたので、また続けて頑張るしかない。
星雲撮りたいけど、雲と黄砂でなかなか実現せず。

撮影情報
2024年4月18日午後10時半頃
メダカベヤ観測所
こと座 M57/NGC6720 環状星雲/リング星雲
主鏡 FMA135+ASI715MC+UV IRcutフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリでgain35、30秒露出30枚のライブスタック
ダーク補正あり
写真アプリでトリミング・画像調整等

参考資料等
    JUNPYさんの銀河星雲マニアのためのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク
    東京のど真ん中で天体写真しているHIROPONさんのブログ

電視観望の記録079(こと座まとめ) - よしべや自然博物館

こと座Lyra画像①CSレンズによる「こと座」撮影。こと座の電視観望を通じて、沢山の経験をさせてもらえた。メダカ部屋では、近くの街灯で1等星しか視認しにくい状況。アライ...

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電視観望の記録4038(おとめ座 マルカリアン・チェーン by ASI715MC)

2024-04-20 01:00:00 | MC天体
おとめ座 マルカリアン・チェーン(銀河鎖)

ASI715MCテスト1
ZWO ASI715MCとは、2023年11月に発売された1/2.8サイズの惑星用CMOSカメラ。解像度は3864×2192。ASI585MCとほぼ同じ。その一方で、Full wellは、約6Keと小さい。ZWOの惑星用カラーCMOSカメラで2番目に安価(約3諭吉さん)。

撮影環境
FMA135+ASI715MC+UV IRcutフィルター(主鏡)
SV165+ASI120MM-mini+UV IRcutフイルター(ガイド)
赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR Plus+iPad mini6(架台・制御)

画像①3分×18枚のライブスタック、トリミング・画像調整あり
マルカリアンの銀河鎖あるいはマルカリアン・チェーンは、おとめ座の綺麗な銀河の並び。この銀河群の固有運動を見い出したアルメニアのB・E・マルカリアンにちなんで命名された。

画像②ASIAIRによるアノテーション
画像③Astapによるアノテーション
(パソコン上で拡大すると文字もすべて読めます;^^)

口径3cmFMA135用と流星観測用に、ZWOのCMOSカメラの購入を検討。贅沢はできないので、候補は3つ。①ASI224MC②ASI662MC③ASI715MC
①1番安価(約2.5諭吉)、ネット上に沢山の事例もある。ただ既に所有しているCeres-Cと同じセンサー。
②約3諭吉さん。ASI585MCのミニチュア的な位置。安心できそう。

③昨年11月発売の新CMOSカメラ。魅力は価格と解像度。価格約3諭吉さん。解像度はASI585MCとほぼ同じ。不安材料は、当初ASIAIRに未対応(多分1月より、ASIAIRのβ版で対応、2月の正式アップデートで対応したが、ZWOは正式対応したことをアナウンスしていない。)。今までに無かった小さなピクセルサイズ1.45μ。それでこの安価な設定。大丈夫?そして、Full wellと呼ばれる値が、他のセンサーより圧倒的に小さい約6Ke。ちなみにASI585MCは47Ke。製品の概要は下のZWOのサイトで

ZWO ASI715MC – ZWO ASI(販売サイトなのでご注意下さい)

悩んでましたが、ネットでASIAIRでの動作情報が流れたので、③の購入に踏みきりました;^^)新物ということで、先行者利益を受けられるか人柱で撃沈するか。ハラハラ。

最終的には、
・130PDS+ASI715MC(DSO観望用)
・SKYMAX127+ASI715MC(惑星観望用)
・ASI715MC+付属CCTV用レンズ(流星観望用)
の運用を想定。

(驚いたこと)
・CCTV用レンズ焦点距離2.1mmが接続リングとカメラにセットされて届いた。販売サイトの写真のとおり。パソコンとASIStudioソフトを用意すれば、いきなり広角星空、流星観測始められる。(昼間のテストでは写りよし)なお、レンズと接続リングは圧着されてる模様で、ASI585MCとはフランジバックとレンズの焦点距離の関係で転用できない感じ?

(右、レンズ+接続リング)
・ASIAIRでのGainの設定が、L(gain0)、M(gain35)、H(gain300)で、手動でも300以上は設定できない。ASI585MCはMでgain252。販売店の450までのグラフがあるけど、制限されている?ジャジャ馬センサー?今後のZWOのアプリ改良に期待;^^)

画像④ライブスタック画面

画像⑤導入画面

上の画像を見ると画角が、覚書001(画角②) と少しずれてると気になり、センサーサイズ5.6×3.2(mm)、そして、ASIAIRからのデータより

焦点距離137mmで再計算。


ピッタリでした。焦点距離がのびたので、数値がかわったようだ。よかった。(^_^)

撮影情報
2024年4月14日午後8時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
おとめ座 マルカリアン・チェーン(銀河鎖)、M84、M86
主鏡 FMA135+ASI715MC+UV IRcutフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリでgain35、3分露出18枚のライブスタック、スクショ
ダーク、フラット、バイアス補正あり
写真アプリでトリミング・画像調整等

参考資料等
  JUNPYさんの銀河星雲マニアのためのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク
  東京のど真ん中で天体写真しているHIROPONさんのブログ

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の機材021(130PDS+赤道儀化AZ-GTi テスト2) 

04)電視観望の記録057(おとめ座まとめ) 

05)電視観望の記録030(おとめ座銀河団 マルカリアンチェーン)

06)星見娘で電視観望4035(おとめ座 マルカリアンの銀河鎖)


よしべ~の業務報告

2024-04-18

願いが天に届いたのか、久しぶりにどうにか観望できる空。月の影響を考え、メダカ部屋から、SeestarでM13。その後、FMA135+ASI715MC+赤道儀化AZ-GTiで、極軸合わせとM57。Seestarをベランダにもどし、いくらか試すが、雲と黄砂でひどい結果。撮れたのは、M12の1枚のみ。

3分のライブスタック。ブライトネス+100でやっと見える。;^^)
それでも見えてよかった。

2024-04-19
Seestaで太陽


2倍

太陽は元気だわ!しかし黄砂の影響でてる。

そして夕方、18時30分より、お月見

新お月見セット
・レイメイ藤井RXA124(口径72mmニュートン反射望遠鏡Fl300mm)
+Ceres-C+ZWOIR850nmパスフィルター(主鏡)
・VirtursoGTi+Windows10 on BootCamp(Mac)(架台・制御)
・SharpCapPro4.1(ソフト)太陽/月/惑星ライブスタックキング(1000フレーム)
望遠鏡が軽いので、ホントお手軽。(^^)










電視観望の記録4037(かみのけ座 M100 2nd、NGC4312)

2024-04-17 01:00:00 | MC天体
かみのけ座 M100/NGC4321渦巻銀河2nd、NGC4312エッジオンの渦巻銀河

先ずは、130PDS+ASI585MCによる観望
画像①トリミング・画像調整あり
(3分露出×10枚ライブスタック、CBPフィルター使用)
M100は距離約6000万光年の渦巻銀河。見事な渦巻銀河でM33のミニチュアという人もいるらしい。NGC4312は距離約5500万光年のエッジオンの渦巻銀河。太陽の1万倍以上の質量を持つブラックホールの存在が推定されているという。共に、おとめ座銀河団に所属している。

今回口径13cmの130PDSでの2回目の観望で、「M100、やはり立派だな」と少し感動。やっぱり買って良かった130PDSとなった(^_^)。画角が変わったので、NGC4312も一緒に写っている。
ASI585MCを新カメラASI715MCに代えると2倍に拡大されるので、もう1回頑張るぞ!

なお、同時にSeestarでも観望したが、なぜか写りが悪くボツ。改めて4月7日に取り直した(画像⑤⑥⑦)。

画像②ライブスタック直後

画像③導入直後のアノテーション

画像④SkySafariによる観望位置

撮影情報
2024年4月4日午後11時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座 M100、NGC4312他
主鏡 130PDS+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリで3分露出10枚のライブスタック、スクショ
ダーク、フラット、バイアス補正あり
写真アプリでトリミング・画像調整等


ここからはSeestarによる観望
画像⑤10秒露出35分のライブスタック

画像⑥Seestarによるアノテーション

画像⑦導入画面


撮影情報

2024年4月7日午後9時頃

ベランダ プチ・リモート観測所

かみのけ座 M100、NGC4312他

Seestar S50iPhone7 10秒露出35分のライブスタック

写真アプリで、各調整など


参考資料等
  JUNPYさんの銀河星雲・Seestarマニアのための交流・情報サイト
  HIROPONさんのブログ。PHD2の公式日本語マニュアルの翻訳者。





電視観望の記録4036(うみへび座 M48散開星団)

2024-04-07 01:00:00 | MC天体
うみへび座 M48散開星団
画像①CBPフィルター使用。30秒×11枚のスタック画像
M48は距離1500光年にある散開星団。Mel85のインデックスも持ち、視直径54分と月より大きいぐらいのサイズ。
*Mel=メロッテ・カタログ、散開星団のカタログ。

画像②観望開始後のスタック画面スクショ。アノテーション

画像③SkySafariによる観望位置
画像③を見て、いっかくじゅう座と思いブログを用意しはじめ、中西さんのメシエ天体の本で確認して驚く、うみへび座でした;^^)M48は、うみへび座といっかくじゅう座の境界ギリギリにある。
なお、途中で人工衛星通過。そのため、保存されているFitsファイル11枚をスタックし直した。

撮影情報
2024年3月29日午後7時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
うみへび座  M48/NGC2548/Mel85 散開星団
主鏡 130PDS+ASI585MC➕CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリで30秒露出11枚をASIDeepStackでスタック
写真アプリで、トリミング・各調整など

2024/08/02追加
Seestarの観望画像追加
データはFitsヘッダーより読み取り
2024-02-06 20:30
10秒露出91枚のライブスタック

アノテーション(Astapによる)