映画「會議は踊る」

1931年の「會議は踊る」は、第二次世界大戦前、世界をリードしたドイツオペレッタ映画の金字塔。
音楽劇の演出家として知られたエリック・シャレルの監督処女作品。

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1814年、ナポレオン敗北後の９月。
ウィーンで各国の元首や大臣が集い、欧州の秩序回復のための協議が開かれるが、利害をめぐって対立。結論は出ずじまい。
知略に長けたウィーンの宰相メッテルニヒは、会議を舞踏会へと変じ、議決の主導権を握ろうとしていたのだった。その彼の最大の標的が、大国ロシアの皇帝アレキサンダー公。
いっぽう、ウィーンの手袋屋の売り子クリステルに恋をしたアレキサンダー公は、ある策謀を用いて、メッテルニヒの企みを交そうとしていた。

とにかく全編、舞踏と行進曲にいろどられた楽しい映画。
下町娘と皇帝とのロマンスは一種のシンデレラストーリーですが、陰謀に巻き込まれて、ふたりの恋路も危険に晒されます。
リリアン・ハーヴェイ、ヴィリー・フィッチ、コンラート・ファイトなど戦前の豪華俳優の共演がみもの。

（〇九年八月三〇日）

会議は踊る(1931) - goo 映画