KOTOKO名曲アルバム 間奏曲

KOTOKO名曲アルバム、別名　神無月の巫女組曲、神無月の巫女の主題歌にのっとって内容を追うという、とりたてて珍しくもない企画。その最終楽章を飾るのは、やはりあの歌ですね！…と、その前にKOTOKO嬢のこんな歌曲をご紹介。


KOTOKO 「月夜の舞踏会」



メジャー六枚目シングル『Chercher ～シャルシェ～』に収録されているのが有名ですが、もとは3rdアルバム『UZU-MAKI』にあったものらしいです。「お月様が見ている」とか「マリア様が～」というフレーズから「マリみて」世界を思わせますよね。
時おりちょっと困った表情をみせるKOTOKOさんがキュート。歌い口も甘くてノリがいいので、なじみやすいです。演出がファジーなのもよし。ところでトランプマン（笑）みたいな道化師がもっているベルってあれでいいんですか？いかにも，そこたしのスーパーの抽選会場で鳴らしている安っぽいベルなので違和感がつのる（汗）


KOTOKO 「 Chercher ～シャルシェ～」




OVA『マリア様がみてる』第一巻 、 第二巻EDとして有名ですよね。今野緒雪先生が作詞なさっています。
私を探して～♪なフレーズは、『マリア様がみてる 涼風さつさつ』のあの有名な祥子・祐巳のエピソードを下敷きにしたものですが、「二枚貝」の文句はどうみても神無月インスパイア。いや、そもそも神無月のドラマCDのエピソードからしてマリみてオマージュかと思われること明らかですから、この場合本歌取りがオリジナルを逆リスペクトしたということでしょうか。深紅のドレスをまとって、ウルビーノのヴィーナスよろしく横たわる歌姫が色っぽい。アニメ神無月最終回の姫千歌ソングとしても最適。


KOTOKO「きれいな旋律」




OVA『マリア様がみてる』第三巻EDとして有名。作詞は今野緒雪先生。
神無月の歌いっぷりとは違って、声に透明感があるのが魅力。PVのKOTOKOさんの落ち着いた淑女ぶりにも驚き。音響で調整しているかもしれませんが、ひとりの歌声でこれだけ代わり映えのある演出ができるのは凄いですね。にしても、このPV、リクルートスーツ姿の男女が走っているのはなんだか笑えます。どんな意味があるんだろう。「マリみて」自体はすごくファンタジーな世界なのに、現実味があって。水たまりに倒れた女性は、世知辛い現実社会での生きにくさを語っているようですね。


Kotoko 「421 -a will-」




同名のメジャー4枚目のシングルに収録。
神無月の巫女イメージとはまったく裏腹な、明るい春ソングという感じですね。全世界にありがとうの花束を贈りたくなる、そんな歌手のあたたかくてやさしい気持ちが、爽やかに歌いあげられています。
ちなみにこれを選んだのは理由があるのですが、まさかあの番組でかかってるとは思わなかった。ウテナフリークな地元だけど、まさか神無月経由じゃないよね（笑）


さて、他にもいろいろありましたが、お気に入りは以上。
ライブの映像があって動画で視聴させていただいたのですが。
失礼ながらアカペラでお歌いになるとさほど上手に聴こえないのではと思いました。もちろん曲があわないせいもあったのかもしれないですが。曲によって声質が違うのもやはり機械的に変えているのではと思われますし。私、音楽のこと詳しくないので、どうやって作られているのかわからないんですけど。でも作詞力はすごいですよね。
デビュー当時はけっこうブリブリ（死語）なアイドル路線で売り出そうとしてたのか（「さくらんぼキッス ～爆発だも～ん～」とか）と思ってなんかびっくり。2ndシングルの『Re-Sublimity』は彼女の転換期だったように感じられるのですが、だとしたらもっとこの歌の重要性が説かれてほしいですね。

あと個人的に好きなのは「声が届くなら」。歌手としての意思表明を歌い上げているようですね。彼女の誰か特定個人に語りかけているような歌いっぷりは、胸に熱く響いてくるものがります。

動画サイトでアニメのOP映像と他の歌曲をあわせたMADをよく見かけますが、「神無月の巫女」を思わせる歌ってけっこうありますよね。といいますか、卵が先か、鶏が先かの理論で、神無月ありきでそれらが後から生まれたわけじゃないですけれど。