陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

コゼットの肖像オリジナルサウンドトラック

2008-10-23 | テレビドラマ・アニメ


ブログのネタに困ると、どうでもいい日常をぶちまけるか、お買い物コレクションのお披露目に走るかになりますね。
私の場合、ネタに困ってるというより、書きたいことは山ほどあるのですが、ついどうしても、すぐ書けるようなものばかりしあげて安易に更新してしまうというのが通例。

で、本日はコレクションの紹介。
「コゼットの肖像 サウンドトラック」です。
じつはこれ、アニメの内容自体を詳しく知りません。たしかOAV三巻組で発売されたものですよね。某所でちらっと視聴したのですが、内容がすごいグロテスクなので、正視するのが耐えられず。というわけですので、ストーリーについては深く言及しません。でも、演出などはすごく斬新でした。

で、作品を知らずになぜCDだけ買ったのかといいますと。三年前ぐらいだったか、「鋼の錬金術師」のラジオ番組があって、アニプレックスのCMで「コゼットの肖像」のメインテーマが流れてきたんですね。もう、からだの奥から痺れるような神がかった女性の声で。気がつくと、このメロディーが頭のなかに流れてきてしまう。

ちなみにそのとき聞いた音楽は、OPでした。以下、その動画。この例えでいいかわからないですが、オルゴール音楽を崇高でサスペンスタッチにした感じです。





このヴォーカリストは貝田由里子さんと仰る方。声がとても美しいですね、ほんとに聞き惚れてしまいます。これ以上、どう評しようもないです、私の語彙では。
作曲は、あの「ガンダムSeed」のOPを歌ったSee-Sawで有名な梶浦由記さん。
参照記事によりますと、彼女の音楽の下地にあるのは、十代のドイツ滞在で培ったオペラ鑑賞や七〇年代のイギリスロック。日本のJ-POPに飼いならされていない音楽体験を糧に、若いユーザーが多くて楽曲づくりに枷のないアニメソング業界で高く評価されたとのこと。現在は、北野武監督の映画「アキレスと亀」の音楽も担当。
日本で確実に育まれながら影の文化として忌避されたアニメ業界の自由な作風をもたらしていることを先読み。彼女の評価は海外のほうがなおさら高いとのこと。
このサウンドトラックには民族音楽楽器をつかったものもありまして、エキゾチックな音色が耳をくすぐってくれます。

アニメに限らず映画のサウンドトラックでも、物語の中身を知らずに買ってしまうことが多いのですが、べつにそれが邪道だとは思いません。だって、アニメソングの旗手のひとって戦略としてその業界を選んでいるだけであって、自分の表現を生かす場があればアニメだけじゃなく活躍しているわけですよ。アニメソングっていう色がつくことを実は恐れているんじゃないかしらとも。先日ご紹介したKOTOKO嬢の歌でも、アニメのPVに使用されたことにより、彼女独自の詩のもつ物語観を損なっている、アニメの挿入歌という肩書きをのせてほしくない、という意見もあるようで。(こちらを参照)それに、アニメのBGMってワイドショーとかバラエティ番組でけっこう流用されたりしますから、作品から切り離して聞くこともありなのではないかしらと。要するにそれは宗教画があったとして、構図や線描のタッチやマチエールの扱い方や、色価(バルール)などの絵画的分析をおこなわずに、ただこれは聖書のどこどこのエピソードを描いたんですよ、と説明してるようなものです。あるいは、作家の履歴でお茶を濁すとか(上で私がやってしまっていることです(苦笑))
とはいえ、アニメやドラマの音楽を専門的に分析されても、素人にはちんぷんかんぷんなのですが。コードがどうとか、わからない…。以前、リザブをそういうふうに音楽的に解説した記事を読んだことありますけど、皆目理解できませんでした。

ちなみに私は基本、あまり人の声ではいった音楽はあまり聞きません。言葉の意味をかんがえてしまうと音に集中してしまうので。洋楽のほうが好きなのも語学が得意ではまったくないのですが、言葉を音の羅列として聞きほぐしてしまうからなのでしょう。小鳥の啼く声のように、小川のせせらぎのように、ただ聞き流すだけの言葉が気持ちいい。意味をつたえようとして喋っているように歌われたものって、じつはあまりうまくないのではと思うのですが…(偏見です)

話はかわりますが、「鋼の錬金術師」って原作に沿った内容でまた新シリーズがスタートするみたいです。
ということはまた最初から物語がはじまるのですかね。もうコミックス買っていないけれど。百合アニメにハマって以来、なぜかもうホラーサスペンス系がうけつけない体質になってしまいました(臆病な人)


【参照記事】
アニメソングの女王(カリスマ)って誰?
史上初の“全権型”女性音楽プロデューサーを直撃!(日経トレンディネット 〇八年一月二十四日)

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