陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

ラジオ・デイズ

2011-06-14 | PC・通信・情報・メディア・SNS
自分の人生でいちばん多く所有した電化製品といえば、ラジオでした。
子どもの頃はラジカセで、好きなアニメをよく録音したりしてました。なぜか、ふつうにビデオに録ってみるよりも刺激的なんですよね。いまでもアニメの本編よりもドラマCDの方が好きなのはそのせいか。

学生時代は下宿先にCDラジカセ、研究室に小型のラジカセ、そして移動中用に名刺よりも小さいポケットラジオと三台を使い分けていました。小型のものは持ち運びに便利だけれどどうしても電波が入りにくいんですよね。そして当然ながらもっぱらリスニングのみ。

今はインターネットで世界中のラジオ放送を気軽に聞くことができます。
今年は、といいますか、毎年挫折してしまう管理人の抱負のひとつに英会話の習得がありまして。昨年末から張り切ってBBCニュースだのNHKのラジオ英会話だの聴いておりましたが、いつのまにか辞めてしまいました。英語をずっと聴いていると、日本語がおかしくなっちゃうんですよね。

しかし、ラジオはやっぱり枕元にほどほど小さなものを置いておくのがいちばん。
我が家では各部屋ごとに置いていたりします。テレビだとどうしても映像に見とれてしまうのですが、音声だけですと手がお留守にならないものですね。

もうすぐ地上波デジタル放送へ移行されますが、ラジオのリスナーがまた増えるのではないでしょうか。おもしろくもなんともないバラエティとか似たようなつくりの情報番組とか、タレントまがいの政治家や政治家気取りのタレントが政治を語る番組や、劣化していく大河ドラマとか歴史番組とか、ニュースキャスターがどんどんお笑い芸人と化していく報道とか、とにかく今のテレビには失望していますから。ラジオがあった頃はあんな大げさに飾り付けたテロップになんぞに頼らないで、もっときれいな日本語をしゃべっていたと思うのですけれどね。いかがなものでしょう。

いざというときにもラジオは必需品。
うちには電池式だけではなく、手回しで充電できるラジオまであります。

ちなみによくディスカウントショップなどでたまに数百円の値段で売られている海外製(とくに中国産であきらかに日本のメーカーと名前がまぎらわしいものとか…)のラジオは途中で聞こえなくなることがあります。やはりちゃんとした国産メーカーを選んだ方がよさそうです。

ふしぎなことに、ラジオは私が知るこの四半世紀あまりはほとんど形態が変わっていなんいんですよね。売られているものを見ても、十年前に買ったものとほぼ同じものが置いてあったりします。テレビがあれほど薄べったくなったというのに。テレビと異なって音を出す、録音する以外の性能がほとんどないからだと思われますが。あのレトロ感がまた昭和生まれにはたまりませんて。

ラジオを聞いて楽しいのはやはり夜ですよね。
もの静かな暗闇で部屋じゅうに溢れる語りや音楽に耳を澄ますのは乙なものです。冬の夜などは空気が澄んでいて音がきれいに聞こえたりします。



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