陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

二次創作者はイベントのときだけやおら元気になる悲しきキリギリス(前)

2019-11-03 | 二次創作論・オタクの位相

芸術の秋、文化の秋。各地でイベントもりだくさんです。秋は連休も多くて、過ごしやすいですね。
今回は、そんな文化にまつわる思い出話を。

成人済みの二次創作者のなかには、すでにその創作スピリットが知らず知らずに学生時代から発露されていたケースがあります。
たとえば、こんなことはありませんか?

・夏休み、歴史や理科などの自由研究でやたら熱の入った研究成果を出す
・作文や絵画などの表彰歴がある
・校内誌の編集に携わったことがある
・雑誌などへ投稿を繰り返していた常連だった
・文化祭の実行委員として活躍した
・文化祭の出店ですこぶる楽しい想い出がある

ちなみに軽微な程度ですが、私はすべて経験済みです。
とりあえず自己語りはさておき、まずはこちらの絵をご覧ください。





平成生まれの若者には敬遠されそうですが(爆)。
就職氷河期世代の子どもの頃の標準的な女子的画力のサンプルです。こちらは、母校の高校の校内誌の挿絵。挿絵はいくつかありましたが、なかでも目立ったのがこの描き手。私が高校一年時の開校90周年記念号。

下部にペンネームのサインまであります。このRAIMUさんはお会いしたことありませんが、当時3年生なので私の先輩になります。
いかにも漫画投稿経験者か、オリジナルで同人誌を発行済みのような手慣れた感がありすぎます。愛読書は『りぼん』か『なかよし』あたりの可愛い系。影響を受けた漫画は『きんぎょ注意報』か『星の瞳のシルエット』とプロファイルしました。そうそう、この頃の公立学校の学生服は学ランとだっさいブレザー&ジャンバースカートなんですね。黒のベタ塗りがよく映えます。本名を知らないのですが、どこかで創作活動をされているのかもしれません。かってに晒してすみません。

ちなみに、私も3年時にはこの編集には関わらなかったですが、美術部でしかも生徒会役員広報部長でしたので、絵を描きました。
この手の挿絵ではなくて、教師や事務職員さんの似顔絵です。私は友人とのひみつレターのみでしかヲタク色を出すことはなかったので、漫画ちっくな絵を載せてはいません。強いていうなら、新聞に載っている政治家の似顔絵のような絵柄です。山藤章二さんというとても個性的なイラストレイターがいましたが、あの感じを真似ました。顔の表情をコミカルにして手で表情をつけ、ややオーバーアクション。いただいたご本人の写真をかなりデフォルメしました。

私の描いた絵の載った号は廃棄してしまったのか見つからず、実物を確認することができませんでした。
それどころか、高校文化祭の奨励賞受賞作、各種ポスター入選作、美術部時代の油彩、スケッチブック、さらにはアニメ誌投稿のイラストなどは30歳前後の時に実家を片付けてすべて破り捨てました。ただし、私は家族の遺した絵だけは捨てることができず、いまでも飾っています。


【二次創作者、この厄介なディレッタント(まとめ)】
趣味で二次創作をしている人間が書いた、よしなしごとの目次頁です。
二次創作には旨みもあれば、毒もあるのですね…。




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