陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

フィギュアスケートGPカナダ杯

2009-12-03 | フィギュアスケート・スポーツ


フィギュアスケートグランプリが本日開幕ですね。会場は東京。
初日はペアのショートプログラムですので、朝日放送の放映は明日から。

先月の連休前におこなわれたカナダ大会で、ふたりの日本人選手がファイナル進出をきめてくれました。
高橋大輔選手は、ショートプログラムで二位に甘んじた翌日、フリーの演技で一位に。
総合二位となり、右膝靱帯断裂という大けがをのりこえ、二シーズンぶりの出場。

高橋選手のフリーの選曲は、名作映画「道」
大道芸人に売り飛ばされた娘が、横柄なその芸人に酷い扱いを受けながらも愛情を抱いてしまう哀しいお話。しかし、娘に去られたあとに、不器用にも彼女に愛情を伝えられなかった自分の愚かさに気づいてしまいます。高橋選手がこの芸人を演じたのは、ただひとつの道に生きる男の業に自分をおいこむ覚悟あってでしょうか。

もうひとり、ファイナルへの切符を手に入れたのは、遅咲きの女王鈴木明子選手。中国杯でセンセーショナルなグランプリ初優勝を飾った二十四歳は、一挙に時の人に。カナダではその注目が仇になったのか奮いませんでしたが、後続の選手にミスが連発し、チャンスが巡ってきました。個人的には彼女にはぜひとも出場してほしかったので、我がことのように喜んでいます。

鈴木明子選手のフリー選曲は、ミュージカル映画「ウェスト・サイド・ストーリー」
赤と白の際立った衣裳で、明るい笑顔を振りまきながら踊る鈴木選手に、かつて不寓の時代の面影はありません。

最終ランキングで上位六位までが出場できる、グランプリファイナル。
男子の出場は、日本からは高橋&織田信成選手、米国からは、タキシード姿が印象的だったエバン・ライサチェク、ジェレミー・アボット、そして女性に人気のジョニー・ウィアー。フランスからは、ブライアン・ジュベール。
小塚崇彦選手は九位とふるわず。

女子の出場者は、圧倒的な得点を誇った韓国のキム・ヨナ。日本女子の期待をあつめるのが、安藤美姫選手。ヨナ選手は、アメリカ大会で優勝するも、フリーで転倒するミスもあったりで、けっして精神的には盤石ではないかも。どう抗するかが注目されますね。
そして、カナダのジョアニー・ロシェット、ロシアのアリーナ・レオノワ、米国のアシュリー・ワグナー。

昨年、ファイナルですばらしい演技で拍手喝采を浴びた浅田真央選手は、残念ながら現在のところ総合ランキングで九位にいます。しかし、調子の悪い時期はあるのですから、この際、ゆっくり息抜きなさってもいいのではないでしょうか。

ところで、鳩山政権の事業仕分け(今年の流行語にも選ばれましたが)で、オリンピック選手強化合宿費用などの削減が決定された事実は遺憾ですね。日本では、成績の優秀な選手でも国際大会に出場した際の日当がかなり低いそうです。それで、CMやバラエティ番組出場で稼がなければいけないのかもしれないですが、練習に身が入らなくなったりしないのでしょうかね。不景気が続くと企業ですら支援できなくなるかもしれませんし、そうなったら優れたスポーツマンは海外に流出してしまうかも。今だってもうプロ野球より大リーグの時代ですし,心配ですね。




【参照】
テレビ朝日公式サイト フィギュアスケートグランプリシリーズ世界一決定戦2009

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