陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」(後編)

2010-04-12 | 映画──ファンタジー・コメディ
日曜洋画劇場で四週連続放映された「パイレーツ」シリーズも、今回が見納め。
「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」(前編)の続き。
うっかり結末を知っていたので期待をもたずに観ていましたが、終盤のアクションが初作を思わせるほど活気があっておもしろいものでした。

後半は、難破船島にて、九人の海賊長をあつめた評議会が開かれます。
海を支配する女神カリプスを解放し、その嵐に乗じて、ベケット卿率いる東インド会社の海軍および、ディヴィ・ジョーンズ一団と一戦交えることが決定します。
ここで、じつは勘違いしていたのですが、エリザベスはもともと選ばれし九人の海賊のひとりだったのではなくて、サオ・フェンの代理で出席したんですね。

この評議会のご意見番である、海賊の掟の番人をつとめるのが、ジャック・スパロウの親父さん(驚愕!)
ジャックは、みずから一票でエリザベスを海賊長たちのリーダーにしてあげたにもかかわらず、ベケット側に囚われたウィルとの交換条件に引き渡されたり、とまた散々な目に。
しかし、最後はけっこう、いい活躍をします。

海の女神カリプスの正体、ジョーンズ(素顔はかなり男前)の痛ましい過去など謎が明かされますが、このあたりは前半でだいぶほのめかされていましたよね。
最大の焦点は、ジョーンズを倒してしまうのは誰か、ということ。父親を呪われた船から解放したいウィルか、自由に海を渡る船長になりたいジャックか、はたまたピンチのウィルを救おうとする勇ましいエリザベスか。意外な結末を迎えてしまいます。

戦闘の最中にプロポーズして結婚式の誓いを立てようとする、ウィルとエリザベスのなんとも奇妙な熱愛ぶりは無理やり感が否めないのですが。このふたりの落ち着く先って、現実的に考えれば、さほど幸せとは思えないんですけどね。

ひとつ最後まで謎だったのは、ジャックのそっくりさん複数。
あれは兄弟だったのか、精神体なのか、なんだったんでしょうか。

キャストを刷新して第四作の製作が決定したそうですが、あの二人の息子が主人公だったりするんでしょうかね。


ちなみに近日劇場公開予定の「アリス・イン・ワンダーランド」の予告映像もちら見せされていましたが、ティム・バートンと組んでることからしても「」「チャーリーとチョコレート工場」と雰囲気が似てるような気がします。最近はTV局がタイアップした映画の宣伝が多いんですが、映像をあんなに暴露しちゃっていいんでしょうかね?

【関連記事】
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」(前編)


(2010年4月11日)

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007) - goo 映画

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