陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

日本映画「WHITE MEXICO ホワイト メキシコ」

2009-09-04 | 映画──社会派・青春・恋愛

07年の映画「WHITE MEXICO ホワイト メキシコ」
不思議な縁で、道中を共にすることになった男女間に生まれる絆を描いたもの。といっても、恋愛感情には遠いのですが。

妻を亡くして以来、こころの支えだった高校生の娘をチンピラに殺された男、佐藤。彼は復讐を果たしたうえ、奪った大金の入った紙袋を抱えてメキシコへの逃亡を企てていた。ひょんなことから、長距離バスで佐藤と鉢合わせしたロシア人少女、パステルと行動を共にしなければ行けなくなる。
パステルは、ロシア人と日本人のクォーターで、唯一の肉親だった祖父の複葉機を引き取りに行かねばならない。しかも、祖父の残した借金を抱えていた。

佐藤の持っている大金があれば、借金は帳消しになるはずですが、亡き娘のために寄附しようと考えている佐藤の思いを汲んで、パステルはそれを奪おうとはしない。ふたりは逃避行中、互いの過去を洩らしあいながら、つながりを深めていく。
最終的には、パステルの待つ複葉機のある飛行場へと向かいますが、ふたりして国境を超えていく。そこで終わり。
端的に言うと、生活に傷ついた者どうしが寄りかかって逃げるお話なんですが、どちらかというと死を覚悟した男が娘の年頃の少女に救われている感じが強いですね。

時間にすれば、69分と短いロードームービー。映画というよりはドラマみたいでしたね。訴えたいことが浅く、微妙に緩いドラマ。設定もちょっと無理があるかも。こういう無理がある設定は、いっそのこと、ハチャメチャな展開でキャラクターの味つけも濃くした方が生きるような気がしますが。

主演は大江千里、ティアラ。
むかし、トレンディドラマで見かけたという大江千里もけっこう、いいおっちゃんになってますが、声だけは若々しかったですね。


WHITE MEXICO ホワイト メキシコ(2007) - goo 映画

(〇九年七月三〇日)

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