陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

漫画「姫神の巫女」第一巻ができるまで

2021-07-05 | 感想・二次創作──神無月の巫女・京四郎と永遠の空・姫神の巫女


(※この記事は3月22日投稿分を改題し、加筆修正したものです)


本稿は、神無月の巫女スピンオフ漫画こと「姫神の巫女」の単行本第一巻発売記念に書いた、とあるサポーターの覚え書きです。

まずは第一巻の書影。上記画像右側をご覧ください。
ご主人様に無理やりしがみついている発情期の女豹みたいな千華音ちゃん、あるいは抱きあげられて嫌そうにしている柴犬わんこな媛子、みたいに思える(←言い方ァ!)こんなふたり。

なんとおよそ16年前の漫画「神無月の巫女」第二巻表紙裏(上記画像左)では、こんなに百合百合しい感じだったのに! だったのに! 制服も異なって、性格も違ってしまって、どうなっちゃうの? それは第一巻を読んでのお楽しみ♪ 「千歌音」と「姫子」の表情というか、顔の傾きが対照になっているのがポイントですね。いにしえの神無月オタクには嬉しい演出すぎます❤ アニメ神無月の巫女第一話よろしく、千華音ちゃんの背中に腕を回してがっちりホールドしない媛子がなんか怖いわ…。


さて、今回は、著作権者のツイートをもとに、コミックス初刊発売までの流れを追ってみました。恒例の神無月祭りの秋から、第一巻発売日(2021年1月27日)までカウントダウンの日々を振り返ってみましょう。



姫神の巫女コミックス第一巻有償特典の告知がはじまります。
この描き下ろしの見事な百合卍絵、カバー表紙なのかと思ったら、有償特典のほうでした。
10月のためか、ファンの感想コメントもそうですが、ネット上での二次創作も賑わっていて、とても楽しい秋でしたよね。コロナ禍の気分が晴れるような。



神無月の巫女16周年目の神無月の最後の日。
なんと、本来コミックス初刊が10月刊行予定だったことが明かされます。連載はじまったのが5月なんですけど、ハイスピードで御霊鎮めプレエピソードを消化していくので、アニメになぞらえて12月には「あのシーン」が来るのでは…と思っていました。
このツイートの画像は、電撃マオウ15周年企画の色紙プレゼントの絵です。実は私、応募はしたのですが、当選者の本名掲載が嫌だったので、住所氏名を書きませんでした。当たった方、おめでとうございます♪ この絵、素敵なので単行本に収めてほしいですね。



コミックス発売二箇月前。
タペストリーの絵柄が解禁。現在、この有償特典付きコミックスはめでたく売切れています。もし、今後グッズがでたら、クリアファイルぐらいのサイズのものだと嬉しいかなというのは個人の見解です。


このタペストリーの絵、各専門ショップもツイッターで宣伝していたのですが、広報画像がかなり凝ってました。



コミックス発売一箇月前。
このとき校正段階とのこと。つぶやきの右上のほう、カバー絵と別の描き下ろしがほの見えるので、もしや、店舗によって表紙カバーが違うの? と勘違いしていました。角川の某魔法少女漫画で特装版とかありましたしね。



コミックス発売三週間前。
角川の公式サイトにもあるのですが、当時、アマゾンのほうが書影掲載が早くて驚きました。最近の漫画、冒頭10頁ぐらい試し読みできるのいいですよね。





コミックス発売一週間前。
店舗特典の一覧がとてもありがたいです。ご当地のような田舎には、近くに専門店がありません。都会在住で何店舗も梯子されて特典ゲットされた方もいたようです。媛子単体がないので、やはり、千華音のほうが人気なんでしょうね。



コミックス発売三日前。
千華音ちゃんの表情が粋ですね。九話でわかったんですが、このポーズ、媛子とスマホでツーショットするときみたいです。この衣装では絶対やらないでしょうけど…。
このツイートの右側は、八話で漫画オリジナル回です。媛子のお洋服がブランドものっぽくて、初デートで気合入ってますね。服もそうなのですが、リボンがない髪形のせいか、一瞬、誰かと思った覚えが。素性もよくわからない相手にスマホをあっさり貸す千華音ちゃん…orz



コミックス発売二日前。
本編だと絶対ありえない、巫女服媛子のてへぺろ笑顔。
このペコちゃん顔、歴代ひめこではない人相ですね。科(しな)をつくるというか、媚びてみました感? 



コミックス発売一日前。
なんと背中合わせで百合指絡ませな媛子と千華音です!! この絵が実にいい!! 店舗特典に縁のない地方民、電子書籍派の皆さんにはとてもありがたいプレゼントです! 原作者先生の愛を感じます。



掲載誌の電撃マオウは、どうやらコミックス発売月の作品を巻頭掲載することがあるようです。
「絶対少女聖域アムネシアン」ではコミックス巻頭にくる回はカラーが多かったのですが、この雑誌ってカラーからはじまる作品、ほとんどないのでは…? 「姫神の巫女」も初回は意外なところにカラーがありましたよね。



この専門店のディスプレイがすごくて、こういうお店で買ってみたかったですね。田舎の書店だと、入荷数が少なくて…残り一冊しかなかったなんてことも。

漫画の連載の長さは第一巻の一箇月以内の売上、それも紙版のみで決まる、とよく言われていますよね。
ただ、最近は漫画を電子書籍で読む方も増えていますし、出版社さんには短期的な結果ではなく、長期的な人気で見てほしいものです。発売直後ではなくとも、数年かけて評価されたり、じわじわその人気が続いたりするコンテンツもありますのに。

アニメスタッフさんと原作者さんが一緒になって長年育てたコンテンツを漫画化したはいいが、編集さんがたの意向次第で漫画家さんの描きたい分量が描けない、しかも版権があるので原作者がよそで発表もできない、というのは悲しいです。漫画家さんが連載を貰えなくとも、過去の人気作の絵なり小話なりを個人的に売ってもいいんじゃないかな、とも。もちろん、ファンがきちんと買い支えるのが大事なんですけどね。

この漫画は一時的に爆発的な人気ではなく、細々とではあるが長期的に語り継がれるカルト的なものであってほしいな、というのが隠れオタクの私の希望です。

ところで、「神無月の巫女」の原作漫画は14話の全二巻で終わらせたせいか、この最終巻のクライマックスはかなりの急展開。「姫神の巫女」も第一巻部分ではウェブノベルの話をかなりハイスピードで消費しています。願わくば、「京四郎と永遠の空」が三巻、「絶対少女聖域アムネシアン」が全四巻なので、せめて五巻は続くように祈りたいのですが、二巻め(2021.05.27発売)でけっこうなところまで進んでいるんですよね…。めちゃくちゃ不穏な展開だ…(泣)。



*漫画「絶対少女聖域アムネシアン」&ウェブノベル「姫神の巫女」、そのほか関連作レヴュー一覧*
漫画「絶対少女聖域アムネシアン」および、ウェブノベル「姫神の巫女」、そのほかの漫画などに関する記事です。

★★神無月の巫女&京四郎と永遠の空レビュー記事一覧★★
「神無月の巫女」と「京四郎と永遠の空」に関するレビュー記事の入口です。媒体ごとにジャンル分けしています。妄言多し。



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