資格をとれば、学歴を得れば、たしかに人生は変わることがある。いくばくか、この世の中で息をしやすくはなった。しかし、それは持たざるものをひしげ、踏みにじったり、権威で殴ったりするためではない。自分の出自や、過去の至らなさが拭われて、豊かな世界へお先にひとっ飛び、というわけではない。 . . . Read more
どんな理想の未来像を描きますか、と問われたら困ってしまう。青写真というものが、そこに現像された世界が実現不可能だったにせよ、写真自体の存在が前提とされるように、未来を描くには希望という感光材が必要だ。 . . . Read more
自分の人生が不遇なのは生まれた環境が悪いという「親ガチャ」論についての試論。資産、能力値、美貌。そうした強者の指標は時代の趨勢によって、まったく意味をなさなくなったりもします。そのとき、自分をかたちづくって、価値づけているものは何なのでしょうか。
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敬老の日だからふと思い出した、学生時代の美学講義の課題より。世の中には不要な、役立たず、とされる存在があるが、それをどう受け入れるかを考えさせられる。私たちは何者かになるか、ならないかにかかわらず、老人になってしまうからです。 . . . Read more
大卒以上、高度なIT能力など若い世代に高い能力を求めすぎる癖に、家庭任せの教育費の負担はバカ高い日本の教育。しかし、奨学金を豊富に用意したからといって、人材が育つとも限らない。
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混迷をつづける大学入試の共通テスト。その人の知性や教養について、言葉づかいはもちろん、ふるまいや周囲に与える好感によってわかります。他者への感情を抑制できなければ、深い知識や豊かな経験があっても、生き抜く能力があるとはみなされない。 . . . Read more
夏休み明けに、ふらりと学校に戻ったもと不登校児からひと言。 友だちはけっして多ければいいというものでもありません。付き合う人によって、人生が変わってしまうのだとしたら、あなたを傷つける人の側にいてはいけません。人生には自分を見つめなおす、孤独な時間も必要なのです。 . . . Read more
父の日にたいへん不謹慎な話題で恐縮です。 体面を重んじすぎる親、家庭内での親子の確執、夫婦間のコミュケーション不全、学校や職場でのいじめなど。本人だけの気質のみでは語りにくいひきこもりや家庭内暴力など問題行動の本質について、排除する方向ではなく、もっと理解するために話し合うべきではないでしょうか。 . . . Read more
学校がつらいときは、しばらく休んで、図書館やミュージアムに出かけてもいいし、旅に出てもいい。ただし、退学だけはそのデメリットをよくよく考えましょう。人生をしぶとく生き抜くための学びや職業体験などの、自己修養だけは怠ってはいけません。 . . . Read more
大阪大学に続き、京都大学まで入試問題で採点ミスが発覚。問題作成する学者先生が悪いのか、そもそも、真理が永遠に正しいとは限らないのに正解を求めることに意味があるのか…。いずれやってくるべき記述式試験導入に向けて、先が思いやられますね。 . . . Read more