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Visual Studio 2022でBoostをビルドする

2023-01-14 12:27:18 | Windows Embedded Standard

BoostのページからBoostソースコードをダウンロードして適当なフォルダに展開します。この時点で最新版Ver.1.81.0だったので、boost_1_81_0.zipをC:\dev\boost_1_81_0に展開しました。

コマンドプロンプトでC:\dev\boost_1_81_0に移動します。下記のようにバッチファイルを実行します。

.\bootstrap.bat

そして、下記コマンドとオプションでビルドを実行します。--prefixでインストール先フォルダを指定しますが、注意点としてインストール先フォルダにはProgram Filesなどの管理者権限が必要なフォルダは指定しないでください。--prefix以外のオプションは基本的には下記のままで問題ないと思います。詳細なオプションはここを参照して必要に応じて設定ください。

.\b2 -d0 -j2 threading=multi variant=debug,release link=static runtime-link=static address-model=64 --prefix=C:\libs\boost install

ビルドは10分程度かかると思います。ビルドが無事に通ったら、以下の環境変数を設定します。

BOOST_ROOT=C:\libs\boost
BOOST_INCLUDEDIR=C:\libs\boost\include\boost-1_81
BOOST_LIBRARYDIR=C:\libs\boost\lib 

VisualStudio 2022の環境であれば、下記のように対象プロジェクトのCMakeLists.txt内で明示することで、うまくfind_packageが通ります。
set(Boost_USE_STATIC_LIBS ON) 
set(Boost_USE_MULTITHREADED ON) 
set(Boost_USE_STATIC_RUNTIME ON) 
set(Boost_ARCHITECTURE "-x64") 
set(Boost_COMPILER "-vc143") 
set(Boost_DEBUG ON) 
find_package(Boost REQUIRED filesystem)

-vc143はVisual Studio 2022の場合です。Visual Studio 2019の場合は-vc142です。

以上で説明を終わります。


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