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Windows PCでJetson Nano環境を構築する手順

2024-01-31 21:04:48 | Windows Embedded CompactまたはCE

NVIDIAから販売されているJetson NanoはAIや画像処理などをGPUパワーを必要とするエッジ端末として、とてもコスパに優れたデバイスです。このJetsonを初期化する際の環境構築手順について、Get Started With Jetson Nano Developer Kitを参考に試してみましたので、その詳細をご紹介します。

手順の概要としては下記の通りで、全てWindows PC上での作業をご紹介します。

  1. Micro SDカードに書き込むイメージのダウンロード
  2. Micro SDカードのフォーマット
  3. Micro SDカードにイメージの書き込み

それでは、まずはMicro SDカードに書き込むイメージをダウンロードします。

ここから Jetson Nano Developer Kit SD Card imageをダウンロードします。jeson-nano-jp461-sd-card-image.zipというファイルがダウンロードされます。このファイルは後の工程で使用するので、一旦このまま保存しておきます。

次に、Micro SDカードのフォーマットをします。SD AssociationのページからSD Memory Card Formatter for Windowsをダウンロードして、インストールします。インストールが終わったらSD Card Formatterを起動します。

カードの選択で、Micro SDカードのドライブを指定します。フォーマットオプションは下記とします。
・クィックフォーマットを選択
・ボリュームラベルは空白のまま

「フォーマット」をクリックして、Micro SDカードのフォーマットを実行します。

Windows上で実施する最後の工程として、あらかじめダウンロードしたイメージをフォーマットしたMicro SDカードに書き込みます。Etcherというツールを使ってイメージをSDカードに書き込みます。このページから「ETCHER FOR WINDOWS (X86|X64) (INSTALLER)」をダウンロードしてインストールします。

インストールが完了したら、Etcherを起動します。

先の工程でダウンロードしたイメージ  jeson-nano-jp461-sd-card-image.zip を選択します。

[Select target]をクリックして、イメージを書き込むSDカードを選択します。

[Flash]をクリックしてイメージの書き込みを実行します。

実行が開始されると下記のような画面になります。

実行が完了しました。

以上でMicro SDカードへのイメージ書き込みは終了で、Windows上での作業も以上となります。

では、ここからはJetsonでの作業になります。

書き込みが完了したMicro SDカードをJetsonに差し込んで、Jetsonにディスプレイ(HDMI)とキーボードマウス(USB)などを接続します。準備が完了したらJetsonの電源を投入します。

ライセンス承諾やキーボードレイアウトなどの初期化を経て、無事にUbuntuが起動して、下記のような画面になれば成功です。

以上でJetson Nanoの環境構築に関するご紹介は終わりです。次回からはJetsonを色々と使ってみる方法についてご紹介したいと思います。


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