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入出国審査顔認証システム とIT社会について思うこと

2019年01月15日 | 日記
昨年は二回国外に出た。成田空港からだ。
5月と12月だ。
5月はいつもの通りだった。

12月は出入国審査窓口で戸惑ってしまった。
何やら見慣れたことのない装置が置いてある。
そこを通過しないと審査官の所に行けない。
ウロウロしているとアシスタントが何やらしてくれた。
顔認証らしいことはわかったが、何がどうなったかは、理解していない。
審査官にはそのまま通過するよう合図された。
出国スタンプがないなんて不安なので、押してもらった。
上の空で要領を得ないままだった。

帰国。いつものつもりで入国審査窓口へ急ぐ。
行列はなし。
また何か装置がある。
どうしていいかわからない。
どこからともなくヘルパーさんがそばに。
今度は分からないなりも自分で意識してパスポートを然るべき位置に置いた。
ウロウロしている間に機械は顔認証をしたようだ。
あっと言う間だった。
スタンプを押してもらう気にはならなかった。
が、次は大丈夫だと思った。

一安心したところで不安になった。
旅券のスタンプは自分自身にとっての出入国の記録でもあった。
顔認証になると自分の手元に当然には記録が残らないことになる。
どうと言うこともないかもしれないが、それでも喪失感のようなものは残った。

そういえば、生活のいろんな領域で既に紙媒体からデジタルに移行している。
最初は不安だったが徐々に慣れてきた。
自分で見て持って触って確認していた。
それが徐々に希薄になっていくようだ。便利さと引き換えに。

パスワードでもない、指紋でもない、顔認証は、本人確認方法として
一つ次元を異にするものと思う。
ITとかAIとか、現在進行中の革新は、人間を外部化、抽象化する方向を
目指しているのだろうか?
生きている間にどこまで見届けることができるのだろうか?


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顔認証 IT化の行き着く先