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トランプのツイートと交渉

2018年08月14日 | 日記

私は交渉が得意だ。
交渉によって物事を解決することは多くの場合、最適だ。
(白か黒かの決着をつける必要があるときは確かにある)

そういう意味でトランプのツイートには注目している。

トランプに対して多くの非難がある。特にメインストリート系のメディアや
いわゆるエスタブリッシュメントのエリートたちに。
つまり、これらの人たちはきれいごとにしたいのである。
しかし、争いがあったときは綺麗ごとですむわけないのである。

どうするか。
お飾りのトップを置いておく。汚れ仕事は部下のプロが陰で行う。
陰で行うので、汚さはおそらく想像できないほどひどい可能性がある。
うまくいかなかったとしても、不都合なことは隠すので、パブリックにはわからない。
お飾りは一見キレイでみんながその権威を認めるものがいい。
ヒラリーなどはそのいい例だ。
実際、その人物が優秀かどうかは関係ない。また、したいと思っているかどうかも
関係ない。むしろ、関心のない方がいい。うるさく口出しされないのでやりやすい。
そういう意味では民主主義的ではない。

トランプはその経歴からみて、そしてその仕事ぶりをみて、
やりたいことがあって大統領になったことはわかる。
勿論、そのやりたいことについての評価は別にして。
そういう意味で、トランプはワンマン指導者である。
しかも、彼の凄いところは、みんなの見るまえで、堂々と行うことである。
丸見えである。
やり方が丸見えなので、非難されやすい。だから普通はこっそりやるものだ。
うまくいったら、公表するというわけだ。
ということは、トランプには自信があるということだ。
そういう意味では、試合に一発勝負をかけるスポーツ選手に似ている。
結果がすべてである。

トランプウオッチングで勉強になるのは、国際社会のみんなが注目する中で
公然と戦いを仕掛けるので、相手方の対応も見えやすくなっている。
トルコもイランも(北朝鮮は言うまでもなく)対抗せざるをえないので、
声明を出し、あるいはツイターでつぶやくというわけだ。
(日本はそういうことはしない、出来ないので、国際社会で甘く見られている)
国家同士の国の威信、国民の生活、当該指導者の死活をかけた戦いなのだ真剣勝負だ。
生き残るための必死の戦いだ。
しかもナンバーワン・パワーを持つアメリカの大統領が相手だ。
勿論、すべてが見えるわけではないが、
それでも戦い方の基本的な姿勢、方針はわかる。
交渉というのは、一瞬が勝負なのだ。
ということで見ていて、大変勉強になる。
手続きの透明性が民主主義の一つの内容だとすると、
トランプのやり方は民主主義的とさえ言える。

イランの最高指導者は、一方で次世短距離弾道ミサイルを公開し、他方で
アメリカとは「戦争もしない、話合いもしない」と明言。
なるほど。
要は神経戦ということだ。

トランプの成功の秘訣は、戦いを仕掛けることである。
戦いを仕掛けるときには当然目標・目的がある。
こういう明確な目標をもって戦いを仕掛けるということが重要なのだ。
そして、仕掛けるときは、より高い目標設定をすることだ。これが肝要である。

 

交渉の仕方の生きた・いい勉強材料である。