喜寿から始まる

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二重思考(Double think)について

2018年07月30日 | 日記

 

最近、二重思考が気になりだした。
もともとはジョージ・オーウエルの「1984年」にでてくる思考
に関する概念である。

「相反する二つの意見を同時に持ち、それが矛盾するのを承知しながら
双方ともに信奉すること」をいうらしい。

このところ気になっているのは「矛盾するのを承知しながら」を除いてである。
したがって、1984年の二重思考ではない。

普通の人は、日常生活で「相反する二つの意見を同時に持ち、
双方ともに信奉する」かのような行動をしているように思う。
だから、この矛盾に満ちた複雑な世の中を生きていくことができるに違いない
と思うようになっている自分に気づいた。

「相反する二つの意見を同時に持ち、双方ともに信奉する」からこそ、
どちらの結果になっても、人は、あまり悩むことなく生きていけるのではないか。
つまり、どちらの結果になっても、それは予測したとおりになったと
思えるからである。

だから、人を「どちらかに一つに」説得するのは難しい。
一つを選択することは、勝つこともあるが負けることもある。
二つを同時のときは、いつも勝つ、そこまで意識しなくとも負けることはない。
だからあえて難しい選択をして負ける可能性のあることなどする必要がないことになる。

こういう風に考えると、いい加減な世界であることに、動じなくなる。

それでは、一つを選択させたい場合は、どうするのだろうか。
この場合は「矛盾するのを承知しながら」が生きてくるのかもしれない。
それが結局はいいのだという、そういう方向に進んでいるのだと思い込ませる(操作)
ことではないか。
普通の人は、自分に身近なところから判断するので、わかりやすく言うと
「お得感」を持たせることかもしれない。

そしてこの「お得感」はなかなか曲者である。

などなど考えるこの頃である。

 

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今日の夕方の空はとても迫力があった。
ピンクがかった濃いオレンジの中心から鋭いそれでいて穏やかな光の放射線を放っているようだった。

     

暫くすると西と西南の空に大きな星が見えてきた。

上手く撮れなかったが左上の端と右の中ほど。火星と金星かな。ちょっと自信がないけれど・・
感動!