こんばんは。
こんごう真、ようやく塗装に入りました。
まずは白サフ缶スプレー(MRサーフェイサー1000)で下地。
手すりの目詰まりを防ぐため、なるべく手すりを避けて吹き付け。
塗装後。エアブラシが最近調子悪くて、吹いちゃあ詰まり、吹いちゃあ詰まりの繰り返し。
結局、全体塗装に3時間くらいかかりました。
白サフ下地のおかげで、何となく海自グレー1がいいニュアンスの色味になりました。
煙突上部も艶消しブラックで塗り分けたので、接着しました、こっちの方が相当楽。
後部のヘリ発着甲板は、エンジングレーで塗装。
今までの護衛艦は、甲板を海自グレー2で吹きましたが、イージス艦2隻(こんごう、あしがら)と後述の
すずつきは、海自グレー1で艦体と同じでやります、やっぱこんごうはこっちの方がしっくりきます。
ここで、こんごう型護衛艦の情報を載せます。(by ウイキペデイア)
来歴[編集]
海上自衛隊は、第1次防衛力整備計画期間中の「あまつかぜ」(35DDG)によってミサイル護衛艦(DDG)の整備に着手した。その後、第3次防衛力整備計画より建造を開始したたちかぜ型(46/48/53DDG)でシステムのデジタル化と海軍戦術情報システム(NTDS)に準じた戦術情報処理装置の導入、そして五三中業より建造を開始したはたかぜ型(56/58DDG)ではCIC能力の強化とともにプラットフォームのガスタービン化も達成するなど、順次に性能強化を図っており、とくにはたかぜ型については在来型ミサイル護衛艦の頂点に立つものと評されていた[7]。
しかし一方で、当時のソビエト連邦軍においては、射程400km、超音速を発揮できるKh-22 (AS-4「キッチン」) 空対艦ミサイルと、その発射母機として、やはり超音速を発揮できるTu-22M爆撃機、そしてこれらを援護して電子攻撃を行うTu-16電子戦機の開発・配備が進められており、経空脅威は急激に増大していた。このことから、これらの在来型ミサイル護衛艦が装備していたターター・システムでは、性能上対処困難という問題が生じ、電子戦下でも多目標同時対処可能な防空システムであるAWSの取得が志向されるようになった[6]。
海上自衛隊がAWSの導入に向けて動き始めたのは1981年ごろとされている。数度の折衝を経て、1984年には、アメリカ側より「日本に対するAWSのリリース可能」との回答がなされた。これを受けて、同年8月には「イージス・プロジェクト・チーム」が発足、1985年8月には「洋上防空態勢プロジェクト」が編成された[6]。また昭和60年度計画で予定されていたはたかぜ型3番艦の建造が中止され、イージスミサイル護衛艦の建造余席が確保された[7]。
1986年5月、防衛庁(当時)内に設置されていた業務・運営自主監査委員会を発展拡大させて防衛改革委員会が設置され、その傘下の4つの委員会および小委員会の一つとして洋上防空体制研究会(洋防研)が発足した。洋防研においては、OTHレーダーや早期警戒機、要撃戦闘機、そして艦対空ミサイル・システムを組み合わせることによる洋上防空体制の強化・効率化が模索されており、研究の結果、護衛艦の艦対空ミサイル・システムの性能向上についてはAWSが最適であるとの結論に至った。これらの検討結果は1987年(昭和62年)12月の安全保障会議において了承された[8]。これによって建造されたのが本型である[6]。
1番艦がまだ建造中で艦名が公表される以前、その巨大な艦橋が旧海軍の重巡洋艦「高雄」に似ていることから、ジェーン海軍年鑑は「日本が高雄型を建造中」と報じていた。実際に、こんごう型の4番艦「ちょうかい」は、高雄型の3番艦「鳥海」から取られている。そして2000年代に入ると、高雄型2番艦の「愛宕」の名を受け継いだ艦をネームシップとするあたご型護衛艦が建造され、こんごう型の次級として就役することになる。
設計[編集]
船体[編集]
本型はアメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦をモデルとしており、特にAWSの各種レーダー類の配置の必要上、上部構造物の設計は類似したものとなっている。一方で、船体部分の設計は従来の護衛艦と同じ手法によって行われているほか、海自がイージスミサイル護衛艦に群旗艦としての能力を要求したこともあって、上部構造物は大型化し、排水量は同級と比して大きく増大している[9]。
船型は、アーレイ・バーク級では艦尾甲板が1段下がっている長船首楼型であったのに対し、本型では上甲板の整一化を図り、艦尾まで平坦に続く遮浪甲板型を採用した。なお艦尾甲板はヘリコプター甲板とされているが、ヘリコプターの発着が係留装置と干渉することがないよう、艦尾甲板の舷側部はなだらかに傾斜している。これを初代むらさめ型(32/33DD)を始めとする初期の海上自衛隊護衛艦の設計上の特徴であったオランダ坂に喩えて、ミニ・オランダ坂とも称するが、この造作はむらさめ型(03DD)をはじめとする第2世代汎用護衛艦においても踏襲された[10]。
またアーレイ・バーク級から導入された重要な要素が傾斜船型の採用である。これは、AN/SPY-1Dレーダーを設置するためには上甲板の幅を広げる必要があった一方で、艦の推進性能確保のためには吃水部分の幅を絞る必要があったことから、これらを両立させるために採用されたものであったが、レーダー反射断面積(RCS)低減にも効果があった。赤外線シグネチャー低減のため、煙突への低減装置装備や海水管の散水装置も設置されている。また水中放射雑音低減のため、プレーリー・マスカーを装備するほか、各種の防振・防音対策も講じられている[9]。
抗堪性についても、相応に配慮されている。アーレイ・バーク級では船体は鋼製としたものの、煙突やマストはアルミ合金のままであったのに対して、本型では全鋼製とし、枢要区画においては更に二重隔壁およびニッケルクロムモリブデン鋼による弾片防御が導入され、またノンハロゲン難燃性ケーブルの導入などもなされている[3]。被害局限化のため、艦内は4つのゾーンに区分されている。また主要配管については、左右舷や甲板の上下などに分散しており、単に艦の中央部前後で左右に分けるだけだった従来のリングメイン方式よりも更に徹底した方式となっている。またNBC防御のため、艦内に与圧をかけて外圧と遮断している[9]。
搭載艇は7.9メートル内火艇2隻のほか、6.3メートル複合型作業艇1隻が搭載された[9]。
機関[編集]
船体設計は独自色が強かったのに対して、機関構成はおおむねアーレイ・バーク級に準じたものとなっている。主機関には、同級と同じゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジン(石川島播磨重工業によるライセンス生産機)を海自としては初装備し、COGAG方式で主機関4基により推進器(5翼のスキュー付き可変ピッチ・プロペラ)2軸を駆動する方式とされた。機関区画は抗堪性に配慮してシフト配置とされており、前方の第1機械室が左舷軸、補機室(第2発電機室)を挟んで後方の第2機械室が右舷軸を駆動する方式とされた[9]。またこれら機械室の前後にそれぞれ第1・3発電機室が配されており、この5つの区画で機関区画を構成している[11]。
電源としては、アリソン社の501-K34ガスタービンエンジン(石川島播磨重工業によるライセンス生産機)を原動機とする発電機(出力2,500 kW)3セットが搭載された[12]。これは2基を常用、1基を非常用として主発電機の運転区分により対応するものであった。従来の護衛艦の装備要領とは異なっており、機種を含めてアーレイ・バーク級から導入された手法であったが、以後の汎用・ミサイル型護衛艦で標準となった[9]。
装備[編集]
イージス武器システム (AWS)[編集]
艦橋構造物前方のSPY-1と艦首甲板のMk.41
上記の経緯より、本型の中核的な装備となるのがイージス武器システム(AWS)である。搭載している全ての戦闘システムは、AWSの戦術情報処理装置である指揮決定システム(C&D)および武器管制システム(WCS)に連接されている。バージョンは、就役時には1番艦から3番艦がベースライン4で、4番艦のみがベースライン5としてリンク 16に対応していたが、2014年現在では全艦がベースライン5.2となっている[9]。
その中核となる多機能レーダーはAN/SPY-1Dで、固定式4面のパッシブ・フェーズドアレイ(PESA)アンテナは、03・04甲板レベルの艦橋構造物周囲四方に固定配置されている。これはアーレイ・バーク級と同様の装備要領である。またミサイル発射機としてはMk.41 mod.6 VLSを搭載する[13]が、その搭載要領もやはりアーレイ・バーク級と同様で、艦首甲板に29セル、艦尾甲板に61セルを備えている。なお発射機それぞれについて、3セル分を使って再装填用クレーンが配置されている[14]。
搭載する艦対空ミサイルは、当初はSM-2ブロックIII(米海軍呼称RIM-66M-1)を用いていたが、後にブロックIIIA(米海軍呼称RIM-66M-2)、更には赤外線センサを付加したブロックIIIB(米海軍呼称RIM-66M-5)と順次に更新された[13]。これらの終末航程においてセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導を行うためのイルミネーターとしては、AN/SPG-62を艦橋構造物上部に1基、後部に2基の、計3基を搭載する[9][13]。
ミサイル防衛能力[編集]
詳細は「イージス弾道ミサイル防衛システム」を参照
2007年12月18日、ハワイカウアイ島沖での迎撃実験でRIM-161スタンダード・ミサイル3 (SM-3)を発射する「こんごう」
4番艦「ちょうかい」より発射されるスタンダード・ミサイル3
こんごう型は、RIM-161スタンダード・ミサイル3 (SM-3) ブロックIAを使用した弾道ミサイル防衛(BMD)で運用されるため全艦が改修を受けた。「こんごう」へのミサイル防衛能力付与のための改修とSM-3の取得、発射試験の合計予算は340億円、「ちょうかい」は307億円、「みょうこう」は309億円、「きりしま」は312億円となる。
SM-3ミサイルは航空自衛隊のPAC-3ミサイルとの併用で対処するものとして導入された[要出典]。SM-3の1発の値段は20億円程度。実用配備数は8発×4隻の32発であるが、導入数は各艦実射試験用1発を合わせた9発×4隻の36発となる。
最初に改修が完了した「こんごう」(佐世保基地所属)は、2007年12月18日のハワイ、カウアイ島沖での迎撃実験(JFTM-1)で、SM-3ブロックIAにより、高度100キロ以上の大気圏外を飛行する標的ミサイル1発の迎撃に成功し、翌月に実戦配備された。
次に改修を受けた「ちょうかい」(佐世保基地所属)は2008年12月20日に、模擬弾道弾の発射時刻を知らされない状態での迎撃実験(JFTM-2)を行い、探知、追尾、発射には成功したが撃墜には失敗した。この結果について防衛省では「イージスシステムは正常に作動しており、SM-3の弾頭部分に何らかの不具合が生じた可能性がある」としている。
3番艦「みょうこう」(舞鶴基地所属)は、2009年10月27日、2番艦「きりしま」(横須賀基地所属)は2010年10月28日に弾道ミサイル迎撃試験(JFTM-3、JFTM-4)を行い、予め時刻を知らせられない条件下で発射された射程1,000km級の弾頭分離型準中距離弾道ミサイルを模した標的ミサイルの捕捉・追尾・迎撃に成功した。
準中距離弾道ミサイルはブースト上昇が終了した段階で着弾地点推定が出せるが、朝鮮半島から発射された場合、日本列島主要域に着弾するまで7分程度しかないため、飛来する全てのミサイルを要撃対象とせざるをえない[15]。 但し、2011年04月におこなわれたFTM-15: First "Launch on Remote" Aegis Missile Defense Testで示されたように、C2BMC(指揮管制戦闘管理通信システム)を介して迎撃を可能にするリモート発射能力が確認されている。(FTM-15では、現用SM-3でウェーク島のAN/TPY-2により1,000km以上離れたクェゼリン環礁から発射された 3000-5500km型のトライデントSLBM改造型標的弾頭の迎撃に成功している・車力分屯基地のAN/TPY-2と朝鮮半島基部までは 1000-1300km)[要出典]。
常時哨戒配置の高練度艦1隻に作戦可能な低錬度艦1隻、入港補給等非活動艦1隻、教育・ドック入り等未活動艦1隻で、常に最低1隻は哨戒できる体制を取ることを目的に4隻の改修が行われるが、24時間程度前から液体燃料注入等の発射準備を衛星情報で感知できた場合、3隻まで対処に回すことが可能と想定されている。改修されたこんごう型が配備されることで、海上自衛隊で1ユニット、複数のイージス巡洋艦とイージス駆逐艦を配備する在日米海軍で1ユニットと2つ以上のMDイージス艦を日本海海上で常時哨戒させる体制を確立することが出来る様になる。
防衛予算が2002年(平成14年)度から2010年度(平成22年)度まで8年連続で漸減している中で、総額で毎年1,000億円から2,000億円掛かる[脚注 2]高額なミサイル防衛システムの導入を進めることで、従来型装備の調達や人員体制、訓練体制に大きな影響を及ぼしている[要出典]。
弾道ミサイル探知の実績[編集]
1998年に「みょうこう」が、北朝鮮によるミサイル発射実験で発射されたテポドン1号の探知・追尾に成功した。
2006年の発射実験では、日本海に展開していた「こんごう」と「みょうこう」がテポドン2号とみられる噴射熱の探知・追尾を行った。これはミサイル防衛計画艦が「実戦」で弾道ミサイルの探知・追尾に成功した初めての例となった。
2009年の発射実験では、一部の艦がSM-3による弾道弾迎撃能力を付与されていたことから、初めて防衛大臣により破壊措置命令が発出され、弾道弾迎撃能力獲得のための改修をうけた「こんごう」と「ちょうかい」が日本海側に、未改修の「きりしま」が太平洋に展開され、銀河2号の探知・追尾に成功した。ただしミサイルが日本の陸域に落下しなかったので迎撃は行われなかった。
この際に使用されたのは、AN/SPY-1レーダーが元から備えていたNTDCプログラム (Non-Tactical Data Collection)だったが、イージスBMDにおいては、弾道ミサイルの追尾に使用する専用のプログラムが開発され、より精緻な追尾を可能にする発展型プロセッサも組み込まれている。
ソフトウェアの一時供給停止[編集]
上記の「こんごう」の改修に際し、アメリカ側はイージス艦の情報漏洩問題を受けて、2007年7月に改修に必要なソフトウェアや文書等の供給を停止した。日本側が新たな情報保全体制の取り組みを説明したのを受け、8月3日に供給は再開している。この供給停止による改修計画への遅れはないとしている[17]。
対潜戦[編集]
本型では、対潜戦能力についても、従来護衛艦と比して大きく刷新されている。最大の変更点がOYQ-102対潜情報処理装置(ASWCS)を中核としたシステム化である。海自では、既にあさぎり型(58DD)などにOYQ-101 ASWDSを搭載していたが、これは戦術曳航ソナーやソノブイなどの情報を統合し、パッシブ運用のシステム化を図るものであった。これに対し、本型搭載のOYQ-102は、アーレイ・バーク級でも搭載されていたAN/SQQ-89に範をとって、AWSと同様のシステム統合を図っている[18]。
ソナーとしては、しらね型護衛艦で搭載された75式探信儀 OQS-101の後継機種であるOQS-102を搭載した[19]。なお、バウドームの前部はラバー・ウィンドウとされている[20]。また艦尾左舷からは曳航式のOQR-2も繰り出される[2][9]。
対潜兵器としては、艦首側のMk.41 VLSから発射される垂直発射式アスロック(VLA)とともに、後部上構付近の両舷に68式3連装短魚雷発射管HOS-302を装備している[2][9]。
対水上戦[編集]
対水上捜索用のレーダーとしては、前任のはたかぜ型と同系列のOPS-28Dを搭載する。これは遠距離での精密捜索能力に優れており、水上の目標のみならず、低空を飛行する巡航ミサイル(シースキマー)などの探知にも使用される[21]。
艦対艦ミサイルもはたかぜ型と同様で、ハープーンを4連装発射筒2基に収容して搭載している[2][9]。
砲熕兵器[編集]
54口径127mm単装速射砲
主砲としては、アーレイ・バーク級で搭載されていた54口径5インチ単装砲(米海軍Mk.45)や、はたかぜ型で搭載されていた54口径5インチ単装速射砲(米海軍Mk.42)ではなく、オート・メラーラ製の54口径127mm単装速射砲(127mmコンパット砲)を搭載した。これはその名の通り、汎用護衛艦(DD)などで搭載されていた76mmコンパット砲のスケールアップ・モデルとして開発されたものであり、海上自衛隊としては初の採用例であった。またこれと組み合わせる砲射撃指揮装置(GFCS)としては、はたかぜ型などで搭載されたFCS-2-21に所定の改正を加えて、艦橋上部に装備した[6][9]。
CIWSは、従来の護衛艦同様ファランクスを2基搭載しているが、従来の両舷配置から中心線上の前後配置に、CIWS基部も露出した状態からアーレイ・バーク級と同様に改められている。尚、こんごう型は全4隻がBlock1Bへの換装を完了している。
電子戦[編集]
NOLQ-2電波探知妨害装置(電子攻撃部分)
電子戦装置として、原型艦であるアーレイ・バーク級は、電子戦支援機能しかもたないAN/SLQ-32(V)2電波探知装置を搭載していた。これに対して本型では、電子攻撃機能を備えるとともに、より精巧な国産機であるNOLQ-2電波探知妨害装置を装備している[2]。これは、技術研究本部において昭和50年度より「水上艦用電波探知妨害装置」として開発されていたもので、まず電波探知(ESM)機能のみが汎用護衛艦(DD)向けのNOLR-8として昭和60年度より装備化されたのち、電波妨害機能も備えたNOLQ-2が本型で装備化された[3]。対艦ミサイル防御(ASMD)を重視して、ミサイル・シーカー波の瞬時探知・全方位同時捜索などの機能を備えている[22]。
また、チャフ・IRデコイ(フレア)を展開するため、他の護衛艦と同様にチャフロケットシステム(Mk 36 SRBOC)を装備しており、そのMk.137 6連装デコイ発射機は4基が搭載される。装備位置は前部01甲板上である[9]。
航空機[編集]
後部甲板
アーレイ・バーク級フライトIと同様、ハンガーこそもたないが、ヘリコプター甲板と給油機能を有している。またSH-60Jに搭載されるヘリコプター戦術情報処理装置(HCDS)との連接のため、ORQ-1ヘリコプター・データリンクも搭載されるなど、航空運用能力ははたかぜ型と比して大きく向上している[9]。
配備[編集]
同型艦一覧
艦番号
艦名
建造
起工
進水
竣工
所属
DDG-173 こんごう 三菱重工業
長崎造船所 1990年
(平成2年)
5月8日 1991年
(平成3年)
8月26日 1993年
(平成5年)
3月25日 第1護衛隊群第5護衛隊
(司令部:横須賀基地)
(定係港:佐世保基地)
DDG-174 きりしま 1992年
(平成4年)
4月7日 1993年
(平成5年)
8月19日 1995年
(平成7年)
3月16日 第2護衛隊群第6護衛隊
横須賀基地
DDG-175 みょうこう 1993年
(平成5年)
4月8日 1994年
(平成6年)
10月5日 1996年
(平成8年)
3月14日 第3護衛隊群第7護衛隊
(舞鶴基地)
DDG-176 ちょうかい 石川島播磨重工業
東京第1工場 1995年
(平成7年)
5月29日 1996年
(平成8年)
8月27日 1998年
(平成10年)
3月20日 第4護衛隊群第8護衛隊
(司令部:呉基地)
(定係港:佐世保基地)
インド洋派遣[編集]
テロ対策特別措置法による後方支援の一環として、インド洋への海上自衛隊の派遣が決定された際、当初からリンク機能の装備状況を考慮してイージス艦を派遣艦に含めることが検討されていたが、
1.高性能な新鋭艦の派遣は示威目的ではないのか
2.イージスシステムによる米軍とのデータリンクは、政府見解で違憲行為とみなされている集団的自衛権の行使にあたるのではないか
3.派遣中の日本の防衛体制に穴が開く
などの反対意見が国会などであった。そのためインド洋へのイージス艦の派遣は2002年末まで行われなかった。
最終的に本型艦の派遣が決定された理由として、司令部機能を持つ護衛艦のローテーションの組みやすさ、高い情報処理能力による安全性の確保、乗員の負担が軽減できる居住性の良さなどがある。ただし、こんごう型にはヘリコプター格納庫がないため運用できる哨戒ヘリ数は減少することになった。
こんごうは、細かい筆塗りでの塗り分けのあと、デカール貼り、残りの艤装へと入っていきます。
続いて、最新のあきづき型汎用護衛艦、すずつき。
和製イージス艦と呼ばれています。
こんごう型イージス艦がミサイル防衛に従事している際、
艦隊の防空任務に従事し、こんごうを守る役割を果たします。
あきづき型護衛艦(あきづきがたごえいかん、英語: Akizuki-class destroyer)は、海上自衛隊が運用する汎用護衛艦(DD)の艦級。計画番号はF130[2]。ネームシップの建造単価は750億円であった[3]。
海上自衛隊の第2世代汎用護衛艦の発展型として、17中期防に基づき、平成19年度から平成21年度にかけて4隻が建造された。原型にあたるむらさめ型(03~09DD)およびたかなみ型(10~13DD)とともに、護衛隊群の基準構成艦となっている[4]。
なお、「あきづき」のネームシップを持つ艦型は、1960年就役の初代あきづき型護衛艦に続いて2代目であり、漢字表記である旧海軍の秋月型駆逐艦を含めれば3代目になる。本艦型は、秋月型が防空駆逐艦という性格を同じくするところから、艦名を継承した。
目次 [非表示]
1 来歴
2 設計 2.1 船体
2.2 機関
3 装備 3.1 C4I
3.2 対空戦
3.3 対潜戦
3.4 対水上戦
3.5 電子戦
3.6 航空機
4 同型艦
5 登場作品 5.1 漫画
5.2 ゲーム
6 参考文献
7 外部リンク
8 関連項目
来歴[編集]
海上自衛隊では、03中期防より第2世代の汎用護衛艦(DD)の整備に着手した。まず平成3年度から平成9年度にかけて4,400トン型(むらさめ型)9隻を建造したのち、平成10年度からは、船体線図と機関構成は同一のままに装備を強化した4,600トン型(たかなみ型)に移行した[5]。
一方、10DDの建造に着手した当時、技術研究本部では護衛艦向けの各種新装備の開発が最終段階を迎えており、同時多目標処理可能な射撃指揮装置であるFCS-3は平成12年度ごろ、また大出力・低周波のソナーであるOQS-XXは平成15~16年度ごろの制式化が見込まれていた。従って、これらの新装備がたかなみ型の5番艦以降の建造時期と重なることが予想されたことから、これらをどうやってDDに盛り込むかが問題になった[5]。
当初は同型を11隻建造して、むらさめ型(03DD)とあわせて20隻とすることで8艦8機体制の4個護衛隊群の所要を充足したのちに、これらの艦で搭載できなかった新装備(FCS-3やOQS-XXなど)を搭載した第3世代DDを改めて建造することも検討された。しかし最終的には、たかなみ型の建造は平成13年度までの5隻で打ち切られ、DDH・DDGの更新を挟んだのち、同型をもとにこれらの新装備を盛り込んだ5,000トン型に移行することになった。これによって建造されたのが本型である[5]。
なお当初は、5,000トン型は平成18年度より建造に入る予定であったが、年度ごとの要求額の平準化などを考慮して、平成19年度に後倒しされた[5]。
設計[編集]
船体[編集]
上記の経緯より、本型の構造は、主要な配置を含めて03/10DDの改良型となっている。船型も、第1世代DD以来の、2層の全通甲板を有する乾舷の高い遮浪船型が踏襲された[6]。
その一方で、本型ではステルス対策が大きく進歩した。主船体および上部構造物の傾斜は、むらさめ型の7度[7]から10度に増している[2]。FCS-3A搭載によって対空レーダーをマスト上に装備する必要がなくなったこともあり、03/10DDでレーダー反射断面積の増大につながるとして批判されていたラティスマストは廃止され、あたご型(14/15DDG)と同構造の小型のステルス・マストが採用された。また、やはりイージス護衛艦のように上部構造物を舷側まで拡大し、その上甲板レベル両舷に艦首尾方向に全通した通路を設けた。ここに扉を設けて舷梯や短魚雷発射管、自走式魚雷デコイ発射機を収容した。計画段階では、防衛省の平成20年度予算案の概要[8]に掲載されていた外観図に見られるように、艦載艇や対艦誘導弾の発射筒などを覆うスクリーンや、甲板上の艤装物を隠すブルワークの設置も検討されていたが、重量やコストの面から断念されたとみられている[9]。
FCS-3Aは、艦橋構造物と後部構造物の上部壁面に前後分散して配置されており、アンテナを装備した機器室は04甲板レベルに設けられている。これにより、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のような後部レーダー射界の大幅な制限を受けずに済み、配置面の自由度が高まっている[9]。
なお、ダメージコントロール作業時に使用する酸素呼吸器(OBA)にかえて、空気タンクを用いる自給式呼吸器(SCBA)が採用された[9]。
搭載艇としては、11メートル作業艇1隻を第1煙突右舷側に、7.5メートル複合型作業艇1隻を第2煙突左舷側に搭載している[6]。
機関[編集]
従来の第2世代DDでは、一貫して、巡航機はロールス・ロイス スペイSM1C(13,500馬力 / 10,100キロワット)(川崎重工業ライセンス生産)、加速機はゼネラル・エレクトリック LM2500(16,500馬力 / 12,300キロワット)(IHIライセンス生産)としたCOGAG構成が採用されてきた。しかし本型の計画段階であった2007年11月、本型の機関選定を巡り当時の守屋武昌防衛事務次官が山田洋行に便宜供与を計るため、SM1Cの対抗機種であるGE・アビエーション社のLM2500に有利な取り計らいを行った疑いがあると一部マスコミが報じた[10]。このために同構成の採用継続は断念され、ちょうどSM1Cの出力向上型(16,000馬力 / 12,000キロワット)が実用化されたこともあり、同機4基によるCOGAG構成が採用されることとなった。これにより、艦内では主機関が統一された一方、艦隊内での主機関方式の統一は断念され、形態管理上は問題を抱えることとなった[5]。
主発電機は10DDと同様、こんごう型(63DDG)以来の3基構成が踏襲されたが、1基あたりの容量は、10DDの1,500キロワットから2,400キロワットへと大幅に増強されている。その原動機としては、従来用いられてきたM1A型の最新型にあたる川崎重工業M1A-35(2,400キロワット級)が搭載された[11]。なお停泊発電機は廃止されているが、これは陸上給電設備の充実に伴うものとみられている[9]。
機関配置はたかなみ型(10DD)のものをおおむね踏襲しており、被弾時の生残性を高めるため、左舷軸用と右舷軸用の主機関を前後に間隔を置いて配置するシフト配置が採用されている。前部の第1機械室が左舷軸、後部の第2機械室が右舷軸を駆動しており、その間には補機室が設置されている。それぞれの機械室には2基のガスタービン主機と減速機が1組として収容されている。なお上記の通り停泊発電機が廃止されており、これに伴い、10DDと比して補機室の長さは1メートル短縮されている[9]。
なお所要馬力低減のため、海自艦船として初めて艦尾フラップが採用された[2]。
装備[編集]
C4I[編集]
本型は、新開発のOYQ-11戦術情報処理装置を中核としたシステム艦として構築されている。
本型の新戦闘指揮システム(Advanced Technology Combat System, ATECS) の中核となるOYQ-11は、ひゅうが型(16/18DDH)のOYQ-10を汎用護衛艦向けにカスタマイズしたものと言える。現代海軍C4Iシステムの標準にあわせて、商用オフザシェルフ化されたAN/UYQ-70ワークステーションによる分散コンピューティング方式を採用しており、Q-70と兵器・センサーをローカル・エリア・ネットワークによって連接することで各武器・センサー・サブシステムが構成され、これらのサブシステムはNOYQ-1B統合ネットワークによって連接されている。ATECSは、OYQ-11サブシステム、FCS-3Aサブシステム、電子戦サブシステム、対潜戦サブシステムにより構成されている。
通信手段としては、通常の短波(HF)・超短波(VHF)・極超短波(UHF)の無線機のほか、統合データ・ネットワーク(JDN)や海軍戦術情報システム(NTDS)に参加できるように、リンク 11およびリンク 16に対応している。また衛星通信としては、XバンドのNORA-1C(主としてSUPERBIRD B2衛星通信用)、KuバンドのNORQ-1、民間のインマルサット衛星通信用のNORC-4B、およびアメリカ軍のUHF-SATCOMに接続するためのAN/USC-42衛星通信機が搭載されている[12]。
対空戦[編集]
艦橋上のFCS-3Aのアンテナ
Mk.41 mod.29 VLS
「FCS-3」も参照
上記の経緯より、本型はFCS-3射撃指揮システムを中核とするまったく新しい対空戦システムを搭載している。
当初構想では、99式空対空誘導弾(AAM-4)と共通の技術を用いたアクティブ・レーダー・ホーミング誘導方式の艦対空ミサイルであるAHRIM(XRIM-4)とFCS-3を組み合わせることで、ごく限定的な艦隊防空能力である僚艦防空能力(Limited Local Area Defense, LLAD)を実現することとされていた。しかし13中期防において、予算などの制約によってAHRIMの開発が見送られることとなり、FCS-3計画の取り扱いについても議論が生じた。結局、13中期防の最終年度で建造されたひゅうが型(16DDH)では、FCS-3に所定の改修を施したうえでアメリカ製のESSM(発展型シースパロー)と組み合わせて搭載された[12]。
当時、海自DDGにはイージスBMDが導入されつつあったが、特に当時配備されていたイージスBMD 3.6においては対空戦(AAW)機能とミサイル防衛(BMD)機能の両立が難しく、大気圏外にある弾道ミサイルに対処している間は低空域での探知追尾能力が低下する恐れが指摘されていた。このことから、イージスDDGと艦隊行動する汎用護衛艦に低空防御を委託することが構想されるようになり、その対象として選ばれたのが本型であった[6]。
このことから、海上幕僚監部では、多機能レーダーはFCS-3のかわりにAN/SPY-1F、艦対空ミサイルはESSMのかわりにSM-2に変更することも検討されるようになった。しかしこの構成では簡易型イージスとなり、「イージス艦は艦隊防空・本型は僚艦防空」という防衛力整備コンセプトから逸脱すること、また特にAN/SPY-1FをFCS-3と比べると、能力的に高いわけではないうえに、技術的に一世代古く将来発展性に欠けることが指摘された[6]。
これらの検討を経て、最終的には、FCS-3をもとに下記のような性能強化策を講じたFCS-3AがESSMと組み合わされて搭載されることになった[6][12]。
レーダー性能の強化送受信モジュールの送信系の半導体素子の素材を窒化ガリウムに変更(16DDH搭載機ではヒ化ガリウム)することで、出力強化と広帯域化が図られた[12]。これにより、探知距離は16DDH搭載機と比して2倍近くに延伸されている[13]。武器管制機能の強化横過目標(自艦以外の方向に向かって飛翔する目標)を処理できるよう、追尾信号処理や交戦性・射撃計算などの武器管制ソフトウェアに所定のアルゴリズムを追加した[14]。
なお、FCS-3+AHRIMの当初構想とくらべて、FCS-3A+ESSMの現行システムのほうが性能的に優れていることから、現在では、「僚艦防空」に対応する英語としては、"Limited"を外して"Local Area Defense"(LAD)と称されている[12]。またESSMの搭載数については、標準的にはMk.41 VLSの8セル分、32発を搭載しているといわれている[15]。
近接防空火器(CIWS)としては高性能20mm機関砲2基が搭載される。現在、海上自衛隊では赤外線センサ(FLIR)による光学照準に対応したブロック1Bへの更新を進めているが、本型では従来型のブロック1Aが搭載された[12]。2基という搭載数は従来のDDと同じだが、格納庫上のCIWSは装備位置を中心線上に改めている[9]。
対潜戦[編集]
投射型静止式ジャマー (FAJ)
自走式デコイ (MOD)
本型では、対潜戦システムも刷新された。従来の第2世代DDでは、ソナーとしては艦首装備式のOQS-5と曳航式のOQR-2を搭載し、OYQ-103対潜情報処理装置(ASWCS)を中核としたシステム構築を行っていた。これに対して、本型では、16DDHを踏襲した統合システム化が行われている[16]。
システム名称はOQQ-22とされている。艦首ドームのシリンドリカル・アレイ(CA)は16DDHのOQQ-21と同等であるが、艦底装備の長大なフランクアレイ(FA)部分は省かれており、その一方でOQR-3曳航ソナー(TASS)が追加された。また魚雷防御システムとも連接されている。信号処理などに用いる標準計算機盤としてはAN/UYQ-70が採用されている[16][17]。
また、潜水艦の静粛化や対潜戦の浅海域化に対応した新戦術であるバイ・マルチスタティック戦術への対応も想定されているが、本格的な実装は将来装備を待つ必要がある[18]。就役後、平成26年と27年度予算で「あきづき型護衛艦等の対潜能力向上(マルチスタティック)」の名目で、マルチスタティック能力付与のための2隻分の部品調達予算と2隻分の改修工事予算が計上された[19]。
対潜兵器としては、ネームシップでは従来艦と同様、垂直発射式アスロック(VLA)対潜ミサイルを前部上甲板のVLS内に、68式3連装短魚雷発射管を両舷各1基装備した。ただし短魚雷発射管は、新型の97式魚雷や12式魚雷に対応したHOS-303に更新されており、また2番艦以降は、対潜ミサイルも新型の07式垂直発射魚雷投射ロケットに更新された[12]。これに伴う対潜戦システム強化により、2番艦以降は基準排水量にして50トン増加となっている[1]。
この他、魚雷防御システムとしては、10DDで採用された曳航具4型に加え、投射型静止式ジャマー(FAJ、第二煙突前方船体中央部)、自走式デコイ(MOD、右舷短魚雷発射管横)を各1基搭載している。これらの装備はソナーと共に対魚雷防御(TCM)指揮管制装置で一元的に管制される。
対水上戦[編集]
OPS-20CとORQ-1C-2
62口径5インチ単装砲
対水上捜索レーダーとしては、ひゅうが型と同様にOPS-20Cを搭載する。これは、従来航海レーダーとして用いられていたものを強化したもので、マスト中段フラットのメイン・アンテナ、その左下のサブ・アンテナの2つの空中線により構成されている[14]。
艦対艦ミサイルとしては、第2世代DDの標準であった90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)が踏襲されており、4連装発射筒2基に収容されて搭載される。発射管制用の艦上装置として、艦対艦ミサイル艦上装置2型(SSMS-2B)が搭載されている[12]。
また本型では、主砲として62口径5インチ単装砲(Mk.45 mod.4)が採用された。これは海上自衛隊では14DDGで装備化されたもので、10DDで搭載されていた54口径127ミリ単装速射砲(127mmコンパット砲)と比べると発射速度は低く、対空射撃には不向きだが、より長い射程を備えており、対地・対水上射撃には優れた効果を発揮する。FCS-3Aによる射撃指揮をうけるが、レーダー照準射撃だけでなく、電子光学照準器による光学照準射撃も可能である[12]。
電子戦[編集]
NOLQ-3D(電波妨害部分)
電子戦装置としては、第2世代DDで標準装備となっているNOLQ-3電波探知妨害装置シリーズの最新バージョンであるNOLQ-3Dが搭載される。これはデジタル化など最新の信号処理技術を適用し、特に受信系については、従来のチャネライズド受信機をデジタル化することで感度向上をはかるとともに、探知距離の延伸を実現している。また方向探知の方式は、従来の振幅比較方式に対して位相差方式に変更し、精度向上を図っている[14]。
なお、デコイ発射機としては、従来通りのMk.137 6連装発射機×4基を用いたMk.36 mod.6が搭載されている[12]。
航空機[編集]
格納庫とヘリ甲板
哨戒ヘリコプター(SH-60JまたはSH-60K)は常用1機だが、ハンガーはたかなみ型より拡大されており、哨戒ヘリコプターであれば2機、MCH-101掃海・輸送ヘリコプターであれば1機に対応可能とされている。SH-60Kと母艦との間のデータ通信は、ORQ-1C-2ヘリコプター・データリンク(TACLINK)により行われる。
また、着艦拘束装置は、たかなみ型のE-RAST(Expendable-Recovery, Assist, Secure and Traverse)から、これを発展させたRAST Mk.6に変更された。RAST Mk.6は、従来のベア・トラップやRASTと同様の着艦機拘束機能に加えて、RSD(Rapid Securing Device)自体にヘリコプターのセンタリング・ストレートニング機能を備えていることから、複雑な操作が不要で、拘束から移送までの操作を一人で実施できるのが特徴である。
なお、SH-60Kには着艦誘導支援装置(SLAS)が装備されており、本来は本型がSLAS対応護衛艦の1号艦として予定されていた(ひゅうが型DDHは広大な全通甲板を備えているためSLASを必要としなかった)が、予算上の制約のため、結局、SLASの艦載部分は搭載されていない[12]。ただし、後日装備に備えて、機器用のフラットなどは用意されている[9]。
同型艦[編集]
本型は、ミサイル防衛対応を含む防空を重視したミサイル護衛艦(DDG)を中心とするグループ(第5~8護衛隊)に1隻ずつ編入し運用する。
艦番号
艦名
建造
起工
進水
竣工
所属
DD-115 あきづき 三菱重工業
長崎造船所 2009年
(平成21年)
7月17日 2010年
(平成22年)
10月13日 2012年
(平成24年)
3月14日 第1護衛隊群第5護衛隊
(司令部:横須賀基地)
(定係港:佐世保基地)
DD-116 てるづき 2010年
(平成22年)
6月2日 2011年
(平成23年)
9月15日 2013年
(平成25年)
3月7日 第2護衛隊群第6護衛隊
(司令部:佐世保基地)
(定係港:横須賀基地)
DD-117 すずつき 2011年
(平成23年)
5月18日 2012年
(平成24年)
10月17日 2014年
(平成26年)
3月12日 第4護衛隊群第8護衛隊
(司令部:呉基地)
(定係港:佐世保基地)
DD-118 ふゆづき 三井造船
玉野事業所 2011年
(平成23年)
6月14日 2012年
(平成24年)
8月22日 2014年
(平成26年)
3月13日 第3護衛隊群第7護衛隊
(司令部:舞鶴基地)
(定係港:舞鶴基地)
箱絵、中身、専用EP。
アオシマ製で、割と新しい製品なので、ランナーが色分けされています。
なんであきづき型の中ですずつきを選んだかというと、おまけに同スケールのF35A、F35Bが3機付いて
くるからです、後日製作予定のいずもの艦載機に加えたかったので。
まずは艦橋から。
↓
後ろから見た図、ボートダビット、その他パーツを接着。
第1煙突上部、EPホイップアンテナ。
今までの護衛艦との相違点、ステルスマストの製作。
↓
艦橋正面、窓部付近の製作。窓部にはEP使用。
↓
↓
そんで、艦橋周辺部、EP手すり張り巡らして、EPラッタルあちこち付けて。
でもあまりに数が多いので、きりが良くしたかったんですが途中までの画像。
なんか疲れたんで、また夜続きやります。
今日は久々にラーメン食いに行こうかな。
炭水化物は極力控えてたんで、最近ご無沙汰でしたが、なんか無性に食いたくなりました。
こんごう真、ようやく塗装に入りました。
まずは白サフ缶スプレー(MRサーフェイサー1000)で下地。
手すりの目詰まりを防ぐため、なるべく手すりを避けて吹き付け。
塗装後。エアブラシが最近調子悪くて、吹いちゃあ詰まり、吹いちゃあ詰まりの繰り返し。
結局、全体塗装に3時間くらいかかりました。
白サフ下地のおかげで、何となく海自グレー1がいいニュアンスの色味になりました。
煙突上部も艶消しブラックで塗り分けたので、接着しました、こっちの方が相当楽。
後部のヘリ発着甲板は、エンジングレーで塗装。
今までの護衛艦は、甲板を海自グレー2で吹きましたが、イージス艦2隻(こんごう、あしがら)と後述の
すずつきは、海自グレー1で艦体と同じでやります、やっぱこんごうはこっちの方がしっくりきます。
ここで、こんごう型護衛艦の情報を載せます。(by ウイキペデイア)
来歴[編集]
海上自衛隊は、第1次防衛力整備計画期間中の「あまつかぜ」(35DDG)によってミサイル護衛艦(DDG)の整備に着手した。その後、第3次防衛力整備計画より建造を開始したたちかぜ型(46/48/53DDG)でシステムのデジタル化と海軍戦術情報システム(NTDS)に準じた戦術情報処理装置の導入、そして五三中業より建造を開始したはたかぜ型(56/58DDG)ではCIC能力の強化とともにプラットフォームのガスタービン化も達成するなど、順次に性能強化を図っており、とくにはたかぜ型については在来型ミサイル護衛艦の頂点に立つものと評されていた[7]。
しかし一方で、当時のソビエト連邦軍においては、射程400km、超音速を発揮できるKh-22 (AS-4「キッチン」) 空対艦ミサイルと、その発射母機として、やはり超音速を発揮できるTu-22M爆撃機、そしてこれらを援護して電子攻撃を行うTu-16電子戦機の開発・配備が進められており、経空脅威は急激に増大していた。このことから、これらの在来型ミサイル護衛艦が装備していたターター・システムでは、性能上対処困難という問題が生じ、電子戦下でも多目標同時対処可能な防空システムであるAWSの取得が志向されるようになった[6]。
海上自衛隊がAWSの導入に向けて動き始めたのは1981年ごろとされている。数度の折衝を経て、1984年には、アメリカ側より「日本に対するAWSのリリース可能」との回答がなされた。これを受けて、同年8月には「イージス・プロジェクト・チーム」が発足、1985年8月には「洋上防空態勢プロジェクト」が編成された[6]。また昭和60年度計画で予定されていたはたかぜ型3番艦の建造が中止され、イージスミサイル護衛艦の建造余席が確保された[7]。
1986年5月、防衛庁(当時)内に設置されていた業務・運営自主監査委員会を発展拡大させて防衛改革委員会が設置され、その傘下の4つの委員会および小委員会の一つとして洋上防空体制研究会(洋防研)が発足した。洋防研においては、OTHレーダーや早期警戒機、要撃戦闘機、そして艦対空ミサイル・システムを組み合わせることによる洋上防空体制の強化・効率化が模索されており、研究の結果、護衛艦の艦対空ミサイル・システムの性能向上についてはAWSが最適であるとの結論に至った。これらの検討結果は1987年(昭和62年)12月の安全保障会議において了承された[8]。これによって建造されたのが本型である[6]。
1番艦がまだ建造中で艦名が公表される以前、その巨大な艦橋が旧海軍の重巡洋艦「高雄」に似ていることから、ジェーン海軍年鑑は「日本が高雄型を建造中」と報じていた。実際に、こんごう型の4番艦「ちょうかい」は、高雄型の3番艦「鳥海」から取られている。そして2000年代に入ると、高雄型2番艦の「愛宕」の名を受け継いだ艦をネームシップとするあたご型護衛艦が建造され、こんごう型の次級として就役することになる。
設計[編集]
船体[編集]
本型はアメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦をモデルとしており、特にAWSの各種レーダー類の配置の必要上、上部構造物の設計は類似したものとなっている。一方で、船体部分の設計は従来の護衛艦と同じ手法によって行われているほか、海自がイージスミサイル護衛艦に群旗艦としての能力を要求したこともあって、上部構造物は大型化し、排水量は同級と比して大きく増大している[9]。
船型は、アーレイ・バーク級では艦尾甲板が1段下がっている長船首楼型であったのに対し、本型では上甲板の整一化を図り、艦尾まで平坦に続く遮浪甲板型を採用した。なお艦尾甲板はヘリコプター甲板とされているが、ヘリコプターの発着が係留装置と干渉することがないよう、艦尾甲板の舷側部はなだらかに傾斜している。これを初代むらさめ型(32/33DD)を始めとする初期の海上自衛隊護衛艦の設計上の特徴であったオランダ坂に喩えて、ミニ・オランダ坂とも称するが、この造作はむらさめ型(03DD)をはじめとする第2世代汎用護衛艦においても踏襲された[10]。
またアーレイ・バーク級から導入された重要な要素が傾斜船型の採用である。これは、AN/SPY-1Dレーダーを設置するためには上甲板の幅を広げる必要があった一方で、艦の推進性能確保のためには吃水部分の幅を絞る必要があったことから、これらを両立させるために採用されたものであったが、レーダー反射断面積(RCS)低減にも効果があった。赤外線シグネチャー低減のため、煙突への低減装置装備や海水管の散水装置も設置されている。また水中放射雑音低減のため、プレーリー・マスカーを装備するほか、各種の防振・防音対策も講じられている[9]。
抗堪性についても、相応に配慮されている。アーレイ・バーク級では船体は鋼製としたものの、煙突やマストはアルミ合金のままであったのに対して、本型では全鋼製とし、枢要区画においては更に二重隔壁およびニッケルクロムモリブデン鋼による弾片防御が導入され、またノンハロゲン難燃性ケーブルの導入などもなされている[3]。被害局限化のため、艦内は4つのゾーンに区分されている。また主要配管については、左右舷や甲板の上下などに分散しており、単に艦の中央部前後で左右に分けるだけだった従来のリングメイン方式よりも更に徹底した方式となっている。またNBC防御のため、艦内に与圧をかけて外圧と遮断している[9]。
搭載艇は7.9メートル内火艇2隻のほか、6.3メートル複合型作業艇1隻が搭載された[9]。
機関[編集]
船体設計は独自色が強かったのに対して、機関構成はおおむねアーレイ・バーク級に準じたものとなっている。主機関には、同級と同じゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジン(石川島播磨重工業によるライセンス生産機)を海自としては初装備し、COGAG方式で主機関4基により推進器(5翼のスキュー付き可変ピッチ・プロペラ)2軸を駆動する方式とされた。機関区画は抗堪性に配慮してシフト配置とされており、前方の第1機械室が左舷軸、補機室(第2発電機室)を挟んで後方の第2機械室が右舷軸を駆動する方式とされた[9]。またこれら機械室の前後にそれぞれ第1・3発電機室が配されており、この5つの区画で機関区画を構成している[11]。
電源としては、アリソン社の501-K34ガスタービンエンジン(石川島播磨重工業によるライセンス生産機)を原動機とする発電機(出力2,500 kW)3セットが搭載された[12]。これは2基を常用、1基を非常用として主発電機の運転区分により対応するものであった。従来の護衛艦の装備要領とは異なっており、機種を含めてアーレイ・バーク級から導入された手法であったが、以後の汎用・ミサイル型護衛艦で標準となった[9]。
装備[編集]
イージス武器システム (AWS)[編集]
艦橋構造物前方のSPY-1と艦首甲板のMk.41
上記の経緯より、本型の中核的な装備となるのがイージス武器システム(AWS)である。搭載している全ての戦闘システムは、AWSの戦術情報処理装置である指揮決定システム(C&D)および武器管制システム(WCS)に連接されている。バージョンは、就役時には1番艦から3番艦がベースライン4で、4番艦のみがベースライン5としてリンク 16に対応していたが、2014年現在では全艦がベースライン5.2となっている[9]。
その中核となる多機能レーダーはAN/SPY-1Dで、固定式4面のパッシブ・フェーズドアレイ(PESA)アンテナは、03・04甲板レベルの艦橋構造物周囲四方に固定配置されている。これはアーレイ・バーク級と同様の装備要領である。またミサイル発射機としてはMk.41 mod.6 VLSを搭載する[13]が、その搭載要領もやはりアーレイ・バーク級と同様で、艦首甲板に29セル、艦尾甲板に61セルを備えている。なお発射機それぞれについて、3セル分を使って再装填用クレーンが配置されている[14]。
搭載する艦対空ミサイルは、当初はSM-2ブロックIII(米海軍呼称RIM-66M-1)を用いていたが、後にブロックIIIA(米海軍呼称RIM-66M-2)、更には赤外線センサを付加したブロックIIIB(米海軍呼称RIM-66M-5)と順次に更新された[13]。これらの終末航程においてセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導を行うためのイルミネーターとしては、AN/SPG-62を艦橋構造物上部に1基、後部に2基の、計3基を搭載する[9][13]。
ミサイル防衛能力[編集]
詳細は「イージス弾道ミサイル防衛システム」を参照
2007年12月18日、ハワイカウアイ島沖での迎撃実験でRIM-161スタンダード・ミサイル3 (SM-3)を発射する「こんごう」
4番艦「ちょうかい」より発射されるスタンダード・ミサイル3
こんごう型は、RIM-161スタンダード・ミサイル3 (SM-3) ブロックIAを使用した弾道ミサイル防衛(BMD)で運用されるため全艦が改修を受けた。「こんごう」へのミサイル防衛能力付与のための改修とSM-3の取得、発射試験の合計予算は340億円、「ちょうかい」は307億円、「みょうこう」は309億円、「きりしま」は312億円となる。
SM-3ミサイルは航空自衛隊のPAC-3ミサイルとの併用で対処するものとして導入された[要出典]。SM-3の1発の値段は20億円程度。実用配備数は8発×4隻の32発であるが、導入数は各艦実射試験用1発を合わせた9発×4隻の36発となる。
最初に改修が完了した「こんごう」(佐世保基地所属)は、2007年12月18日のハワイ、カウアイ島沖での迎撃実験(JFTM-1)で、SM-3ブロックIAにより、高度100キロ以上の大気圏外を飛行する標的ミサイル1発の迎撃に成功し、翌月に実戦配備された。
次に改修を受けた「ちょうかい」(佐世保基地所属)は2008年12月20日に、模擬弾道弾の発射時刻を知らされない状態での迎撃実験(JFTM-2)を行い、探知、追尾、発射には成功したが撃墜には失敗した。この結果について防衛省では「イージスシステムは正常に作動しており、SM-3の弾頭部分に何らかの不具合が生じた可能性がある」としている。
3番艦「みょうこう」(舞鶴基地所属)は、2009年10月27日、2番艦「きりしま」(横須賀基地所属)は2010年10月28日に弾道ミサイル迎撃試験(JFTM-3、JFTM-4)を行い、予め時刻を知らせられない条件下で発射された射程1,000km級の弾頭分離型準中距離弾道ミサイルを模した標的ミサイルの捕捉・追尾・迎撃に成功した。
準中距離弾道ミサイルはブースト上昇が終了した段階で着弾地点推定が出せるが、朝鮮半島から発射された場合、日本列島主要域に着弾するまで7分程度しかないため、飛来する全てのミサイルを要撃対象とせざるをえない[15]。 但し、2011年04月におこなわれたFTM-15: First "Launch on Remote" Aegis Missile Defense Testで示されたように、C2BMC(指揮管制戦闘管理通信システム)を介して迎撃を可能にするリモート発射能力が確認されている。(FTM-15では、現用SM-3でウェーク島のAN/TPY-2により1,000km以上離れたクェゼリン環礁から発射された 3000-5500km型のトライデントSLBM改造型標的弾頭の迎撃に成功している・車力分屯基地のAN/TPY-2と朝鮮半島基部までは 1000-1300km)[要出典]。
常時哨戒配置の高練度艦1隻に作戦可能な低錬度艦1隻、入港補給等非活動艦1隻、教育・ドック入り等未活動艦1隻で、常に最低1隻は哨戒できる体制を取ることを目的に4隻の改修が行われるが、24時間程度前から液体燃料注入等の発射準備を衛星情報で感知できた場合、3隻まで対処に回すことが可能と想定されている。改修されたこんごう型が配備されることで、海上自衛隊で1ユニット、複数のイージス巡洋艦とイージス駆逐艦を配備する在日米海軍で1ユニットと2つ以上のMDイージス艦を日本海海上で常時哨戒させる体制を確立することが出来る様になる。
防衛予算が2002年(平成14年)度から2010年度(平成22年)度まで8年連続で漸減している中で、総額で毎年1,000億円から2,000億円掛かる[脚注 2]高額なミサイル防衛システムの導入を進めることで、従来型装備の調達や人員体制、訓練体制に大きな影響を及ぼしている[要出典]。
弾道ミサイル探知の実績[編集]
1998年に「みょうこう」が、北朝鮮によるミサイル発射実験で発射されたテポドン1号の探知・追尾に成功した。
2006年の発射実験では、日本海に展開していた「こんごう」と「みょうこう」がテポドン2号とみられる噴射熱の探知・追尾を行った。これはミサイル防衛計画艦が「実戦」で弾道ミサイルの探知・追尾に成功した初めての例となった。
2009年の発射実験では、一部の艦がSM-3による弾道弾迎撃能力を付与されていたことから、初めて防衛大臣により破壊措置命令が発出され、弾道弾迎撃能力獲得のための改修をうけた「こんごう」と「ちょうかい」が日本海側に、未改修の「きりしま」が太平洋に展開され、銀河2号の探知・追尾に成功した。ただしミサイルが日本の陸域に落下しなかったので迎撃は行われなかった。
この際に使用されたのは、AN/SPY-1レーダーが元から備えていたNTDCプログラム (Non-Tactical Data Collection)だったが、イージスBMDにおいては、弾道ミサイルの追尾に使用する専用のプログラムが開発され、より精緻な追尾を可能にする発展型プロセッサも組み込まれている。
ソフトウェアの一時供給停止[編集]
上記の「こんごう」の改修に際し、アメリカ側はイージス艦の情報漏洩問題を受けて、2007年7月に改修に必要なソフトウェアや文書等の供給を停止した。日本側が新たな情報保全体制の取り組みを説明したのを受け、8月3日に供給は再開している。この供給停止による改修計画への遅れはないとしている[17]。
対潜戦[編集]
本型では、対潜戦能力についても、従来護衛艦と比して大きく刷新されている。最大の変更点がOYQ-102対潜情報処理装置(ASWCS)を中核としたシステム化である。海自では、既にあさぎり型(58DD)などにOYQ-101 ASWDSを搭載していたが、これは戦術曳航ソナーやソノブイなどの情報を統合し、パッシブ運用のシステム化を図るものであった。これに対し、本型搭載のOYQ-102は、アーレイ・バーク級でも搭載されていたAN/SQQ-89に範をとって、AWSと同様のシステム統合を図っている[18]。
ソナーとしては、しらね型護衛艦で搭載された75式探信儀 OQS-101の後継機種であるOQS-102を搭載した[19]。なお、バウドームの前部はラバー・ウィンドウとされている[20]。また艦尾左舷からは曳航式のOQR-2も繰り出される[2][9]。
対潜兵器としては、艦首側のMk.41 VLSから発射される垂直発射式アスロック(VLA)とともに、後部上構付近の両舷に68式3連装短魚雷発射管HOS-302を装備している[2][9]。
対水上戦[編集]
対水上捜索用のレーダーとしては、前任のはたかぜ型と同系列のOPS-28Dを搭載する。これは遠距離での精密捜索能力に優れており、水上の目標のみならず、低空を飛行する巡航ミサイル(シースキマー)などの探知にも使用される[21]。
艦対艦ミサイルもはたかぜ型と同様で、ハープーンを4連装発射筒2基に収容して搭載している[2][9]。
砲熕兵器[編集]
54口径127mm単装速射砲
主砲としては、アーレイ・バーク級で搭載されていた54口径5インチ単装砲(米海軍Mk.45)や、はたかぜ型で搭載されていた54口径5インチ単装速射砲(米海軍Mk.42)ではなく、オート・メラーラ製の54口径127mm単装速射砲(127mmコンパット砲)を搭載した。これはその名の通り、汎用護衛艦(DD)などで搭載されていた76mmコンパット砲のスケールアップ・モデルとして開発されたものであり、海上自衛隊としては初の採用例であった。またこれと組み合わせる砲射撃指揮装置(GFCS)としては、はたかぜ型などで搭載されたFCS-2-21に所定の改正を加えて、艦橋上部に装備した[6][9]。
CIWSは、従来の護衛艦同様ファランクスを2基搭載しているが、従来の両舷配置から中心線上の前後配置に、CIWS基部も露出した状態からアーレイ・バーク級と同様に改められている。尚、こんごう型は全4隻がBlock1Bへの換装を完了している。
電子戦[編集]
NOLQ-2電波探知妨害装置(電子攻撃部分)
電子戦装置として、原型艦であるアーレイ・バーク級は、電子戦支援機能しかもたないAN/SLQ-32(V)2電波探知装置を搭載していた。これに対して本型では、電子攻撃機能を備えるとともに、より精巧な国産機であるNOLQ-2電波探知妨害装置を装備している[2]。これは、技術研究本部において昭和50年度より「水上艦用電波探知妨害装置」として開発されていたもので、まず電波探知(ESM)機能のみが汎用護衛艦(DD)向けのNOLR-8として昭和60年度より装備化されたのち、電波妨害機能も備えたNOLQ-2が本型で装備化された[3]。対艦ミサイル防御(ASMD)を重視して、ミサイル・シーカー波の瞬時探知・全方位同時捜索などの機能を備えている[22]。
また、チャフ・IRデコイ(フレア)を展開するため、他の護衛艦と同様にチャフロケットシステム(Mk 36 SRBOC)を装備しており、そのMk.137 6連装デコイ発射機は4基が搭載される。装備位置は前部01甲板上である[9]。
航空機[編集]
後部甲板
アーレイ・バーク級フライトIと同様、ハンガーこそもたないが、ヘリコプター甲板と給油機能を有している。またSH-60Jに搭載されるヘリコプター戦術情報処理装置(HCDS)との連接のため、ORQ-1ヘリコプター・データリンクも搭載されるなど、航空運用能力ははたかぜ型と比して大きく向上している[9]。
配備[編集]
同型艦一覧
艦番号
艦名
建造
起工
進水
竣工
所属
DDG-173 こんごう 三菱重工業
長崎造船所 1990年
(平成2年)
5月8日 1991年
(平成3年)
8月26日 1993年
(平成5年)
3月25日 第1護衛隊群第5護衛隊
(司令部:横須賀基地)
(定係港:佐世保基地)
DDG-174 きりしま 1992年
(平成4年)
4月7日 1993年
(平成5年)
8月19日 1995年
(平成7年)
3月16日 第2護衛隊群第6護衛隊
横須賀基地
DDG-175 みょうこう 1993年
(平成5年)
4月8日 1994年
(平成6年)
10月5日 1996年
(平成8年)
3月14日 第3護衛隊群第7護衛隊
(舞鶴基地)
DDG-176 ちょうかい 石川島播磨重工業
東京第1工場 1995年
(平成7年)
5月29日 1996年
(平成8年)
8月27日 1998年
(平成10年)
3月20日 第4護衛隊群第8護衛隊
(司令部:呉基地)
(定係港:佐世保基地)
インド洋派遣[編集]
テロ対策特別措置法による後方支援の一環として、インド洋への海上自衛隊の派遣が決定された際、当初からリンク機能の装備状況を考慮してイージス艦を派遣艦に含めることが検討されていたが、
1.高性能な新鋭艦の派遣は示威目的ではないのか
2.イージスシステムによる米軍とのデータリンクは、政府見解で違憲行為とみなされている集団的自衛権の行使にあたるのではないか
3.派遣中の日本の防衛体制に穴が開く
などの反対意見が国会などであった。そのためインド洋へのイージス艦の派遣は2002年末まで行われなかった。
最終的に本型艦の派遣が決定された理由として、司令部機能を持つ護衛艦のローテーションの組みやすさ、高い情報処理能力による安全性の確保、乗員の負担が軽減できる居住性の良さなどがある。ただし、こんごう型にはヘリコプター格納庫がないため運用できる哨戒ヘリ数は減少することになった。
こんごうは、細かい筆塗りでの塗り分けのあと、デカール貼り、残りの艤装へと入っていきます。
続いて、最新のあきづき型汎用護衛艦、すずつき。
和製イージス艦と呼ばれています。
こんごう型イージス艦がミサイル防衛に従事している際、
艦隊の防空任務に従事し、こんごうを守る役割を果たします。
あきづき型護衛艦(あきづきがたごえいかん、英語: Akizuki-class destroyer)は、海上自衛隊が運用する汎用護衛艦(DD)の艦級。計画番号はF130[2]。ネームシップの建造単価は750億円であった[3]。
海上自衛隊の第2世代汎用護衛艦の発展型として、17中期防に基づき、平成19年度から平成21年度にかけて4隻が建造された。原型にあたるむらさめ型(03~09DD)およびたかなみ型(10~13DD)とともに、護衛隊群の基準構成艦となっている[4]。
なお、「あきづき」のネームシップを持つ艦型は、1960年就役の初代あきづき型護衛艦に続いて2代目であり、漢字表記である旧海軍の秋月型駆逐艦を含めれば3代目になる。本艦型は、秋月型が防空駆逐艦という性格を同じくするところから、艦名を継承した。
目次 [非表示]
1 来歴
2 設計 2.1 船体
2.2 機関
3 装備 3.1 C4I
3.2 対空戦
3.3 対潜戦
3.4 対水上戦
3.5 電子戦
3.6 航空機
4 同型艦
5 登場作品 5.1 漫画
5.2 ゲーム
6 参考文献
7 外部リンク
8 関連項目
来歴[編集]
海上自衛隊では、03中期防より第2世代の汎用護衛艦(DD)の整備に着手した。まず平成3年度から平成9年度にかけて4,400トン型(むらさめ型)9隻を建造したのち、平成10年度からは、船体線図と機関構成は同一のままに装備を強化した4,600トン型(たかなみ型)に移行した[5]。
一方、10DDの建造に着手した当時、技術研究本部では護衛艦向けの各種新装備の開発が最終段階を迎えており、同時多目標処理可能な射撃指揮装置であるFCS-3は平成12年度ごろ、また大出力・低周波のソナーであるOQS-XXは平成15~16年度ごろの制式化が見込まれていた。従って、これらの新装備がたかなみ型の5番艦以降の建造時期と重なることが予想されたことから、これらをどうやってDDに盛り込むかが問題になった[5]。
当初は同型を11隻建造して、むらさめ型(03DD)とあわせて20隻とすることで8艦8機体制の4個護衛隊群の所要を充足したのちに、これらの艦で搭載できなかった新装備(FCS-3やOQS-XXなど)を搭載した第3世代DDを改めて建造することも検討された。しかし最終的には、たかなみ型の建造は平成13年度までの5隻で打ち切られ、DDH・DDGの更新を挟んだのち、同型をもとにこれらの新装備を盛り込んだ5,000トン型に移行することになった。これによって建造されたのが本型である[5]。
なお当初は、5,000トン型は平成18年度より建造に入る予定であったが、年度ごとの要求額の平準化などを考慮して、平成19年度に後倒しされた[5]。
設計[編集]
船体[編集]
上記の経緯より、本型の構造は、主要な配置を含めて03/10DDの改良型となっている。船型も、第1世代DD以来の、2層の全通甲板を有する乾舷の高い遮浪船型が踏襲された[6]。
その一方で、本型ではステルス対策が大きく進歩した。主船体および上部構造物の傾斜は、むらさめ型の7度[7]から10度に増している[2]。FCS-3A搭載によって対空レーダーをマスト上に装備する必要がなくなったこともあり、03/10DDでレーダー反射断面積の増大につながるとして批判されていたラティスマストは廃止され、あたご型(14/15DDG)と同構造の小型のステルス・マストが採用された。また、やはりイージス護衛艦のように上部構造物を舷側まで拡大し、その上甲板レベル両舷に艦首尾方向に全通した通路を設けた。ここに扉を設けて舷梯や短魚雷発射管、自走式魚雷デコイ発射機を収容した。計画段階では、防衛省の平成20年度予算案の概要[8]に掲載されていた外観図に見られるように、艦載艇や対艦誘導弾の発射筒などを覆うスクリーンや、甲板上の艤装物を隠すブルワークの設置も検討されていたが、重量やコストの面から断念されたとみられている[9]。
FCS-3Aは、艦橋構造物と後部構造物の上部壁面に前後分散して配置されており、アンテナを装備した機器室は04甲板レベルに設けられている。これにより、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のような後部レーダー射界の大幅な制限を受けずに済み、配置面の自由度が高まっている[9]。
なお、ダメージコントロール作業時に使用する酸素呼吸器(OBA)にかえて、空気タンクを用いる自給式呼吸器(SCBA)が採用された[9]。
搭載艇としては、11メートル作業艇1隻を第1煙突右舷側に、7.5メートル複合型作業艇1隻を第2煙突左舷側に搭載している[6]。
機関[編集]
従来の第2世代DDでは、一貫して、巡航機はロールス・ロイス スペイSM1C(13,500馬力 / 10,100キロワット)(川崎重工業ライセンス生産)、加速機はゼネラル・エレクトリック LM2500(16,500馬力 / 12,300キロワット)(IHIライセンス生産)としたCOGAG構成が採用されてきた。しかし本型の計画段階であった2007年11月、本型の機関選定を巡り当時の守屋武昌防衛事務次官が山田洋行に便宜供与を計るため、SM1Cの対抗機種であるGE・アビエーション社のLM2500に有利な取り計らいを行った疑いがあると一部マスコミが報じた[10]。このために同構成の採用継続は断念され、ちょうどSM1Cの出力向上型(16,000馬力 / 12,000キロワット)が実用化されたこともあり、同機4基によるCOGAG構成が採用されることとなった。これにより、艦内では主機関が統一された一方、艦隊内での主機関方式の統一は断念され、形態管理上は問題を抱えることとなった[5]。
主発電機は10DDと同様、こんごう型(63DDG)以来の3基構成が踏襲されたが、1基あたりの容量は、10DDの1,500キロワットから2,400キロワットへと大幅に増強されている。その原動機としては、従来用いられてきたM1A型の最新型にあたる川崎重工業M1A-35(2,400キロワット級)が搭載された[11]。なお停泊発電機は廃止されているが、これは陸上給電設備の充実に伴うものとみられている[9]。
機関配置はたかなみ型(10DD)のものをおおむね踏襲しており、被弾時の生残性を高めるため、左舷軸用と右舷軸用の主機関を前後に間隔を置いて配置するシフト配置が採用されている。前部の第1機械室が左舷軸、後部の第2機械室が右舷軸を駆動しており、その間には補機室が設置されている。それぞれの機械室には2基のガスタービン主機と減速機が1組として収容されている。なお上記の通り停泊発電機が廃止されており、これに伴い、10DDと比して補機室の長さは1メートル短縮されている[9]。
なお所要馬力低減のため、海自艦船として初めて艦尾フラップが採用された[2]。
装備[編集]
C4I[編集]
本型は、新開発のOYQ-11戦術情報処理装置を中核としたシステム艦として構築されている。
本型の新戦闘指揮システム(Advanced Technology Combat System, ATECS) の中核となるOYQ-11は、ひゅうが型(16/18DDH)のOYQ-10を汎用護衛艦向けにカスタマイズしたものと言える。現代海軍C4Iシステムの標準にあわせて、商用オフザシェルフ化されたAN/UYQ-70ワークステーションによる分散コンピューティング方式を採用しており、Q-70と兵器・センサーをローカル・エリア・ネットワークによって連接することで各武器・センサー・サブシステムが構成され、これらのサブシステムはNOYQ-1B統合ネットワークによって連接されている。ATECSは、OYQ-11サブシステム、FCS-3Aサブシステム、電子戦サブシステム、対潜戦サブシステムにより構成されている。
通信手段としては、通常の短波(HF)・超短波(VHF)・極超短波(UHF)の無線機のほか、統合データ・ネットワーク(JDN)や海軍戦術情報システム(NTDS)に参加できるように、リンク 11およびリンク 16に対応している。また衛星通信としては、XバンドのNORA-1C(主としてSUPERBIRD B2衛星通信用)、KuバンドのNORQ-1、民間のインマルサット衛星通信用のNORC-4B、およびアメリカ軍のUHF-SATCOMに接続するためのAN/USC-42衛星通信機が搭載されている[12]。
対空戦[編集]
艦橋上のFCS-3Aのアンテナ
Mk.41 mod.29 VLS
「FCS-3」も参照
上記の経緯より、本型はFCS-3射撃指揮システムを中核とするまったく新しい対空戦システムを搭載している。
当初構想では、99式空対空誘導弾(AAM-4)と共通の技術を用いたアクティブ・レーダー・ホーミング誘導方式の艦対空ミサイルであるAHRIM(XRIM-4)とFCS-3を組み合わせることで、ごく限定的な艦隊防空能力である僚艦防空能力(Limited Local Area Defense, LLAD)を実現することとされていた。しかし13中期防において、予算などの制約によってAHRIMの開発が見送られることとなり、FCS-3計画の取り扱いについても議論が生じた。結局、13中期防の最終年度で建造されたひゅうが型(16DDH)では、FCS-3に所定の改修を施したうえでアメリカ製のESSM(発展型シースパロー)と組み合わせて搭載された[12]。
当時、海自DDGにはイージスBMDが導入されつつあったが、特に当時配備されていたイージスBMD 3.6においては対空戦(AAW)機能とミサイル防衛(BMD)機能の両立が難しく、大気圏外にある弾道ミサイルに対処している間は低空域での探知追尾能力が低下する恐れが指摘されていた。このことから、イージスDDGと艦隊行動する汎用護衛艦に低空防御を委託することが構想されるようになり、その対象として選ばれたのが本型であった[6]。
このことから、海上幕僚監部では、多機能レーダーはFCS-3のかわりにAN/SPY-1F、艦対空ミサイルはESSMのかわりにSM-2に変更することも検討されるようになった。しかしこの構成では簡易型イージスとなり、「イージス艦は艦隊防空・本型は僚艦防空」という防衛力整備コンセプトから逸脱すること、また特にAN/SPY-1FをFCS-3と比べると、能力的に高いわけではないうえに、技術的に一世代古く将来発展性に欠けることが指摘された[6]。
これらの検討を経て、最終的には、FCS-3をもとに下記のような性能強化策を講じたFCS-3AがESSMと組み合わされて搭載されることになった[6][12]。
レーダー性能の強化送受信モジュールの送信系の半導体素子の素材を窒化ガリウムに変更(16DDH搭載機ではヒ化ガリウム)することで、出力強化と広帯域化が図られた[12]。これにより、探知距離は16DDH搭載機と比して2倍近くに延伸されている[13]。武器管制機能の強化横過目標(自艦以外の方向に向かって飛翔する目標)を処理できるよう、追尾信号処理や交戦性・射撃計算などの武器管制ソフトウェアに所定のアルゴリズムを追加した[14]。
なお、FCS-3+AHRIMの当初構想とくらべて、FCS-3A+ESSMの現行システムのほうが性能的に優れていることから、現在では、「僚艦防空」に対応する英語としては、"Limited"を外して"Local Area Defense"(LAD)と称されている[12]。またESSMの搭載数については、標準的にはMk.41 VLSの8セル分、32発を搭載しているといわれている[15]。
近接防空火器(CIWS)としては高性能20mm機関砲2基が搭載される。現在、海上自衛隊では赤外線センサ(FLIR)による光学照準に対応したブロック1Bへの更新を進めているが、本型では従来型のブロック1Aが搭載された[12]。2基という搭載数は従来のDDと同じだが、格納庫上のCIWSは装備位置を中心線上に改めている[9]。
対潜戦[編集]
投射型静止式ジャマー (FAJ)
自走式デコイ (MOD)
本型では、対潜戦システムも刷新された。従来の第2世代DDでは、ソナーとしては艦首装備式のOQS-5と曳航式のOQR-2を搭載し、OYQ-103対潜情報処理装置(ASWCS)を中核としたシステム構築を行っていた。これに対して、本型では、16DDHを踏襲した統合システム化が行われている[16]。
システム名称はOQQ-22とされている。艦首ドームのシリンドリカル・アレイ(CA)は16DDHのOQQ-21と同等であるが、艦底装備の長大なフランクアレイ(FA)部分は省かれており、その一方でOQR-3曳航ソナー(TASS)が追加された。また魚雷防御システムとも連接されている。信号処理などに用いる標準計算機盤としてはAN/UYQ-70が採用されている[16][17]。
また、潜水艦の静粛化や対潜戦の浅海域化に対応した新戦術であるバイ・マルチスタティック戦術への対応も想定されているが、本格的な実装は将来装備を待つ必要がある[18]。就役後、平成26年と27年度予算で「あきづき型護衛艦等の対潜能力向上(マルチスタティック)」の名目で、マルチスタティック能力付与のための2隻分の部品調達予算と2隻分の改修工事予算が計上された[19]。
対潜兵器としては、ネームシップでは従来艦と同様、垂直発射式アスロック(VLA)対潜ミサイルを前部上甲板のVLS内に、68式3連装短魚雷発射管を両舷各1基装備した。ただし短魚雷発射管は、新型の97式魚雷や12式魚雷に対応したHOS-303に更新されており、また2番艦以降は、対潜ミサイルも新型の07式垂直発射魚雷投射ロケットに更新された[12]。これに伴う対潜戦システム強化により、2番艦以降は基準排水量にして50トン増加となっている[1]。
この他、魚雷防御システムとしては、10DDで採用された曳航具4型に加え、投射型静止式ジャマー(FAJ、第二煙突前方船体中央部)、自走式デコイ(MOD、右舷短魚雷発射管横)を各1基搭載している。これらの装備はソナーと共に対魚雷防御(TCM)指揮管制装置で一元的に管制される。
対水上戦[編集]
OPS-20CとORQ-1C-2
62口径5インチ単装砲
対水上捜索レーダーとしては、ひゅうが型と同様にOPS-20Cを搭載する。これは、従来航海レーダーとして用いられていたものを強化したもので、マスト中段フラットのメイン・アンテナ、その左下のサブ・アンテナの2つの空中線により構成されている[14]。
艦対艦ミサイルとしては、第2世代DDの標準であった90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)が踏襲されており、4連装発射筒2基に収容されて搭載される。発射管制用の艦上装置として、艦対艦ミサイル艦上装置2型(SSMS-2B)が搭載されている[12]。
また本型では、主砲として62口径5インチ単装砲(Mk.45 mod.4)が採用された。これは海上自衛隊では14DDGで装備化されたもので、10DDで搭載されていた54口径127ミリ単装速射砲(127mmコンパット砲)と比べると発射速度は低く、対空射撃には不向きだが、より長い射程を備えており、対地・対水上射撃には優れた効果を発揮する。FCS-3Aによる射撃指揮をうけるが、レーダー照準射撃だけでなく、電子光学照準器による光学照準射撃も可能である[12]。
電子戦[編集]
NOLQ-3D(電波妨害部分)
電子戦装置としては、第2世代DDで標準装備となっているNOLQ-3電波探知妨害装置シリーズの最新バージョンであるNOLQ-3Dが搭載される。これはデジタル化など最新の信号処理技術を適用し、特に受信系については、従来のチャネライズド受信機をデジタル化することで感度向上をはかるとともに、探知距離の延伸を実現している。また方向探知の方式は、従来の振幅比較方式に対して位相差方式に変更し、精度向上を図っている[14]。
なお、デコイ発射機としては、従来通りのMk.137 6連装発射機×4基を用いたMk.36 mod.6が搭載されている[12]。
航空機[編集]
格納庫とヘリ甲板
哨戒ヘリコプター(SH-60JまたはSH-60K)は常用1機だが、ハンガーはたかなみ型より拡大されており、哨戒ヘリコプターであれば2機、MCH-101掃海・輸送ヘリコプターであれば1機に対応可能とされている。SH-60Kと母艦との間のデータ通信は、ORQ-1C-2ヘリコプター・データリンク(TACLINK)により行われる。
また、着艦拘束装置は、たかなみ型のE-RAST(Expendable-Recovery, Assist, Secure and Traverse)から、これを発展させたRAST Mk.6に変更された。RAST Mk.6は、従来のベア・トラップやRASTと同様の着艦機拘束機能に加えて、RSD(Rapid Securing Device)自体にヘリコプターのセンタリング・ストレートニング機能を備えていることから、複雑な操作が不要で、拘束から移送までの操作を一人で実施できるのが特徴である。
なお、SH-60Kには着艦誘導支援装置(SLAS)が装備されており、本来は本型がSLAS対応護衛艦の1号艦として予定されていた(ひゅうが型DDHは広大な全通甲板を備えているためSLASを必要としなかった)が、予算上の制約のため、結局、SLASの艦載部分は搭載されていない[12]。ただし、後日装備に備えて、機器用のフラットなどは用意されている[9]。
同型艦[編集]
本型は、ミサイル防衛対応を含む防空を重視したミサイル護衛艦(DDG)を中心とするグループ(第5~8護衛隊)に1隻ずつ編入し運用する。
艦番号
艦名
建造
起工
進水
竣工
所属
DD-115 あきづき 三菱重工業
長崎造船所 2009年
(平成21年)
7月17日 2010年
(平成22年)
10月13日 2012年
(平成24年)
3月14日 第1護衛隊群第5護衛隊
(司令部:横須賀基地)
(定係港:佐世保基地)
DD-116 てるづき 2010年
(平成22年)
6月2日 2011年
(平成23年)
9月15日 2013年
(平成25年)
3月7日 第2護衛隊群第6護衛隊
(司令部:佐世保基地)
(定係港:横須賀基地)
DD-117 すずつき 2011年
(平成23年)
5月18日 2012年
(平成24年)
10月17日 2014年
(平成26年)
3月12日 第4護衛隊群第8護衛隊
(司令部:呉基地)
(定係港:佐世保基地)
DD-118 ふゆづき 三井造船
玉野事業所 2011年
(平成23年)
6月14日 2012年
(平成24年)
8月22日 2014年
(平成26年)
3月13日 第3護衛隊群第7護衛隊
(司令部:舞鶴基地)
(定係港:舞鶴基地)
箱絵、中身、専用EP。
アオシマ製で、割と新しい製品なので、ランナーが色分けされています。
なんであきづき型の中ですずつきを選んだかというと、おまけに同スケールのF35A、F35Bが3機付いて
くるからです、後日製作予定のいずもの艦載機に加えたかったので。
まずは艦橋から。
↓
後ろから見た図、ボートダビット、その他パーツを接着。
第1煙突上部、EPホイップアンテナ。
今までの護衛艦との相違点、ステルスマストの製作。
↓
艦橋正面、窓部付近の製作。窓部にはEP使用。
↓
↓
そんで、艦橋周辺部、EP手すり張り巡らして、EPラッタルあちこち付けて。
でもあまりに数が多いので、きりが良くしたかったんですが途中までの画像。
なんか疲れたんで、また夜続きやります。
今日は久々にラーメン食いに行こうかな。
炭水化物は極力控えてたんで、最近ご無沙汰でしたが、なんか無性に食いたくなりました。