散歩と俳句。ときどき料理と映画。

多摩境へ 福生寺1

田端環状積石遺構をあとにして次に向かったのは
徒歩で10分ほど離れた福生寺。
多摩ニュータウン通りを左折して町田街道に入る。
町田街道は境川と並行して走る。
というか町田市内の全区間が東京湾(鶴見川水系)と
相模湾(境川水系)の分水界で、武蔵国と相模国の
国境となっていた境川に沿ったルートとなっている。

町田街道が京王相模原線と交差する少し先の民家の庭に赤い鳥居が見える。
駐車場から入ってみると鳥居の奥に小さな祠がある。

上には京王相模原線が走る。

屋敷神だろうか。真っ赤な鳥居は稲荷社なのだろう。
その横の山茶花の花がきれいだ。

少し行くと用水路。その横には柚子がたくさんの実をつけている。
何個か頂戴したいが、それはドロボーである。

さらに進むと左手に山門と美しく黄葉した銀杏の木が見えてきた。
その右隣は広い墓地のようだ。

福生寺(ふくしょうじ)は真言宗智山派寺院で山号は施弥山慈眼院。
天福元(1233)年の創建というから鎌倉時代。

山門をくぐると階段の向こうに本堂が見える。
山門横の黄葉した背の高い銀杏がきれいで仰ぎ見る。
ここに着くまでに見た銀杏はもう葉のほとんどを落としていたが、
この銀杏の木はまだたくさんの葉をつけたままだ。
その横のモミジの鮮烈な赤も美しい。

階段の先に本堂。

境内に入ってすぐ目に入ったのは、右に植えられたモッコク(木斛)の大きな樹。
案内板には〈町田市銘木百選〉と書かれている。

モッコク。高さは10mほどだろうか。立派な樹だ。

モッコクは江戸時代には「江戸五木」として親しまれ、
「三大庭木」の一つでもあり、「庭木の王様」と呼ばれる。
樹高6mにまで成長する。
以前住んでいた近所の小滝橋通りに街路樹として植えられたものを見つけたことがある。
庭木として有名だが、街路樹にも使用されるのかと驚いたことがある。
発見したきっかけは真っ赤に熟した実が目を惹いたからだった。

〈続く〉

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