散歩と俳句。ときどき料理と映画。

〈こごみ〉と俳句

先日、今年2回目の〈こごみ〉を買った。
某スーパーでは8本入ったパックが396円+税。その正面のスーパーでは5本入りが196円+税。

8本入りの方が1本あたりの値段が安いが、二人で8本も食べられないし、支出は抑える。

〈こごみ〉は美しい緑色をしているが、〈わらび〉は灰色。

前回は胡麻和えにしたが、胡麻を使った鯵のリュウキュウも作ったので、カツオ節で和えることにする。

リュウキュウは大分の郷土料理だが、これについては前に書いた。

〈こごみ〉は初春の季語だが、単体ではワタシが持っている歳時記には載っていない。

〈羊歯萌ゆ〉で以下のような解説をネットで見つけた。

〈蕨、薇、こごみ、など食用になる羊歯類をはじめとし、山林や石垣、山中の渓谷沿いに生育する羊歯の類は多い。年間を通して枯れないものと、山菜のように春、新芽を出すものがある。拳を開くように巻葉がほどけてゆき、みずみずしい柔らかな新葉が群生したりしているさまは美しい〉

ワタシの歳時記には〈羊歯萌ゆ〉も掲載されていない。KADOKAWAもテキトーなもんである。

句としては

地酒飲み菜はこごみの胡麻よごし 新倉美紀子
昼酒に出されしこごみ胡麻よごし 細見綾子

などがある。

どちらも女性の句で酒のアテとしての〈こごみの胡麻よごし〉というのが楽しい。
蕎麦屋などで昼酒を呑んで、お通しに〈こごみ〉の胡麻和えが出てくればこんな嬉しいことはない。〈こごみ〉ではなく〈わらび〉などが出ることはよくある。山菜蕎麦用なのだろう。ワタシは〈わらび〉はあまり好きではないから、嬉しくもなんともない。今頃の季節でなければすべて水煮で保存されたものである。

さっと茹でた〈こごみ〉に醤油を少し振って、カツオ節と和え、安酒をやりながら晩飯の支度である。

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