使わなくなったパソコン、iMacを宅急便で某所に送ることにした。
21.5インチだから、持って行くこともできないわけではないが、
途中で転倒でもしたらエラいことだ。
タクシーで持って行くことも考えたが、
たぶん4000円はかかるだろう。
宅急便で送るにしても、問題は梱包である。
パソコンのサイズを測り、
アマゾンでできるだけムダのない箱を探すが、なかなかない。
このスタンドが問題。
これを取り外すことはできなくはないのだが、
差し込み口にカード状のモノを入れると少し引っ張り出せる。
固定している小さなネジが8箇所にあるので、これを外せばいいのだが、
1個でも紛失すると大変なので、取り外しは断念。
ネットで〈21.5インチiMac配送用箱〉を検索。
おお、クロネコヤマトにあるではないか。
〈パソコン宅急便BOX〉に数種類の箱が用意されている。
どうやら22インチまでのFサイズが最大の大きさのようだ。
これがなかなかのすぐれものである。
パソコンを挟むように二つの中箱に窓のような穴があり、強化フィルムが貼ってある。
ここにパソコンの画面側を乗せると、
わずかに沈むが外箱とは接触しない仕組みになっている。
特許取得済みの箱とのことだ。
問題はサイズである。
左右、高さ(奥行き)は問題ないのだが、天地が15ミリほど小さい。
現物で確認するしかない。
いちばん近いヤマトの百人町営業所に向かった。
営業所の受付は憂鬱そうな顔をした中年の女性である。
「パソコン宅急便BOXのサイズFはありますか」と訊ねる。
「ありますけど」とおかしな返事だ。
ワタシはサイズをメモした紙と、iMacの写真を見せ、
このサイズなんだけど、Fに入りますかと聞く。
憂鬱オンナは、「立体用じゃないんですよね」ときた。
ちょっと実物見せてもらえますかと聞くと、
返事もせずに内線電話で倉庫に連絡をとる。
しばらく待つと、所員が大きな折り畳んだ箱を持ってきた。
憂鬱オンナに定規が巻尺貸してください、とお願いする。
借りた巻尺でサイズを測ると、なんとか大丈夫そうだ。
サイズ合わなければ返品してもいいかな、
と聞くと憂鬱オンナはそっけなく「できません」と言いやがる。
値段は1700円、一種の賭けである。
これで今年の運勢が決まりそうだ。
勘定を済ませて紐もかけてくれない、
外箱と内箱のデカい段ボール三枚を落とさないように抱えて帰宅。
〈続く〉