今日も泥縄・・・

心の憂さの捨てどころ(^^♪

安宅

2019年05月15日 10時00分12秒 | 能楽
昨日は笛のお稽古

今年の10月の発表会の曲が決まりました

発表会は2年に一度なんですけど すぐ来るような気がする

そんだけ高速で歳をとってる訳ですな~。。。


で、今年は 安宅の延年之舞

歌舞伎の勧進帳は 能楽の安宅から出来上がったものです

偽の山伏に身を変えた義経主従が 

頼朝の手を逃れて奥州まで逃げる途中

安宅の関で関守の富樫何某に問いただされます

その時弁慶が これは東大寺建立の勧進の為の一行だと嘘をつき

白紙の巻物をあたかも本物の勧進帳のように見立てて

さらさらと読み上げるわけです

で、関守は一行を通すのですが

歌舞伎では富樫何某はこれが本当は義経一行だと分かっていた 

とうことになってますよね

でも能楽ではそんな忖度はないようで(笑)

あくまで弁慶が力で押し切る命がけの対立が基調となっています


能楽 安宅 は山伏姿の人が大勢でてきて

シテ一行とワキ方との激しい示威争いや

弁慶が義経をやむなく杖で打つ場面

そして 無事安宅の関を通過後

関守が酒を持って後を追いかけてきて酒宴となり 

弁慶が力強く男舞を舞う等

なかなか見どころの多い曲です




今回の笛は その最後のところの弁慶が舞う男舞の部分を吹くのですが

延年之舞という小書きが付くと

舞に入る前に ヒシギを一発💨

そして2段のヲロシが無く 3段に独特のヲロシが入り

4段もあります

でも3段ヲロシの後から 急速に速くなるので

吹く時間はあまり長くはないです


舞ももちろん特殊な型で舞われるようですが

今回も舞は無し 謡とお囃子のみですね

本当は舞もみたいな~って

吹いてたら見られへんやん(笑)





(大槻能楽堂ウェブサイトより)


そういえば先日大槻文蔵さんが安宅の舞い納めをなさいましたよね

安宅の弁慶役は 大層体力を使うようで

今まで大槻師はもう何度も安宅を舞ってこられたでしょうが
(もちろん私も拝見したことはあります)

今回で終わりにされたようです

その時に舞われたのも 延年之舞だったようです

私・・・観られませんでした(´;ω;`)ウッ…