歌舞伎見物のお供

歌舞伎、文楽の諸作品の解説です。これ読んで見に行けば、どなたでも混乱なく見られる、はず、です。

「お祭り」 おまつり

2013年03月22日 | 歌舞伎
所作(踊りですね)です。

今もにぎわうお江戸の三社祭の日、鳶(とび)の職人たちにとってこの日はハレの日です。
ほろ酔いの鳶の頭の、ご機嫌でかっこいい様子を描きます。
前半、長唄の文句に合わせて女にモテる様子とかを振りで示しますが、
長唄は聞き取りにくいですし、ちょっとタイクツかもしれません。ゆったりした気持ちでご覧下さい。

後半は若いもんが絡んで来ての立ち回りなので楽しいです。
ホロ酔いで千鳥足の鳶頭に血気盛んな若いものが二人、ケンカを売ってきますが、
頭は強いのでびくともしません。かっこよくあしらいますよ。

それだけです。

そこまで複雑なな作品ではないので気楽にご覧ください。
お江戸日本橋を背景に、お祭りの日の華やかな雰囲気も楽しめます。

十七代目の勘三郎のが絶品でした。

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