かずまんの日記

美味いモンをトコトン探求するかずまんの日記

続・芸術と味覚の洪水

2005-11-14 18:26:03 | 今日の一言
よしみね乃里さんから東向日駅までタクシーで下がる途中、運転手さんが結構グルメで面白い話をしてくれました。

春の朝掘り筍(白子筍)の美味しい食べ方はさしみや煮物も美味しいですけど、面白い食べ方もあるそうなんです。
それは、「白子筍のてんぷら」だそうです。

これは、神楽坂の料理屋で実際に出しているメニューらしく、絶品なんだそうです。コレは来年やってみるっきゃないですね。

タクシーを降り、電車で河原町までいき、京都現代美術館へ。

先週の土曜日は四条河原町の大通りは観光客でごったがえし、ものすごい賑わいを見せていたのですが、何必館に入ると、外の喧騒とは一線を画した静かな空間が。

「近代芸術家の書展」と題されたコレクションで、僕は初めて「書」の力を感じました。
書道家が手がけた書ではなく、画家、作家、陶芸家、詩人など書道の約束事にとらわれない自由な表現がそこにはありました。

一番感動した作品。
画家である梅原龍三郎の「白梅」「紅梅」。

この作品を見たとき、書ではなく一枚の絵画のような見方ができました。
額に入っていたのでそういう雰囲気になったのでしょうか。
この作品の面白さはまずキャンバスを濃青色に塗り、その上から画家独特のタッチで文字を書いてありました。

川端康成の書「光明」も強い意志のようなものを感じました。

康成は原稿以外は全て筆で書くようにしていたそうです。

そして何必館のメインである地下の魯山人ギャラリー。
肝心の椿鉢はなかったものの、「朝桜夕楓鉢」という初めて見る鉢が展示されていました。

季節を器で表している面白い作品です。
春の桜と秋の楓。会うはずのない二種類の樹が器の中で一緒になるのは魯山人の優しさなのでしょうか。

他の作品も、今まで本でしか見ていなかったものが肉眼で見られることは本当に感動もので、あれほど涙が出そうになったのは久しぶりです。

地下の魯山人展示室には器のほか、書や水墨画などもあり、魯山人の多才なほどをまざまざと見てとれました。
その展示室に掲げてあった魯山人の言葉というものがあったので、それを紹介したいと思います。


あと、面白かったのが、最上階にある、紅葉の木。

吹き抜けの穴からは青い空が見える。
現実の世界と芸術の世界とを結びつける接点となっているような庭園。
非日常的な空間。
すばらしいですね。

今回、この何必館を回り、何か自分も書いてみようかとおもい、早速今日のお昼に140年続いている近くの筆専門店で小筆を買ってきました。

なんでもすぐ影響されるのが自分の悪いところですね。
ごぞんじ。

芸術と味覚の洪水

2005-11-14 12:05:14 | 今日の一言
書くことが多すぎて何回かに分けて書こうと思います。

先週土曜日、善峰寺にて片岡鶴太郎展「游鯉龍門圖」、よしみねの里京都現代美術館/何必館、鴨川のほとりのカフェ「efish」、大阪のAmbrosia、ねぎ焼き/お好み焼き福太郎

芸術と味覚の洪水に遭ったようでした。

まず、善峰寺。
片岡鶴太郎さんの個展が初日だったので、バスは満員。臨時バスまで出るくらいの人。
鶴太郎さんの作品もさることながら、紅葉が見ごろで先週よりも色が濃くなったようで、今が緑から黄/赤への転換期のようで、山がモザイク柄のようでした。


緑の苔と散った赤の葉っぱの色のバランスがおもしろいです。


そして、先週は仕事でよしみねの里さんで松茸をご馳走してもらったのですが、今回はプライベートで松茸尽くしをいただきました。
焼き松茸から始まり、松茸湯豆腐、松茸の土瓶蒸し、松茸そば、そして締めに松茸ご飯と、色々食べたのですが、一番美味しかったのが土瓶蒸し。
松茸の香りを十分に堪能。中に入った鱧もいい感じ。

しかし、やっぱり松茸は誰かにご馳走してもらうものだとお勘定を払うときに思いました。


焼き松茸

湯豆腐ですよ~

ごぞんじ。