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かずまんの日記

美味いモンをトコトン探求するかずまんの日記

いるいる

2005-10-14 09:39:09 | コーヒーばなし
これ何かわかりますか?
わかった人はかなりのコーヒー通でしょう。

実はコレ、コーヒー豆の焙煎器(通称“いるいる”)なんです。
上の口からコーヒーの生豆をいれ、コンロで炒っていきます。

この中にスプーン5杯くらいの生豆を入れ、10分くらい遠火で炒っていきます。
10分くらいすると、パチパチと豆がはじけてきます。
そしてそれから1-2分するともっと激しくはじけ、豆の表面の薄皮がはがれ色はこげ茶色に変化し、はじけんばかりのパンパンの豆に膨れます。

一度に炒る量が決まっているので4-5回ほど繰り返しますが、かなりの仕事量。
右手を常に動かしていないと豆の炒り具合に偏りが出るので気が抜けません。

炒ったすぐの豆はまだ味にばらつきがあるので1日寝かせた豆が一番美味しいです。

市販のあらかじめ炒ってグラインドした豆を買うのもいいですが、こういう手間をかけて落とすコーヒーもありっちゃぁありなんじゃないですか?

ごぞんじ。

水だしコーヒーもうすぐ登場!!

2005-09-07 15:32:21 | コーヒーばなし
8月前半にブログにも書いた荻窪のお店。
ようやく近日たべデパで紹介することになりました。

水だしコーヒーの事はたべデパに詳しく書いてあるのでそちらのほうをご覧ください。

この荻窪のタータン珈琲というお店は水だしコーヒーはもとより、普通のホットコーヒーも絶品なんです。
こんな事を言うのは本当におこがましいとは思うのですが、今までの人生で他人が入れたコーヒーで「うまい!」と思ったのはこのお店に行くまで記憶にあるのは2回だけでした。
1回目はアメリカ村で飲んだふらっと入った喫茶店。
2回目はたべデパにも出ている京都の「ふぃーゆ」さんで飲ませていただいた珈琲。

今回、タータン珈琲のホットコーヒーはこの2つの美味しい記憶を一気に飛び越えて他人が淹れた珈琲のなかで最もうまいそれに行き着いた。

目の前で淹れてくれるそのパフォーマンス。
豆屋ならではの新鮮な豆。こだわった水。そして一番差が出る淹れ方。

新鮮な豆や水は手に入れようと思えば誰でも手に入れられる。しかし、淹れ方はやはりテクニックが物を言う。

僕のブログの初期のほうに書いてあるうまいコーヒーの入れ方の基本である、豆を蒸す工程で、そこのコーヒー豆は意志があるかのように溢れんばかりに膨らみあがる。

蒸した後、お湯をやさしく注ぎ込むのだけれどこれが自分で淹れるのと全く違う方法でした。
「うまいコーヒーを飲みたきゃ、豆を愛撫するように注ぐのが秘訣。」

言葉通り、まさにコーヒーを愛するように一定のリズムで、決まった場所にお湯を注ぎ込む。
よく言われる右回りにまわしながら淹れるというのは一緒なのだが、挽いた豆の土手を崩さずに同じところをクルクルと円を描くように落とす。

自分は今まで、同じところに水を落とすと抽出されない豆の部分ができてムラができるので良くないと思っていたのだが、それは大きな間違いなんだそう。

そして、そこでは最後の1滴が落ちるまで抽出しない。
まだコーヒードリッパーの中に半分ほどの落ちていないコーヒーがあったのですが、それは惜しまず捨てる。
これが、最後のテクニック。

最後に抽出されるコーヒーはあまり美味しくない部分なんだそうです。だからその不要なところが出る前に潔くひきあげるのだそうで。

うますぎる

本当にピュアなコーヒー。
雑味や変な香りが全くしない。ピュアでやさしい。コーヒーが喜んでいる。そんなコーヒーからのメッセージが聞こえてきそうな極上のコーヒー。

「これがコーヒーなんだ。」

タータン珈琲の主人がつぶやくように言いました。

「コーヒーは愛撫」
こんな主人の名(迷?)言を後に僕は夜の街に消えていきました。

GOZONJI!!!

コーヒー豆について

2005-05-12 16:56:47 | コーヒーばなし
コーヒー豆は生鮮食品だと或る人が言っているのを覚えています。
なるほど同感、コーヒー豆をお店で買ってきた直後におとしたコーヒーと買って何週間か経ったコーヒー豆を比べると香りが全く違います。

コーヒー豆が古いか新鮮か見極める方法は何種類かあるらしいですけど、一番簡単で明確にわかるのが、コーヒーをおとす時に豆が膨張するかしないかでわかります。

コーヒーをおとす際、「蒸らし」という作業をします。
これは、コーヒー豆に少しだけ湯を注ぎ、1分くらい文字どうり蒸らします。

この作業をするかしないかでコーヒーの最終的な味や香りが変わってきます。

そしてその蒸らしの作業で新鮮な豆だとプクーッモコモコって感じで挽いた豆がドーム状に膨れ上がります。
しかし古い豆だとこの現象は起こりません。

モコモコに膨れ上がったコーヒー豆を見て“このコーヒーはうまいことおちる”とか予測するんです。

なのでコーヒー豆は生鮮食品なんで早めに使い切りましょう。
また、冷凍庫で保存すると長持ちしますよ。でもちゃんと密封できる容器の中に保存しないと冷凍庫のにおいが移ってしまうんで注意が必要です。


coffeeについて

2005-05-11 14:59:21 | コーヒーばなし
もともと酒もタバコもあまりやらない自分にとって食後の一杯のコーヒーは唯一の心休まるひと時で、最近はコーヒーの生豆を買ってきて自宅で焙煎するまでになりました。

コーヒーに関心を抱き始めたのは私がアメリカに留学していたときのこと。友達の家で出された一杯のコーヒーがきっかけでした。
豆を電動ミルで挽いてコーヒーメーカーではなく1杯1杯淹れてもらったそのコーヒーは衝撃的でした。

コーヒーの香り、飲んだ後に舌の上に残る香り、部屋に充満するコーヒーの香り。
コーヒーって香りが命なんですよ。

よく、“そのままコーヒーメーカーに入れるだけ”みたいなグラインドされたコーヒー豆を便利だからという理由で街中で売ってるんですけど、僕から言わすとあれは本物のコーヒーじゃないです。

もう一度言いますけどコーヒーは香りが命なんです。
コーヒー豆をグラインドしてしまうとコーヒーの香りはどんどん抜けていきます。
なので、コーヒーの香りをしっかり楽しむためにはコーヒーを落とす直前に豆を挽かなければなりません。

一般的にコーヒー豆を一度グラインドしてしまうと、10分以内にコーヒーを抽出しないと香りが逃げるといわれています。
しかも焙煎後の豆の鮮度によってもだいぶ変わっていきます。
次回は豆の鮮度について書こうと思います。