ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

ゆめに咲く桜

2011-12-08 12:07:30 | 日記・エッセイ・コラム

大学のクラス会の写真が送られてきた。
卒業してから40余年一度も会ったことのない連中。
どれも立派な(?)老人の顔、
名前も顔もすっかり想い出せない。
唯一幹事役のT君を僅かに記憶しているだけ。
彼の声かけで定期的に開いているようだが
ぼくは出席したことはない。
出かけて行くほど会いたい人が居るわけでもなく。
ただ、校舎のまわりの桜の花には
もう一度会いたいと思う。
落花の中を歩いてみたいと思う
 (この頃 桜吹雪と青年が夢に現われるので)
キッチンベアーのランチも食べたい。

親しい詩人がクモ膜下で倒れた。
繊細な人だからストレスをためてしまったのだろう。
幸い手術が成功して
今はリハビリに専念しているようだ。
遠くから快癒を祈っている。

里山に住む友人から
やっと前向きのメールが届く。
放射線に怯えて物事を悲観的にとらえていたが
ようやく希望の兆しが見つかったという。
よかった!

     林檎むくイヴの手暗く淡々し


師走によせて

2011-12-07 13:38:15 | 日記・エッセイ・コラム

速い! とにかく速い!
顔を洗った後
お茶を飲みながら新聞に眼をとおし
二つ三つ電話をうけて
猫の頭など撫でていると
いつの間にかお昼。

自慢のチャーハンをたべながら
甥夫婦にはじめての赤ちゃんが産まれたとか
おせちは中華料理屋に頼もうかとか
妹は帰ってくるだろうかとか
あれこれ思案しているうちに
三時のコーヒー。

手紙を一通したため
パソコンなど開き
送られてきた詩集をめくっているうちに
外が暗くなり
連れ合いが台所で夕餉の支度。

秋刀魚を突きながら
椎茸たくさん貰ったがセシウムは大丈夫かとか
九時から「トンイ」がはじまるから
その前に風呂に入っちゃおうとか
明日は獣医に診せようとか
味噌饅頭がたべたいとか
ああでもない こうでもないうちに寝る時間。

あっという間に一日が過ぎて
おおという間もなく一年が過ぎて
(時間は総ての人に同じではない)
まことに然り、
アインシュタイン博士は正しかった。
年寄りにこそ光陰矢の如しなのである。

     百二百柚子を掻きわけ露天風呂


夜に生れる詩

2011-12-01 13:38:21 | 日記・エッセイ・コラム

姫シロさまのおしっこが出ないので
獣医に診てもらう。
とりあえず膀胱炎の治療をしたが
結石の疑いもあるので尿検査をしょうということに。

ぼくも尿管結石の持病があり
姫が同じ病に苦しむとは・・・・・・
同病相哀れむ。
姫といっそう仲良くなる。

山陰から大量の柿が送られてくる。
土地のせいだろうか
関東のものより食感が滑らかで美味しい!
今年は当たり年らしく
5軒におすそ分けしても余る。

夜、離れに独りで寝ていると
あれこれイメージが膨らんでなかなか眠れない。
中にはあらぬ妄想にせめられたりして・・・
昨夜、一編の怖い詩がうまれた。
推敲してみると
なかなか面白い作品に仕上がり
次の同人誌に発表しようかと考えている。

     落葉踏むむんずと足を摑まるる