「オリンピック招致をやめること」を求める請願署名第一次集約分11万4,071筆の署名を福岡市議会に提出しました。110人の市民が参加しました。
以下は、署名提出の際に石村代表委員が読み上げたものです。
山崎市長はただちに福岡オリンピック招致立候補を撤回すべき
オリンピック招致を突然宣言して以来、山崎市長は市民の意見を聞くことなく準備をすすめています。最近はじめたアンケートも招致の是非を問うものではありません。
市民の多くは、招致に反対です。そのことは、私たち「福岡オリンピック招致に反対する会」が市民のみなさんによびかけ集約した署名数に端的に表れています。2カ月にも満たない期間の中で11万もの署名がよせられたことを、山崎市長はどう受け止めるのでしょうか。ただちに招致立候補を撤回すべきです。
先の市議会では、招致計画の概要をめぐり追及を受け、市当局のずさんな計画が明らかになりました。
オリンピックを開催するには競技会場として少なくとも約30施設(屋内、屋外、プールなど含め)の他、メイン競技場、選手村、運営施設、プレスセンターなどが必要になります。さらに、選手や大会役員の移動手段としてのアクセス道路や鉄道なども必要になり、ばく大な財政負担が見込まれます。
招致活動費について、山崎市長は「一銭もいらない」と述べていましたが、すでに2005年度4900万円が使われ、今年度予算で11億円が使われました。さらに、「都心の再生は、五輪ができなくても進めていきたい」(山崎市長)、「都市計画には積年の夢がある。オリンピックという力を借りてやる」(市主催シンポジウム)など、オリンピックが招致できようとできまいと開発を進めていくという「都心開発はじめにありき」の姿も見えてきました。招致活動費や施設整備費、その上、都心再開発となれば、いくらの税金がつぎ込まれるかわかりません。だからこそ、市のホームページに、「なぜ福岡でオリンピックかわからない」「ムダづかいはやめろ」「子どもたちの将来に大きなツケを残す」「市民の意思確認がされていない。住民投票をすべき」など反対や懸念の声が次々と寄せられたのです。
署名のよびかけに対する市民の期待と関心はかつてないものがありました。「署名を集めたい」「市長は何を考えているのか」「他に市民のためにやらないといけないことはたくさんある」と、どこの署名宣伝でも、市民の強い怒りが寄せられました。署名をまつ長い列は、まさに自分の手で福岡市政を何とかしたいという市民の思いの表れだといえます。
今回の署名は、2兆7,000億円もの借金をかかえ破たん状態にある福岡市の財政状況のなかで開発行政が福岡市民の暮らしや福祉を大きく脅かしている一方で、市民の意見をきかずに、開発を優先し、オリンピック招致に立候補するという山崎市長の姿勢にたいする、市民の明確な反対の意志を表明する絶好の機会となりました。
山崎市長が今やるべきことは、地震対策、福祉・教育の充実など、市民の安全と暮らしを守ることであり、孫子の代まで借金を残し、市民生活をめちゃくちゃにするオリンピックの招致の意思をただちに撤回することです。
よって、私たち「福岡オリンピック招致に反対する会」は福岡オリンピック招致をやめることを求め、11万4,071人の署名をもって、福岡市議会に請願いたします。署名に集約された市民の思いに福岡市議会がこたえ、請願を採択し、山崎市長が福岡オリンピック招致立候補を撤回されるよう強く求めます。
2006年5月25日
福岡オリンピック招致に反対する会
以下は、署名提出の際に石村代表委員が読み上げたものです。
山崎市長はただちに福岡オリンピック招致立候補を撤回すべき
オリンピック招致を突然宣言して以来、山崎市長は市民の意見を聞くことなく準備をすすめています。最近はじめたアンケートも招致の是非を問うものではありません。
市民の多くは、招致に反対です。そのことは、私たち「福岡オリンピック招致に反対する会」が市民のみなさんによびかけ集約した署名数に端的に表れています。2カ月にも満たない期間の中で11万もの署名がよせられたことを、山崎市長はどう受け止めるのでしょうか。ただちに招致立候補を撤回すべきです。
先の市議会では、招致計画の概要をめぐり追及を受け、市当局のずさんな計画が明らかになりました。
オリンピックを開催するには競技会場として少なくとも約30施設(屋内、屋外、プールなど含め)の他、メイン競技場、選手村、運営施設、プレスセンターなどが必要になります。さらに、選手や大会役員の移動手段としてのアクセス道路や鉄道なども必要になり、ばく大な財政負担が見込まれます。
招致活動費について、山崎市長は「一銭もいらない」と述べていましたが、すでに2005年度4900万円が使われ、今年度予算で11億円が使われました。さらに、「都心の再生は、五輪ができなくても進めていきたい」(山崎市長)、「都市計画には積年の夢がある。オリンピックという力を借りてやる」(市主催シンポジウム)など、オリンピックが招致できようとできまいと開発を進めていくという「都心開発はじめにありき」の姿も見えてきました。招致活動費や施設整備費、その上、都心再開発となれば、いくらの税金がつぎ込まれるかわかりません。だからこそ、市のホームページに、「なぜ福岡でオリンピックかわからない」「ムダづかいはやめろ」「子どもたちの将来に大きなツケを残す」「市民の意思確認がされていない。住民投票をすべき」など反対や懸念の声が次々と寄せられたのです。
署名のよびかけに対する市民の期待と関心はかつてないものがありました。「署名を集めたい」「市長は何を考えているのか」「他に市民のためにやらないといけないことはたくさんある」と、どこの署名宣伝でも、市民の強い怒りが寄せられました。署名をまつ長い列は、まさに自分の手で福岡市政を何とかしたいという市民の思いの表れだといえます。
今回の署名は、2兆7,000億円もの借金をかかえ破たん状態にある福岡市の財政状況のなかで開発行政が福岡市民の暮らしや福祉を大きく脅かしている一方で、市民の意見をきかずに、開発を優先し、オリンピック招致に立候補するという山崎市長の姿勢にたいする、市民の明確な反対の意志を表明する絶好の機会となりました。
山崎市長が今やるべきことは、地震対策、福祉・教育の充実など、市民の安全と暮らしを守ることであり、孫子の代まで借金を残し、市民生活をめちゃくちゃにするオリンピックの招致の意思をただちに撤回することです。
よって、私たち「福岡オリンピック招致に反対する会」は福岡オリンピック招致をやめることを求め、11万4,071人の署名をもって、福岡市議会に請願いたします。署名に集約された市民の思いに福岡市議会がこたえ、請願を採択し、山崎市長が福岡オリンピック招致立候補を撤回されるよう強く求めます。
2006年5月25日
福岡オリンピック招致に反対する会
先ほど書いた、招致委員会への賛成意見は福岡市や福岡県の思惑そのままです。
こんな意見が、市民の声欄を占領しているという事例として、一部を引用します。(全文は長いので)省略部分は【・・・】表示。
【・・・少子高齢化や、東京・大阪圏などへの人口流出で、「九州」のような地方は、衰退が確実視されています。・・・この現状を打開するためには、何らかの方法で福岡を盛り上げる必要があるのです。・・・そのためには、オリンピックは効果的な方法のひとつでしょう。・・・招致を否定する理由は何一つとしてありません。反対派の方々の中には、「オリンピックを再開発の口実にしようとしている」という理由でオリンピック招致に反対されている方がいるようです。これには異議を唱えない訳にはいきません。開発の何がいけないのでしょうか?
・・・また、空港の新設は絶対に必要です。・・・福岡市は、アジアなど諸外国との交流拠点を目指していますが、あの空港ではそれは実現できません。・・・多くの飛行機の利発着が可能な、国際空港の建設が必要なのです。空港が移転すれば、高層ビルの建設も可能になりますから、民間の投資や企業誘致の成功も、得やすくなるでしょう。こういった理由で、開発をセットにしたオリンピック招致は、絶対に必要だと言えるのです。
2006年6月 6日(火) 】
これでも半分以下です。
如何に賛成意見に力を入れて紹介しているか解るでしょう。
これに比べて、反対意見は全文で
【 税金の無駄遣いだと思います。オリンピック招致は都市の肥大化をもたらします。それよりも地下鉄の延伸や道路交通の整備に使うべきです。少子高齢化の対策にもっと積極的に取り組み、医療費の増大にどう対応するのかといった課題に対して、市民の視点に立って格差のない社会を構築して欲しいです。
2006年6月 6日(火) 】
だけです。
さて、前のコメントで紹介した招致委員会への「市民の声」ですが、現在、長い賛成意見、超短い反対意見、広島県からの賛成意見の3通だけです。
おそらく、編集者が都合のいいものだけ掲載するものとは思いますが、そうだからと言って(相手の土俵に乗るのが嫌でしょうが)、反対意見を送らないと、『反対意見は殆どなかった』と強弁するネタを与えてしまいます。
ダメ元で、つらい仕事でしょうが、ここ(反対する会)に送るメールと同じメールを、同報で送付しても良いと思います。
info@2016fukuoka.jp
みんなで、招致委員会に市民の力を見せましょう。
見ずに削除されないよう、タイトルには「反対」を思わせることは書かず、「意見」とだけ書いたほうがいいかも知れません。
一方では、メールは見ずに削除されるかも知れませんが、FAXなら必ず紙の洪水になって市民の『呻き』を伝えることができるかも知れません。
FAXも積極的に送りましょう。(紙代は先方もちです。電話代は掛かります)
FAX 092-715-9595
宛先:福岡・九州オリンピック招致推進委員会
【オリンピック関連整備にかかる福岡市負担額についての試算】(単位:億円)
項目
試算総額(A)
国庫補助金・民間資金(B)
福岡市負担額(A)-(B)
主な内訳
(A) (B) (A-B)
競技施設整備費 630 337 293
○オリンピックスタジアム(約355億円)
○メインアリーナ(約100億円)
○新設プール(約74億円)
○雁の巣体育館(約36億円)
[大会組織委員会経費]
競技施設整備費 (A) (B) (A-B)
(特設・仮設施設) 506 506 0
○各競技場の特設・仮設部分
交通インフラ整備費 427 173 254
○海の中道大橋の4車線化
○須崎~中央ふ頭間をつなぐ幹線道路
○渡辺通りの延伸
○南北方向の新たな幹線道路
○都市高速道路のランプの機能強化
大会運営関連施設 (A) (B) (A-B)
整備費 1,067 1,067 0
○住宅等(選手村)
○オフィス・商業施設
(国際放送センター、メインプレスセンター)
(A) (B) (A-B)
合計 2,630 2,083 547
その他須崎地区等 (A) (B) (A-B)
関連事業費 2,740 2,317 423
○駐車場
○須崎ふ頭基部埋め立て等整備費
○港湾機能再編
○その他商業施設など
(A) (B) (A-B)
総合計 5,370 4,400 970←福岡市負担額
****************************
この970億円が、一つ前のコメントに書いた1,000億円の算出基礎のようです。
なお、パンフレットでは、
【この資料に記載している内容は、現時点でのモデルであり、今後の検討で変更されます】
と、ご丁寧にもこれまでの公共事業でもそうであったように、将来の赤字拡大の可能性を否定していません。
上の数値は全く架空の金額といっても過言ではありません。
これだけの大事業(須崎地区総移転など)の積算を半年やそこらで出せるはずがありませんから。
(1級建築士)
さて、OLYMPICの方ですが、毎週通っている東市民プールにも『招致のぼり』が数本立てられ、解説『パンフ』が置いてありましたのでもらってきました。
おそらく、殆どの公共施設に置いて配りまくっているのでしょう。
このコメントのタイトル「1000億円も使い 借金も増えるの?」は、そのパンフのQ&Aに書いてあった見出しそのままです。
それによると、
【施設や交通インフラ等の整備にあたり1,000億円の市費負担が必要です。】
と臆面もなく書き、
【前年度の決算剰余金(黒字)から30億円程度を10年間積み立て300億円。残り700億円は市債(借金)で対応します】
と述べています。
また、
【現在の市債残高は約1兆3,000億円です。… 年収600万円の家計に置きなおすと約1,100万円の借金です】
と平気で書いています。
福岡市の感覚を疑います。
そして、
【必要な投資は行い、成長を都市力の向上に変換する政策が適切】
と借金による市政運営を当然視しています。
また、この数年間の決算余剰金を表で掲載し、H12年度から、85,70,61,64,92億円の黒字を『毎年生み出してきた』と書いています。
福祉・教育など市民生活を削ってこんなに黒字を出してどうするの?
黒字が出ているなら、福祉・教育に真っ先に回すべきでしょうに。
このパンフを見て、問題点を突っ込みたい人はご近所の公共施設へ
なお、ホームページは
www.2016fukuoka.jp
です。
みんなで意見をどんどん投書して、突っ込みましょう。
ご意見閲覧(今のところ3件だけ。おそらく市側で好い様に取捨選択している)
http://olympics.blogcoara.jp/voice/
ご意見投稿
info@2016fukuoka.jp