「龍塔」のお話。 中国における「清明節」は、祖先のお墓をお参りし、草むしりをして墓を掃除する日であり、別名「掃墓節」とも呼ばれている。日本における“お盆”に当たる年中行事である。私は4月5日の「清明節」の休日を利用し、黒龍江大学日本語学科の学生4人とハルビン医科大学の西山先生と一緒に「龍塔」(中国読み⇒ロンター)へ登った。
「龍塔」とは、ハルビン市内にそびえ立つ“テレビ塔”の名前である。これまで東洋一高いテレビ塔といわれていた。高さは「東京タワー」より3m高い336mで、中段の200m付近に展望台やレストランなどがあり、ハルビン市内が一望できる。しかし入場料を聞いてびっくりした。なんと150元(日本円で約2100円)も徴収されるのだ。ハルビン市内の観光施設の入場料(例えば、“極楽寺”の入場料は10元、日本円で約140円)に比べると、非常に高い。数年前は、確か90元(日本円で約1260円)と記憶していた。かなりの値上率だ。この日「龍塔」に登る観光客が少ない理由も分かってきた。
この日は風が強い割りに、自動車の排気ガスや暖房用石炭を燃やす煙などのためか、展望台から見える遠くの景色はどんよりと霞んでいた。しかし、30階建ての高層ビルが立ち並ぶ風景は、さすが人口約1000万人の街だ。展望台では2元(28円)を払い、紙製のスリッパに履きかえ、透明なガラスの上を歩く。足元に広がる地上の風景を見ることができるが、「高所恐怖症」の方は、ガラスの上を歩くことは控えたほうがよさそうだ。
(追伸)この“「清明節」の旅”で、私たちはハルビン市内の「龍塔」「極楽寺」「中央大街」「太陽島公園」と楽しんできた。この様子を隔日で皆さんにお伝えしたい。
黒龍江大学から「小型バス」で出発
テレビ塔「龍塔」の全景
テレビ塔「龍塔」の入口
テレビ塔「龍塔」の展望台の内側(このガラスの上を歩く)
テレビ塔「龍塔」の展望台の外側
テレビ塔「龍塔」の展望台からみたハルビン市内(テレビ塔の影が見える)
テレビ塔「龍塔」の展望台からみたハルビン市内
テレビ塔「龍塔」の展望台の透明なガラスの上から見える足元の景色
テレビ塔「龍塔」の展望台からみたハルビン市内(日本のように木造二階建て家屋は見当たらない)
テレビ塔「龍塔」の内部 206メートル地点の最上階の展望回廊
テレビ塔「龍塔」の内部(エレベーター乗り場)
テレビ塔「龍塔」の展望台にある鐘
テレビ塔「龍塔」の展望台(幸運を呼ぶため私も6回、打ち鳴らしてきた)
テレビ塔「龍塔」の200m付近の階段に貼られた案内板
テレビ塔「龍塔」の内部で開催されている「宇宙展」
テレビ塔「龍塔」の150元の入場券
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