元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

No.340  「防虫剤」のお話。 

2011年04月12日 | 日記

防虫剤」のお話。 雪が消え始めたここ10日間くらいの間に、黒龍江大学構内の樹木を始めハルビン市内の樹木の根元に“殺菌”と“防虫”効果のある真っ白い「石灰液」が一斉に塗られ始めた。それも地面から地上1mくらいのところまで、かなり厚めに塗っている。私は「地上に出てきた虫が木に登らないように」との配慮から、全部の樹木にこの「石灰液」を塗るものと思っていた。

しかし、よく観察すると“針葉樹”の一部には、この「石灰液」が塗られていない。ハルビンの“針葉樹”には「害虫」が寄り付かないのだろうか。日本では“針葉樹”の代表格である「松」の木に「松食い虫」が寄り付いて、木を“枯れ死”させる話をよく耳にしたが、ここの“針葉樹”は、事情が違うのだろうか。

「石灰液」を木の根元に塗る理由の第1番目は、“殺菌”と“防虫”効果のある「石灰液」で、地中にいた虫を春先、木の上に登り活動する前に、木の根元で食い止める、という説。「“害虫”は暗いところが好きで、明るい“白い色”は嫌いだ」という補足説明をする人もおられる。

第2番目は、街路樹に「石灰液」を塗るのは、“殺菌”と“防虫”効果のほか、「夜間、自動車のライトが街路樹の“白色”部分を照らし、自動車運転手などに“車道”と“歩道”の境目を知らせる重要な役割を果たす」という説。 

第3番目は、冬の寒い時期に、昼間の温度が上がると、昼と夜との温度差が大きくなり、それにより木の根元の幹が膨張し、幹が裂ける。これを「石灰液」を塗って防ぐ、という説。いずれにしても、この時期に「石灰液」を木の根元に塗っている光景は、ハルビンの、いや中国の“風物詩”のひとつとなっている。

 

木の根元にたっぷりと塗られた「石灰」 (於:黒龍江大学)


木の根元に塗られた「石灰」 (於:黒龍江大学)


木の根元に塗られた「石灰」 (於:黒龍江大学)

 


木の根元に塗られた「石灰」 (於:「太陽島公園」内の「新潟友誼園」前 )

木の根元に塗られた「石灰」 (於:太陽島公園)

「石灰」が塗られる前 (於:黒龍江大学)

「石灰」が塗られた後   (於:黒龍江大学)


木の根元に塗られた「石灰」(於:黒龍江大学)

木の根元に塗られた「石灰」(於:黒龍江大学) 後ろの「松」の木には塗られていない。

「松」の木の根元には「石灰」が塗られていない(於:黒龍江大学)

後ろにある「松」の根元には「石灰」が塗られていない(於:黒龍江大学)

後ろにある「松」の根元には「石灰」が塗られていない(於:黒龍江大学)



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