野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

フジバカマ 大袈裟な意義

2020-10-10 00:00:00 | 絵日記
秋の七草のひとつ

中国原産で
日本へは奈良時代に渡来
万葉の時代に歌に詠まれた花も
今では絶滅危惧種に指定されている

我家の庭では
背丈が2メートルにもなって
のさばっている
イメージが違うなぁ・・・

それより
こんな地味な花を
なぜ 秋の七草 に入れたのか
作者の山上憶良さんに
聞いてみたいものです


私の
ユーチューブ動画を見た方から
コメントを頂きました

細密画を描いている方です
写真で
細かい部分を見えるようになった現代
手描きで
描き直す意義が見いだせない

植物は
土壌の酸性度によって
花の色が違う
どの色にすれば
納得して貰えるのか
迷ってしまい解らない

と何点か疑問をお持ちのようでした

私は
大袈裟な意義など
考えてはいません

ただ描くのが楽しい
描きたいものを
描きたいように描く

私の絵はこれです
自分をさらけ出す
自分の絵に責任を持つ
間違える事だってあるけど
間違えに気づいた時に
正せばいい

もっと気楽に楽しんだら
お返事しました

同じ時間を過ごすなら
美味しく・楽しく・面白く
がいいなぁ


ユーチューブ動画
野村陽子ボタニカルアート
  Webミュージアム 』で検索
 
お時間ありましたら
覗いて見て下さい









クラブアップル リンゴの消毒

2020-10-05 00:00:00 | 絵日記
クラブアップルとは
品種の名前ではなく
小リンゴ(姫リンゴ)や
野生リンゴの総称です

苗木のラベルにクラブアップルとあり
平べったい青い実がなっている
絵にしたら面白そうだなと購入

数年後に実ったものは
普通の形でしかも赤い

あれは何だったのか
今でも不思議です


収穫したリンゴを早速お菓子に

割って見ると
虫喰いが・・・
虫喰いを取り除き刻んで
ダーク・アップルケーキに
変身させます


以前
リンゴ農家に育て方を教わったら
分厚いリストを渡されました

3月の発芽から
11月の収穫までに行う
消毒の行程表

2週間毎に違う薬剤を使い
防虫
消毒を行う

そういえば
リンゴの害虫を調べたら
なんと
250種以上
それに加えて病気の対策もありで

虫喰いのない
形のいいリンゴを作るとなると
これだけの作業が必要と想像できます

我が家では
自分たちで楽しむだけなので
消毒はしませんが・・・

焼き上がったお菓子を頬張りながら

『奇跡のリンゴ』

の本当の意味が
理解できたような気がします





アザミ綿毛 地道な作業

2020-10-02 12:00:00 | ボタニカルアート
冬の植物画に夢中になっていた頃

柔らかなフワフワの綿毛は
どうしたら表現できるのか

細い筆を使うのは
当然のことながら
筆先に付けた
絵の具の量がポイント

慣れないうちは
ティッシュで絵の具を吸い取り
カサカサの状態に

絵の具を取り過ぎて
かすれて描けなくなったり

描く絵の具の量より
吸い取る絵の具の方が多い?
となることも度々・・・

長年続けていても
その場その場で
新たな疑問が湧いてくる

見なくても描ける
なんてことはありえません

地道に
一筆一筆描き続けることが
前に進む近道かもしれません