野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

朽ちた蝮草の実 茶色くて汚い?

2020-11-20 11:06:00 | 植彩絵日記
マムシグサは
サトイモ科の仲間ですが毒草です

朽ちかけた
マムシグサの実を見つけ
ワクワク
ドキドキ
しながら描きました


長野市の私の展覧会で
虫喰いや枯葉を見て
この穴や枯れた葉がなければ
いい絵なのに!

どうしてこんなものを描くのか
質問されて
答えに窮してしまいました



遊びに来た絵描きの友人と
しばらく絵の話で盛り上がり
これから描きたいものがあると
案内したのは
畑の土手の
『ヘラオオバコ』の花

それを見た友人は
な~んだ茶色くて汚いじゃん!

私には
こんなに可愛くみえるのに
彼女には
茶色くて汚いとしか見えないのか

ショックでした
彼女が絵描きであることもあり
余計ショックでした



身近な年配の女性
御年93歳
今でもお化粧をして
いつも綺麗にしています

10年位前
私は綺麗なものが好きなのよ
枯れた葉っぱや根っこは
汚い色をしているでしょ
だから嫌いなのよ

年配の女性には
老いと重なるのか
枯れたものや根っこを嫌う方が
多いように感じます


しかし

私の理想は

『描きたいものを
 描きたいように描く』

これは江戸時代の画家
伊藤若冲の言葉です

これからも
自分の信じる道を
真っすぐ進んで行きたいと
思っています