野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

岩城郷土館の椿の花と実

2020-03-10 00:05:00 | 植彩絵日記
椿の花と実を描きました

椿の花は花の形のまま落ちます
似ている山茶花(さざんか)は
花びらが散るので
違いを見分けられますが

どうして椿はそのまま落ちるのか
不思議に思っていました

花を割って分解してみると
雌しべの元から
すぐに離れるような状態で
花びらと雄しべがくっついています

武士の世では
首が落ちるとのイメージから
縁起の悪い花と言われてきました

私は花びらの根元が
くっついているのは
絆が強いと理解して
いい花と感じています

以前
伊豆大島の椿園へ行った時
沢山の種類があり
びっくりしたことを思い出しました

薔薇のような華やかさはありませんが
落ち椿だけを使った演出もまた
雅な和の世界で好きです