田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

230220 朝の散歩 昼の散歩(344)・・・愛 Love 友 

2023年06月30日 11時20分55秒 | 愛・LOVE・友 

 

 

私の知人、ブラジル移民に西村俊治さんという方がいらっしゃいました。

21歳で渡航し、刻苦精励されて大きな会社を立ち上げて、その上に農工学校も設立され、校長としても人々から尊敬されていた教育者ですが、時々お便りくださいました。その中からいくつかほのぼのとした「随筆」をシェアーします。

題:アマゾンと病気

毎日土曜、日曜もなく14時間も働いて病気になり、時々胃がひどく痛み食欲がなくなることがありましたが、ある時、マナウスからベレンまで4日ほどの船旅をしました。船の食事がとてもおいしく、毎日腹いっぱい食べることができすっかり健康になりました。またある時、4男が自分の農場に立派な家ができたから見に来てくれというので出かけました。その時も胃が痛み、食用が全然なくて弱りきっていたので1週間の休養の心つもりでした。農場に着いてみると、立派な住宅で周囲にはアロイエラ(固い樹)の柱のベランダがあり中は広々としていました。早速昼寝をしていますととても涼しい風がそよそよと吹込み掛け布が要るくらいでした。二、三日絶食して胃を治すつもりで来たのでしたが、夜にゼブ牛の乳をコップ一杯飲みましたところとてもおいしく、もう一杯と言いますと「西村、もう飲んではいかない、このゼブ種の牛乳はとても濃いのでコップ一杯にしておけ」と言われましたが、私はあまりにもおいしかったのでつい三杯も飲んでしまいました。そうしたらその晩寝る暇のないほどの下痢が続きましたが、朝方にはすっかり治り体が軽くなったようで、10時の昼食が待ちきれないほど食欲が出てきたのでした。それで、僕が一日の休養で胃病も体も快くなり元気になりました。有難いことです。ある本で中国の蒙古ではどんな病気でも馬乳で治したと書いてありましたので、ゼブの乳も結構効くものです。

 

山代勁二注記;西村さんの四男は、牧場を経営されています。私も見せていただきましたが、言葉を発することのできない風景の連続でした。お父様の俊治さんはアマゾンが一番天国だと何時もおっしゃっておりました。


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