田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

山代勁二からのアピール

2007年12月15日 11時38分24秒 | 平和



戦争が後一ヶ月続いていたなら、死んでいたに違いないと思う時もあります。死んでいれば私は享年7才です。妹は享年3才です。そしてもしかしてどちらも無縁仏になっていたことでしょう。そういうあなたも、あなたのご両親もご兄弟も等しくそうであったかもしれません。

昭和20年、戦争は止めようと天皇が決断した時まで、なんとアジアでは2000万人も戦争の犠牲になりました。「どうして?」「どうして?」―――私は死ななければならないの?と人々は悲痛な声を残して無念の死を遂げていきました。

戦争を行っていた間、人々に幸せはありませんでした。戦争は誰にも何もよいことは残しませんでした。忠君も愛国も美談ではありません。誰が被害者か、誰が加害者かなどの論争は無力です。誰が戦犯かも論争も悲しく響きます。

ひたすら、もう絶対に戦争はしない。これは、死んでいったひとたちと、生き残った人たちとの絶対的な約束事です。それは憲法9条のかたちでしっかりと刻印されました。

憲法は他の法律とちがい、主権者たる国民の為政者に発する命令書です。為政者はこれを犯すことは、命令違反です。どこかの知事が「命がけで憲法を破る」と言いましたが主権者の命令に刃向かう暴言であります。でもこうした人たちが今むくむくと台頭しています。

知らぬ間に、軍隊が海外に派遣され、大手をふって交戦をする、こんなことが明日の日本に起こってはなりません。国際紛争は話し合いで、話し合いしか解決の方法がありません。軍事力では、誰も幸せに出来ません。

大江健三郎、鶴見俊輔、加藤周一、三木睦子、澤地久枝、井上ひさし、奥平康宏、梅原猛、小田実の9氏が2004年6月に発した「九条の会」アピールを是非ご一読ください。

ここ田園調布にも九条の会が出来ました。あなたも各地にある九条の会に加入し、憲法をしずかに実行しようではありませんか。


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