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あの店のあのカレー

アルバム開けばカレーの匂い


♪カレーライスが食べたくなったら~ 君を思い出す~♪
♪カレーライスの匂いがしたら~ あの店目に浮かぶ~♪
という歌をつくった。
あの店、あの店へ行きたいなぁ。あの店とはどの店だ。それは君が好きだった店である。
君とは誰だ、中学のときに出会った友人である。彼は、十代の頃からあの店のカレーがうまいと言っていた。その時は、「ふーん」と、力なく聞いていたのだ(まだカレーを今のように好きでなかったから)。
ある日、彼のことばを思い出し、あの店へ行くことにした。もう十代ではなかった。大人の舌を持ち始めていた頃だ(二十歳という輝かしい年齢だ)。食べた感想は、なんとも言えない味で、好みか、好みでないか、はっきりとわからなかった。

それから十数年経過したある日、再びあの店のカレーを食べる機会があった。
カウンターに座り、「なつかしい」とつぶやきながら(カレーがなつかしいのではなく、彼の当時の発言を思い出して)食べた。むむむ、うまいじゃないか。最初に食べたときの曖昧な感想は吹き飛び、スコーンと気に入ってしまった。時は、味覚を育てるのかもしれない。お子ちゃま味覚がおとな味覚に変身したか! そして、時々無性に食べたくなる存在になった。

果たしてその店は、「インデアンカレー」です。梅田にある店、そこが思い出の店である。生意気な中学生がおとなぶって「インデアンカレーはうまいぞ」と教えてくれた、なつかしいインデアンカレー。



他にも彼には、味噌ラーメンのうまい店というのを教えてもらって、二人で難波まで食べに行った。そうだ、パフェもおいしいところがあるというので、二人で食べに行った(女っ気ナシの時代だ)。十代の少年たちは、日々たのしく暮らしていたんだろうね。






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