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名古屋好きになる


暗き道あかり1つの尊さを知る

「あんかけスパゲティ」

「あんかけスパゲティ」は、名古屋の名物である。これまでに二度食べた。果たして、うまいのか。うまいと思ったか。微妙だった。
こういうことを言っちゃうと、身も蓋もないのだが、「あんかけ」の必要があるのか。なぜなら、あんにまみれているわけでもなく、あんは、麺のまわりを脇役のように取り囲んで出てくるじゃないか(違うパターンもあるのか?)。なしでも食べられる。



しかし、しかしなのだ、そこがおもしろい(否定から肯定にかわる)。これはうまい!と、言えないところもいい。なんとなく、こんなんかなぁ、でもなんか人なつこいヤツだなぁ、主役はだれだ? カツがのっているのもあるぞ、主役はカツか? あんは、やっぱり脇役か? 
こうした疑問ですら中途半端になってしまうところが、これまたおもしろい。なかなかしたたかな食べものではないのか。そういう目で見てみると、貫禄が出てきた。名物というポジションをしっかりと守っている気迫も感じてきた。あなどれん。

ウナギ、きしめん、みそかつ、みそ煮込みうどん、エビフライ、それらのなかで、はじき飛ばされないように、自分の席を確保し続けるのは至難の業なのだろう。スパゲティ、なんとなくよその国から来たイメージがある。そいつを、「あんかけ」という技でジャパニーズにしてしまったのだ、お見事だ。
三度目に食するときには、あれこれ話しかけながら、その労をねぎらいながら、いただくことにしよう。近日中に再会したいと、今、ふつふつと胃袋が沸き立っている。
はやく復活して名古屋へ乗り込もう。新幹線のホームにあるきしめんとも話さないといけないしな。







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