葉月の診察が終了した。
予想以上に悪い状況で、医師の言葉が信じられないといった感じだった。
診察結果は、「拒食症」に「強迫症」とのこと。
強迫症とは、何かをしないと駄目なんだと思い込んでやり続けること。
状況的には、まず、いつ「突然死」を起こしても不思議ではないとのことであった。
この言葉が始りで、
学校が始まるけど、体育は禁止、さらに、ダンススクールも禁止、ウォーキングすら
禁止となった。
葉月は、医師からの言葉のすべてを熱心に聞いていたので、それなりに納得はした様子
だけど・・・
今後の取り組みとして、毎日3食は当然ながら、昼と夜は最低でも500キロカロリー
をとること。
また、朝は、1食以上をとることを義務づけられた。
ただ、まだ、元の状態に戻ることができる。
間に合うとのことだった。
衝撃的だったのは、その場の会話で生理が止まっていたこと。
1日20回以上も体重計にのり体重を計っていたことを初めて知ったことだ。
生理は、正常に戻るまで半年以上必要であるとのことで、普通の女の子に戻るには、先の
長い戦いが始まる。
一度食べない状態に陥った人が食べれるようになるには、まさに戦いとのことだった。
それも、すぐに結論は出ず、半年後、1年後といった先のことになる。