つれづれ日記(或いは日々雑感)

40代前半、人と少し違った道を行く筆者の、日常の雑感を綴ります

菊本

2008-02-09 06:23:49 | 芸能
えっと、お久です。
何故か数日前に、アクセス数増えててあらびっくり。
何で? 別に何もなかったし、更新は1ヶ月もしてないのにね。

本題。
表題の人名。女性の名前です。
大河ドラマ「篤姫」の登場人物。
篤姫(元の名を於一(おかつ、と読む)、薩摩島津家の分家の娘、
後に藩主斉彬(及び公家)の養女となり、将軍家茂に嫁ぐ)の、
実家での養育係(乳母?)。

裏ブログに書いたけど、私、今年の大河は余り好きでない。
でも見てる。
(家茂役の堺雅人が好きってのもあるが。ちなみに主役の宮崎あおいは
ホントは余り好きでない。)

で、何でそれの事を書くかって言うと。
表題の菊本さんの事を書きたいので。
この人、ベテランの佐々木すみ江さんがやっている。
かなり年配だ。

話はだんだん佳境(?)に入ってきていて、いよいよ明日、斉彬が
於一を養女にしたいと(彼女の父に)告げる。
そら大変な事だ。於一は(利発で活発な気性なので)悩むが、
逆らいようもなく、家の者は(内心どう思うにせよ)喜び、
於一を送り出す。
菊本もそう。
で、送り出す直前(だと思うが)に、於一に言う。
番組のコピーっぽくなってる言葉だ。
「女の道は一本道。引返すは恥にございます。」

で、彼女、その直後に自害するんだよね。
今、公式HPで確認したが。
理由は、“藩主斉彬の養女になる於一を養育したのが、
身分の低い自分のような人間であることが知れたら、
今後の彼女の障りになる”ということからだ。

今回の大河の脚本は、数年前に“こころ”という、
東京下町の伝統あるうなぎ屋の娘を描いた話
(うなぎ屋を継ぐことになる、中越典子主演の
NHK朝ドラ)の脚本をやった人だ。
日本の伝統を理解していると同時に、旧弊で非人間的な
(自己犠牲、お家の為を美化する)倫理観に囚われる
人ではないと思う。
だから、描き方には不安を持っていないが、
この話は、描きようによっては、滅私報国的な、
大戦前みたいな倫理観に結びつく。
私もなんとなく、その点で抵抗はある。

けど、気持ちは判る。
って言うと語弊があるが。
“そこまでするんだ”と言う気はどうしてもする。
同時に、“そこまでは出来ないな、凄いな”とも思う。
まさに、“薩摩おごじょ”の面目躍如、って感じだ。

今でさえいろいろな制約がある、まして当時は
いろいろな因習でがんじがらめだっただろう女性が、
凛として生きる為に必要な覚悟。
それがこの一言に凝縮されている感じだ。
(自分の命を賭けるのは、どうかなと思うが、
それだけの覚悟あり、ということだろう。
そうでなければ、見事な生き方は出来ないということか。)

この菊本、確か黒い帯をしている。
ということは、寡婦であるのかもしれない。
(単に高齢、しきたりだからかもしれないが。)
いずれにせよ、一介の島津分家に仕える老女が、
幕末に見事な生き方をした篤姫に、人(女)としての
覚悟を教える、と言うのが、なんかいい。
だがやっぱり、その為に命を賭す、っていうのは
抵抗があるが。

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