居心地をつくるディティール
壁面をふわりと照らす照明
安定感とボリューム感のあるライン
スプリングの包むような感触の作りつけソファ
テーブルのステンレスのディティール
建ちあがり部分のラインは、
フィンユールのボードのディティールを思わせます。
R.Cの陶器が映えます。
ガーデンルームのソファ
程よい硬さと、低過ぎないサイドの高さ
ダイニングに設けられたポットヒーター
パネルヒーターの上に、熱伝導率のよい銅板をセッティング。
作りつけデスクと壁の取り合い
クローク通路に設けられた
南の陽がはいるソファ。
このラインを出すのに、制作中にはダメだしも。
ライン一つにとても気を使われています。
テラスのレンガ端部処理も
柔らかいR処理が。
どことなく、ソファのライン処理と似ています。
ガーデンルーム
飛騨高山 キタニの敷地内にあるフィン・ユール邸は
デンマークに現在建つフィン・ユール邸とは違い、
建設当初の状態を実現しています。
ダイニングとガーデンルームの間は、
デンマークに建つ現在のフィンユール邸では、
ガラス棚が組み込まれていますが、建設当初は
上の写真のようにプランターが置かれていました。
まるで、植物園の温室にいるような気分に。
厳しく長い北欧の冬を過ごすのに、
北欧ではインドアプランツをうまく取り入れているようです。
このガーデンルームも、
生活の中から自然に生まれてきた空間なのかもしれません。
ただ実際には、単板ガラス越しでは、冷気が下がってきて
高山ですら寒いですので、イメージ先行で、
あまり過ごしやすい場所ではなかったと思います。
ソファの日焼けもすごくて、焼け具合をスタッフの方が見せてくれました。
ガーデンルームからみるリビング。
まっすぐに、南の窓へと抜ける視線。
こういったこともしっかり考えて、
窓の位置や作りつけのソファの位置を
フィン・ユールは決めたんだろうと思います。