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工夫 ~M邸~

2013-06-11 | リフォーム

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引戸の取っ手は、建具屋さんのオリジナル。

押したり、ちょっとつまんで開閉ができる。

相談しながら作ってもらいました。

少し引き残しが大きくなり、有効開口が狭くなるのは難ですが、

とても喜んでもらっています。

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階段。

計画通り、めったに2階へあがる用事はなくなった階段。

平面計画上、どうしてもトイレの建具幅より出っ張る1段は、

可動式にしてもらいました。

写真はその1段を引き出して固定した状態。

引き出し時にもあまり力が要らないよう、

フェルト状のシートを底面に入れました。

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左側の壁。

無垢のブナ材を積み上げた厚さ30mmの壁。

この背面に食器棚が壁一面に納まっています。

これがたった30mmの厚さで積みあがっていること。

これによって

とっても狭い空間にいろんな要素を納めることができました。

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アイデアとそれを実現する職人さんのおかげで、

M邸のリフォームが完成しました。


中村さんの木 ~M邸~

2013-06-07 | リフォーム

M邸の改修では、中村さんから戴いた木を各所に使っています。

P5259441 (カウンター:ぶな材)

中村さんは、飛騨産業の技術者を長年務められ独立。

飛騨曲木民芸家具という、曲げ木技術を使った椅子を作る会社を設立。

2度曲げ3度曲げなどの特徴的な技術を駆使し

デザイン、製造していました。

P5245599_2 (腰壁:タモ材)

柳宗理や長大作とも交流があり、

また地場の木工会社に曲木の指導をされるなど

2012年の11月に引退するまで、

飛騨の曲木の第1人者として働かれました。

P5259345 (階段:ぶな材)

M邸に使ったこれらの木は、

工場に残っていた、曲げ木のために乾燥させたり、

曲げ木の後の端材として残っていたもの。

P5245595 (玄関壁:ぶな材)

それを、さすがに曲げることはできませんが、

大工さんに加工してもらって各所に使用しました。

玄関の腰壁の目地は、30mmある板の厚さを表現するために

目地を大きく取った立体感のある意匠。

ランダムな板幅をそのまま生かしました。

P5259448 (上り框:ナラ)

曲木に最も適していると、中村さんがおっしゃってみえた、

国産のナラ材は、硬い材質が必要な上框に使用。

130515_27 (床下収納:ナラ)

同じく床下収納のふたにも使用しました。

P5245475( ベッドカウンター:ウォルナット)

寝室のベッドボードカウンターはウォルナット。

どれも木の色を生かすために

ウレタン塗装を掛けただけで着色はしていません。

P5245471 (ベッド:桜)

ベッドの縁には桜の木を使用。

濃いピンク色の部分がそれです。

外側は、飛騨で姫小松と呼ばれる木目の繊細な松。

これだけは着色しています。

ちなみに手前の転落防止板は、

中村さんが椅子の座面のために曲げた板材を利用しました。

P5259346 (階段:ぶな材)

中村さんのおかげで、ちょっと普通ではできないような

いろんな木のぬくもりのある、家ができました。


光とあかり ~M邸~

2013-06-06 | リフォーム

あかり

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障子を通した、拡散する光

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建具に嵌めた、アンティークガラスを通した光

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夜に、照明の光を通したアンティークガラスの明かり

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ステンドガラス照明の明かり

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塗り壁に、繊細でやわらかな陰影を描く、窓からの光

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以前からあった、木製建具から見える緑のかげ

(外部に断熱サッシを施工)

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白のように見えるが、

光によってようやく認識できるほどの、

淡いミントグリーンの塗り壁。