渦の中心
2011-05-31 | 言葉
渦の中心になる―。
実業家 稲盛和夫(京セラ創始者、現JAL会長)
会社には、たくさんのビジネスの渦がある。
その回りを漫然と漂っているだけであれば、それにのみこまれてしまう。
仕事の本当の喜びと醍醐味を味わうためには、
渦の中心になって、周囲の人たちを巻き込むくらい、
自発的に、積極的に仕事に取り組まなくてはならない。
昨晩、MSN messengerで中国の人と打ち合わせをしていました。
その最後に、相手から出てきた(打ち込んできた)言葉です。
彼女は、中国語、日本語、韓国語が堪能で、かつ
通訳という仕事の本質はコミュニケーターだということを本能的に理解している人です。
ある企業の会長秘書のような役割を担っています。
打ち合わせのテーマは、“あるプロジェクトをいかに動かすか?”
私から出したキーワードは、一言でいえば
「スケジュールの共有化で、巻き込み、前進していく」
という具体的手法。
これに対し、すこし沈黙(彼女のワープロの手がとまる...)の後、
出てきた言葉が、
「渦の中心になる―。」
(彼女にとっては、会長が渦の中心になるよう助力する、という意味)
予想だにしなかった、中心の捉え方に、本当に驚きました。
しかも引用してきたのが、稲盛さんの言葉。
日本人でもどれだけの人がこの言葉を知っているだろうか...(私も知らなかった)
CMじゃないけど、
広いアンテナが、知層となり理解力となっているのだと思います。