本音と建前

人間は限りなく全員に近いくらいの人々が、幼い頃から、本音と建前を使い分けながら生きているだろう。

我が息子も、二歳児ながら、保育園の顔と家庭での顔とがあるようだ。
後者の家庭で安らいでくれればいいなと思いながら、我が子も人間だなと目を細める一方、魔の二歳児の躾方法に試行錯誤な育児生活である。

私も私で、外ではある程度本音を押し殺しながら、嫌な顧客や、カチンとくる同僚の言動にも人並みに対応し、お給料をいただくため業務を遂行している。

感情を剥き出しに生きていけたら、何と楽か。
人間の平均寿命はあと半世紀は延びるかな。
いや、人へ本音をぶちまける度に、相手の本音だって、ぶちまけられるんだろうな。
周囲は、私のことを本音はどう思っているのか。

相手の心をすべて聞いたら、思い悩み
、対人恐怖に陥ること間違いなし。
そして、この世は、自殺者と他殺者で溢れかえるだろう。

やっぱり人間は、本音と建前で生きているほうが性にあっているのかもしれない。