やよいの頭の中

沖縄のフツーの主婦やよいが思ったこと   (最近は息子の英語教育も。もちろん、従来からの愚痴記事も健在でしゅ!)

タクシーのおじちゃんとの会話

2012年11月12日 | 日記

久しぶりにタクシーのおじちゃんと話が盛り上がった。

 

私が引越しを考えていること、それに伴う会社までの近道などの

道路情報。

子供の話から、おじさんの家庭のことまで多岐に渡った。

 

そのおじさんは、60代半ばくらいであった。

子供がいるが、巣立った子供たちは、それぞれの人生を歩み、

実家へはあまり顔を出してくれないとのこと。

長男にいたっては、東京の一人娘と結婚してしまい、

東京に住んでいるようだ。お嫁さんは一人娘なものだから、

向こうの親御さんは、娘を遠い沖縄には渡したくない一心か、

向こう(東京の23区外)で家まで建てちゃったという・・・。

私は、おじさんの言い分だけを聞いたわけだから、息子さんやそのお嫁さんの

ライフプランなんて知る由もないが、反射的に言ってしまった。

「もう(息子さん)取られたね」

すると、おじさんも間を空けず返した。

「だからさぁ~」

 

沖縄の人なら、この類の会話は一度や二度は聞いたことがあるであろう。

長男が沖縄に帰ってこないと嘆く親の言い分を。

 

でもね、長男は家を守るものって基本的な流れは踏襲したとしても、

あまりこだわる必要はない気がする。

 

仏壇事を心配されるのであれば、いっそのこと、仏壇も長男が

家を建てた東京に持っていくのも選択肢の一つに入れていいと思う。

もしも長男が、仏壇を継げない理由があるのであれば、

姉妹も含めた他の兄弟たちが継ぐってことも大いに選択肢に入れて

いいと思う。

 

もしその長男が、仏壇を大切にできない人だったとしよう。

そしてその妹さんが、仏壇を大切にできる人だったとしよう。

 

私は、長男うんぬんは考えず、仏壇を大切にできる人が

その仏壇を継いだほうが、本当のうやふぁーふじ(祖先)のために

なると思うのだ。

 

浅はかな考えかもしれないし、沖縄の地域によってはそのような

タブーを踏んではいけないのかもしれない。

でも、少なくとも私は、自分が死んで、墓に入り、

お盆や正月にこの世に帰省してくるっていう話が本当だったとしたら、

長男うんぬん関係なく、祖先を思ってくれる人たちが、私の帰省を

待ってくれているほうが断然嬉しい。

 

きっと、タクシーのおじさんの祖先だってそうじゃないのかな。

 

おじさんに話せないまま、目的地に到着した。

 


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