A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

京都 岡崎 ラ・ヴァチュール タルトタタンとくるみのタルト

2012-10-29 15:00:00 | 近畿・食
 みやこメッセを出て、川というか疎水沿いに

 京都会館の横を上がり(北上し)

 お土産物やさんや「象彦」さんを過ぎて、

 橋を渡ると、反対側は観光バスの駐車場。

道に沿って少し歩くと「六盛」さんのしているスフレのお店「茶庭」。

ここも昔訪れた事がある。

スフレの専門店は今も少ないが、当時は東京の郊外に1軒専門店があった位。

今は近所にもあるが、個人的に1番印象に残っているのは90年代の半ばにパリ

で食べたスフレのフルコースの店だ。

味はすっかり忘れたが、カップルシートというのか、2人横並びの席で、移動の

度に給仕の方にテーブルを動かしてもらう席だった。

たぶん今もコンコルド広場の近くに健在だと思う。

すいません、話がそれてしまいましたね。

「ラ・ヴァチュール」さんはその少し先で、地味な店構えです。

記憶にある喫茶店風と違い、カフェ風でしたが、改装されたようです。

店内は意外と広く中央に厨房とレジがあり、前後に客席が20席位。

どうやらこの店の特等席は、入口近くの窓に向かって座る2人がけのようだ。



  

 La・Voiture(ラ・ヴァチュール)という店名は、

フランス語で「乳母車」という意味だと思っていましたが、単に「車」かも。

持ち帰りの袋をよく見ると「乳母車」のデザインですね。

この店は昔、女友達3人で訪ねた事がある。

当時から有名だったタルトタタンは、1組1皿しか注文できませんでした。

店はおばあさんからお孫さんに引き継がれたようで、今はそういう制限はなし。

女性に大人気の店で、今回も満席だった。

それならと持ち帰りに変更するが、持ち帰りの人も順番待ちの名前を書きます。

すぐに名前を呼ばれました。

持ち帰りと言っても、ケーキは3種類位しかなく、天気からチョコレートケーキ

のオペラは持ち帰りが大変そうなので、タルトタタン630円とくるみのタルト

470円を1つずつ注文。

くるみのタルトのホールは、予約分ですと言われていた。

値段は2つで1,000円ちょっとだったが、レシートはもらえなかった。

価格は帰宅後調べました。

三角形のかわいくて、型崩れしにくそうな専用パッケージに入れてくれます。

  

食べたのはその日の夕食のデザートで。

 どちらの品も持ち帰り後の、食べ方が細かく書かれています。

タルトタタンには甘くないクリームが合うと思っていましたが、お店では

プレーンヨーグルトをかけて食べる事をすすめられた。

店の厨房にも、たくさんのヨーグルトがパックで置かれていた。

フランス産でなく、日本のりんごを使っているので、酸味を補う為だそうだ。

りんごの種類は「ふじ」を使われているそうで、ワンホールにだいたい1個の

使用量!

色は黒に近く、食感はトロトロ、りんごのお菓子によくあうシナモンの香りは

しません。

フランスのタルトタタン協会にも認定されているというタタン。

2005年に名誉賞を受け、愛好会新人会員のメダルも店内に飾られているとか。





くるみのタルトが濃厚で、予想外に美味しくて気に入る。

スイスサンモリッツ地方の伝統的な、蜂蜜入のキャラメルとくるみのケーキらしいが、

しっかり作られているので手で持ってサクサク食べられます。

これって、エンガディン地方の伝統菓子、エンガディナー・ヌストルテかなぁ?

気候が違うから日本とは条件が違うけど、現地だと常温で3ヵ月位もつと聞きます。

日本でも長野の諏訪とか、福島の猪苗代とか、名物にしているケーキ屋さんが多い

お菓子だ。





それにしてもほぼ定番メニューで経営が成り立っているのが、すごいと思う。


タルトタタンを作る店は少ない。


限定なのも、作るのに手間がかかるからだと思っていたが、実はそれだけでなく

りんごを大量に使うので、原価率が高いからだと今になって気づく。

作り方自体は比較的簡単なようなので、今度自分で作ってみよう。

もちろん、このお店のように4時間かけてりんごを煮る根気も腕もないけれど。


※1日に2ホールしか焼かれないそうで、1ホール16カット=32カット限定。

※予約できないと聞いていたが、くるみのタルトはホールの持ち帰りができるようだ。

※タルトタタンはJR京都駅のフィゲラスでも販売されている。


タルトタタンの由来は、有名だと思いますが、次回でまとめてみました。

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