A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

三重 賢島SPEAK まとめ・印象編 2013年8月宿泊

2013-08-17 15:00:00 | 中部・宿
昨夏オープンの宿です。
情報が少ないので書くことにしました。
実はみんなが秘密にしておきたい宿なのかもしれません。
英語やイギリス、B&Bに興味があり、こじんまりした宿好き、
賢島で気軽に泊まりたい人には特におすすめです。

今年の夏に伊勢に行くのは、春先から決まっていたので、前泊は
違うタイプをと考え、以前からチェックしていたこちらの宿情報を
再確認しました。
するとタイムリーにも今春のリニューアルで部屋がシャワー付に。
当然、価格面に反映されるとは思いましたが、もともと内容と比
べて、リーズナブルに感じていたので問題はありません。
夏の滞在なので、いつでも使えるシャワーはありがたい。
じゃらんか直接予約か迷って、夏のプランが出たので、じゃらん
経由で予約しました。

こちらでは、日本人の奥様とイギリス人の旦那様2人がお世話を
して下さいます。
お2人は10年近く、バースの街でB&Bを経営されていました。
ちなみにバースはお風呂の語源の街で、大聖堂他で有名。
私も結婚前に家族と滞在した事があり、ロイヤルクレッセントが
表紙の本を見てなつかしかったです。
元気なご夫妻は年齢不詳?ですが、結婚した年は私達と1年違い
と聞きました。

客室は全て2階で、部屋数は7室あります。
でも普段から4組限定にされているのと、子供不可なので静かで
大人の雰囲気の宿でした。
宿泊日は週末で、3人家族とカップル3組の計9名が滞在。

私達は、申込みも到着も早かったおかげか、2階一番奥の角部屋
「ヨーク」でした。
2面(東と南)に窓のある明るく広い部屋です。
もともとは生命保険会社の保養所だったようですが、使いやすく
リニューアルされ、ローベッドや低めのソファ、森と遠くに海を
見下ろす窓側の広いカウンターにも2人分のリラックスチェアと、
寛ぐのにぴったりのコーナーばかり。

インテリアは白、茶、黒をベースに、部屋のアクセントカラーは
黄緑とパープル。
ほぼ白でまとめられたパブリックスペース。
特に夜はクリスマスカラーや青の照明が華やかでした。
テラスや食事のテーブルでは、赤の色使いが印象的。
こう書くと派手に思えますが、決して色が氾濫しているわけでは
ありません。
リッチな友人宅か、小さなリゾートのような雰囲気です。

到着時から接客担当のご主人デビッドの英語の質問が始まります。
「英語を話せる?」と聞かれて、日本人が答えるスタンダード。
「ア・リトル」で返事。
でもデビットは容赦なく、わかりやすい英語で質問を!
「25年位前にバースを訪れた」と話すと、海外は何ヵ国行った
のか聞かれました。
約40ヵ国の答えに、どこがお気に入りか聞かれ、もう目が@@
お2人はたぶん旅行好きなんでしょうね。
館内にはエジプトのものなど置かれていたし、インドに行ったか
も聞かれました。
考えてみれば、どちらも昔のイギリスの植民地ですね!
基本的に質問は簡単なものばかりで、日本語併用なのでご安心を。
具体的には貸切風呂・(夕食)・朝食のスタート時間についてです。

食事は2食ともたっぷりあります。
当初外食を計画していたものの、予定していた家店がお盆休み。
追加手配で夕食をお願いしました。
バーベキューなどもできるようです。



翌朝、部屋から外を眺めていると、見覚えのある建物が遠くに!
朝食時に聞くと、3年前のオープン時に泊まった志摩観光ホテル
の新館ベイスイートでした。
デビットはベイスイートに興味があるらしく、朝食とチェック
アウト時に少しお話しましたが、他のお客さんの駅への送迎があり、
あまり詳細は話せなくて。

朝食後、別荘地のご近所を散策すると、徒歩圏内に以前泊まった
宿が点在していました。
オープン時に泊まった「星たる」さん。
ベイスイートと続けて泊まった同系列、それはスイートな世界一
の朝食の流れを汲む「プライムリゾート賢島」さん、
毎回候補になるものの、石井建築事務所さんだし(いい意味で)と
後回しになる「ばさら邸」さんもありました。

今回は居心地の良さそうなテラスで、のんびり過ごせる季節では
なく、それが心残り。
テラス横の白い花はエキゾチックな甘い香りが素敵でした。
次回は温暖な気候のクリスマスの時期か、春や秋に本を読んだり、
お茶を飲んだり、バーベキューもしてみたいと思いました。
できたらロビーのグランドピアノを使ったコンサートとか、午後
のハイティーとか企画してくれたら、絶対再訪するのですが。



ご主人を叱る時も「デビィ」と愛情を感じられる奥様。
最後まで「リラックスできましたか?」と心配りしてくれた気さくで
ジェントルなご主人。
はい、あなたとの緊張の会話がなければ(笑)

そのうち、ご主人が気になっていた近くて遠い「ベイスイート」
のオープン時の様子などもまとめてみます。
それともイギリスに留学経験がある女将が営む伊香保温泉の宿?

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三重 伊勢外宮参道 伊勢神泉 まとめ・印象編 オープン日宿泊 

2013-08-13 15:00:00 | 中部・宿
こちらのオープンは8月11日(日)大安。
3日前の8日(木)が関係者へのお披露目だったようで、正直かなり
ぎりぎりのタイミングに、施設面はともかく、サービス面は大丈夫
かと、少し不安でした。
スタッフによると、自分達が実際に宿泊し、食事も食べてサービス
面の見直しをしたそうです。

チェックイン時間にあわせてホテルに着くと、妙に静かで落ち着い
ています。
それに併設の店舗で大きな花輪は見かけたものの、垂れ幕やずらり
と並んだ蘭の鉢植えや花籠はどこにも見当たりません。

西日本ではお手頃価格の(元)公共の宿。
箱根・熱海では小規模旅館や企業の保養所を使い、高級旅館を展開
しているKPG(カトープレジャーグループ)。
今回、これまで手がけていた宿とはまた違った駅前のロケーション、
規模や価格で、リニューアルでなく新築の宿を運営すると聞き興味
津々でしたが、拍子抜けしちゃいました。

事前にフロントが最上階だと調べていましたので、内装もあっさり
したエレベーターで移動。
5階建の建物は、中3階が客室で全45室。
ちなみにオープン初日は、4階はクローズされていました。
(音やサービスの質のためでしょうか)
パブリックスペースは1階の一般利用が予定されている食事処と、
最上階のフロント・ロビー、大浴場で、駅前だけにビジネスホテル
によくあるような構造です。

部屋には男性スタッフにロビーから荷物を持ってもらい移動。
どうやら鍵の開け方にコツがあるようです。
お茶とお菓子、ロビーで選んだ浴衣は、後からそのスタッフに部屋
に持ってきていただいたのですが、それで部屋にチャイムがついて
いないのに気づきました。
部屋の水は飲めず、小さなポットに水が用意されていました。
湯沸しポットはなく、その水を使用し備え付けのコーヒーメーカー
でお湯をわかし、コーヒーや日本茶にも使用する。
後でスタッフと話していて、わかった使い方です。
口頭での説明か、紙に書かれた案内が必要でしょう。

部屋はスイートルーム、和洋室、洋室の3タイプから洋室を選択。
ベランダ部分に信楽焼の露天風呂が設置されているものの、内風呂
はなく、露天風呂からの眺めは全くありません。
部屋からの眺め・静けさを少しでも求めるなら、参道側・上層階
リクエストをすべきです。
私達は2階角部屋でしたが、表通りのざわめきを聞きながらの開放
感のない部屋露天には、あまり価値を見出だせませんでした。
伊勢市内では初めてとなる温泉を掘ったのはいいと思うのですが、
大浴場も含め掛け流しでもないのに、全室露天風呂付にする必要が
あったのかどうか疑問です。
私だったら、各階のフロアの半分は若い女性やビジネスマン向けに
シングル・露天風呂なしの部屋にして、大浴場の一部だけでも掛け
流しにするのにと思いました。
全室露天風呂付だからか、大浴場は空いていて毎回貸し切りでした。
泉質も美人の湯と言われるタイプのやわらかいお湯で、木を贅沢に
使った湯船や椅子類は使いやすかったです。
この大浴場は一般入浴もできるようなのですが、オムツ着用の幼児
は利用不可。
宿泊客には幼児や赤ちゃんも多かったのに、大浴場にベビーベッド
等が設置されていないのは、それで?
とにかく宿だけでなく、温泉やレストランも伊勢市民から注目をさ
れているのは確かで、オープン日から入浴希望者やパンフレットを
もらいに来る人を多数見かけました。

フロント横の眺めのいいロビースペースも人影は少なく、特に朝は
私1人で30分位新聞を読んでいました。

全体的にシンプルで清潔ですが、日本旅館ならではの華やかさ、風
情はありません。
設備的にはホテルと旅館の中間ですね。

期待していなかった食事は三重の食材中心で、予想以上でした。
料理長さんは、地元出身・京都で修行とか。

注 念のために確認したら、KPGのホムペに料理長さんの経歴が
載っていました。
それによると沖縄出身、大阪修行、京都のお店で料理長とあり微妙
に違いますね。
教えてくれたスタッフさんの勘違いか、私の聞き間違いだと思います。
おわびして、訂正いたします。


ただ朝夕とも席により、食事処が通行人からまる見えで、数十人の
人と目があったのは疲れました。
でも静かで落ち着いた部屋でも、照明が暗かったり、窓がなければ
ないで、陰気とか閉鎖的とか言われるから、難しいですね。
料理の出てくるタイミングは後半遅れがちでした。
冷たい料理の多い夏メニューに救われた感じです。
ただ配膳の遅れをあらかじめ予想していたのか、スタッフが自分達
で考えたデザート時に好きなお茶を選べるはいいアイデア。
ゲストには選ぶ楽しさがあり、待ち時間の調整にもなります。
結局夕食2時間半、朝食も中盤に滞って、約45分かかりました。
想定内でしたので、一番早い食事時間のスタートにしたのですが。

待ち時間は、まだぎこちない人もいる接客スタッフと話ができて、
各地からはるばる伊勢に働きに来ている若者を応援したくなりま
した。
一番若い女性スタッフは研修生で、まだ十代と言われていました。
腰の低い料理長さんはじめ、スタッフは皆、前向きで一生懸命。
若い男性スタッフの「準備段階も楽しかったが、今が一番楽しい」
そのまっすぐさが、おばさんには眩しかったです。

宿泊翌日の朝、テレビで生中継があり、部屋でテレビ鑑賞しました。

チェックアウト時にはロビーで人を大勢見て、こんなに宿泊してい
たのかと驚きました。
同時に子供や幼児のいる、三世代家族が多いのに気づきました。
伊勢志摩は、特にこの時期は家族で来る機会が多いのでしょう。
観光メインの伊勢で、特に個人リピーターの確保は難しそうに思え
ました。

個人的にはスモールラグジュアリー駅前旅館だったらもっと面白か
ったのにと思いますが、経営は地元の「伊勢敬」という会社で、
KPGは運営を受け持っているだけのようなので・・・

前日(仏滅!)にプレオープンした内宮近くの全国チェーンで、規模
も同じような全室露天風呂付の宿と切磋琢磨して、繁盛宿になられ
ますように。








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