
ゆっくり滞在できてうれしい設定。




今回はこちらをお借りしましたが、最後まで見られず。
そのせいか、私達にはロマンチックもブルーベリーも足りないみたいで、この後
1ヶ月もしないうちにパブロフは目の急病に・・・

ちょうど訪れたばかりの、スパリゾートハワイアンズや、かって訪れた温泉地が
紹介されていてタイムリー。

誰かがやるだろうという事は、誰もやらないという事だ
という事を知りなさい」という一文が心に残りました。


いつも控え目な若女将が「ここには華やかすぎるでしょう」とズバリ言い当てる。
見た目は山の手の素敵な奥様風なのに、若女将はとても勉強熱心。
私なんかの話でもメモを取って下さいます。
数回しかお会いしていませんが、芯が強く、内に秘めた情熱を感じる方です。
ご主人の出会いや、宮城の老舗宿での修行の話はとてもドラマチック。


10年近く前に泊まったきりなので、近いうちに再訪できたらと思います。

館内に飾られています。
彼女はまだ小さくて、でも初めて会った時からお茶目な行動をとるとご主人
であるパパに「大人になれ」と言われていたけれど、私から見れば十分大人。
利発で聡明な彼女に会えるのも、この宿を訪れる大きな楽しみの1つです。




金波楼さんにお邪魔するのは、昨年の10月以来。
既にグランドオープンから4ケ月経っていますが、館内にはオープンしたての宿
とは思えない、静謐な空気と時間が流れていました。
この雰囲気はプレオープンの時からなのですから、ある意味で、前泊の今年開業
20周年を迎える「おとぎの宿・米屋」さんとは正反対。
もちろんどちらも滞在していて快適なのですが、米屋さんがあれもこれもと施設
やサービスで提案してくれる足し算のもてなしだとしたら、こちらは引き算の魅力。
いかに必要なものを残しつつ、不要なものを削ぎ落としてゲストが心地よく過ご
せるかよく考えられていて、変に媚びたりしない、控えめで暖かな接客なのです。
今の私にはどちらも魅力的に思えますが、いずれはどちらかの宿の方が楽になる
時が来る気がします。
いきなり、結論のような事を書いてしまいましたが、ここ10年で数十軒の宿に
開業前後から係り、中には全室制覇した宿も何軒かありますが、ここは特別。
初めてオープン前から全室制覇を決めていた宿
なのです。
それはやはりオーナーご夫妻の宿に対する考え方に共感すべき点が多くあったから。
いずれは・・・と新しい宿について模索されていたご主人は、長らく設計士さんと
共に、海辺を中心に各地の宿を訪ね歩き、勉強し、構想を練られてきました。
その訪れた宿の中のいくつかが私が通っていたり、オープン前からおつきあいのある
宿だったのです。
会う前から、そんな人が新たに宿を建て替えられるのなら、きっと素晴らしい宿が
できるに違いないと確信しました。
そして待つこと数年。
その間の震災を始めとする数々の試練を乗り越えて、今3代目の建物として新しく
スタートを切った「里海邸」さん。
創業120年の老舗宿の新しい建物は、ずっと昔からそこに建っていたように自然
に、大洗の海辺に溶け込んでいます。

「きっとここは、多くの人に安らぎを与えてくれる名旅館になるだろう」
自分の予感が正しかったかどうか、これから全室制覇を目指し、細く長く見守り
たいと思っています。













減塩という意味で、塩昆布じゃなく、茗荷の甘酢漬けとかを希望。

納豆とだいこんおろしを添えたかまあげしらす。



そしてこちらの朝の主役は干物。


好きな干物が2種類選べる鹿児島の指宿の「悠離庵」さん始め、海の宿の朝食に
干物は定番かもしれないけれど、ここの料理長さんが丹精込めて作る自家製干物
はこの宿の魅力の1つ。









あさりのお味噌汁

食後はラウンジでデザートとコーヒー。



里海邸は8室の宿ですが、食事場所の選択肢がたくさんあります。
今回は特に場所も内容もリクエストもしていませんでしたので、桟敷にて。
席につくとうれしいサプライズがありました。
3月中旬~下旬にかけて、この地を訪れるのは2度目なのですが、なぜか
毎回「水戸の梅」を堪能できない私達。
そんな私達に、宿では梅酒の飲み比べができるように用意をして下さって
いました。
以前、ご主人に山口県で全室制覇済の「てしま旅館」さんで梅酒メニュー
がたくさんあった事や、兵庫県姫路市でオープン時にお招きいただいた
「セトレ・ハイランドヴィラ」さんの、梅酒バーの話をしたからでしょう。
試させていただいたのは、この3種類。

グラスもこんなに。
これですっかり酔ってしまい、ドリンクメニューは開かず。
今回は献立の記録が見つからないので、記憶で書きます。
というかほぼ写真だけ。


お醤油が2種類。
ここのお刺身の盛り方はシンプルで、佐賀の「風の森」さんと似ている気がする。
海辺宿ではどーんと舟盛りが当たり前なので、その辺の加減が難しそうです。
この時期の主役はやはり「あんこう」

ゆずがくるくる踊っているだしに、骨投入。
続いてあんこうの身と肝、赤いねぎが入ります。

私達は、ただもうはふはふ賞味。
全部宿の方にしてもらっていますが、お味噌が入り、

なんとも言えない色です。
新鮮な海の幸が続き、



食べ続け、又鍋に戻る。

このあたりで、お腹が苦しくなってきましたが、しばらく2人前の盛付皿が続く。

1人分に盛り付け。

ここにも梅。
さらにこちらの定番メニュー。

1人分に盛り付け。


豚肉の塩麹焼き 2人前。
私はほとんど食べられずパブロフの胃に納まる。
又、鍋に戻り、

摘果メロンのお漬物他。
も、もう食べられません。
デザートはお部屋で・・・と言いつつ、ラウンジでコーヒーと一緒に食す。

添えられた乾芋は、このあたりの名産品。
満腹。
今回は特に場所も内容もリクエストもしていませんでしたので、桟敷にて。
席につくとうれしいサプライズがありました。
3月中旬~下旬にかけて、この地を訪れるのは2度目なのですが、なぜか
毎回「水戸の梅」を堪能できない私達。
そんな私達に、宿では梅酒の飲み比べができるように用意をして下さって
いました。
以前、ご主人に山口県で全室制覇済の「てしま旅館」さんで梅酒メニュー
がたくさんあった事や、兵庫県姫路市でオープン時にお招きいただいた
「セトレ・ハイランドヴィラ」さんの、梅酒バーの話をしたからでしょう。
試させていただいたのは、この3種類。



今回は献立の記録が見つからないので、記憶で書きます。
というかほぼ写真だけ。



ここのお刺身の盛り方はシンプルで、佐賀の「風の森」さんと似ている気がする。
海辺宿ではどーんと舟盛りが当たり前なので、その辺の加減が難しそうです。
この時期の主役はやはり「あんこう」





私達は、ただもうはふはふ賞味。


なんとも言えない色です。
新鮮な海の幸が続き、



食べ続け、又鍋に戻る。

このあたりで、お腹が苦しくなってきましたが、しばらく2人前の盛付皿が続く。

1人分に盛り付け。


さらにこちらの定番メニュー。

1人分に盛り付け。


豚肉の塩麹焼き 2人前。
私はほとんど食べられずパブロフの胃に納まる。
又、鍋に戻り、



デザートはお部屋で・・・と言いつつ、ラウンジでコーヒーと一緒に食す。

添えられた乾芋は、このあたりの名産品。
満腹。
感心するのは、最上階に客室を造らず、パブリックスペースに徹した事。
この階だけは床も杉の赤材。
うちっぱなしのコンクリート。

広くとられたテラス。
おかげで滞在客はゆとりのある空間を存分に味わう事ができます。
そして、ここではとても海と空が近く感じます。
お風呂は温泉ではありませんが、すぐ近くの大洗磯前神社から湧き出る
柔らかな水をわかしたもの。
男女別に1つずつですが、交代制なのでどちらも入れます。




今回は到着してすぐお風呂に行ったものの、たぶん1人だけ先客がいて、
とても気持ち良さそうに歌っていらっしゃったので、お風呂は後にして、
本を読んできました。

先客が歌っていたのは、季節にぴったりの「赤いスイートピー」。
この歌は春に結婚した私の結婚式に、親友達が歌ってくれた思い出の曲。
お願いしていた弦楽四重奏の女性グループ名も、たまたま「スイートピー」
という名前で、桜の季節にこだわって結婚した意味があまりなかったりして。
そんな事を考えながら、たくさん用意してある飲物を選んで飲みながら、音楽
を聴き、本を読む、贅沢な時間を堪能しました。

日が高いうちから飲むビールは、格別でしょうね。
冷たいお水。
梅こぶ茶。

ハーブティーは、
オレンジの香りのグランマズ・ジンジャー。
夕方はビール、朝は牛乳です。
次回は地元食材中心に作られた、季節感あふれる夕食をご紹介します。
この階だけは床も杉の赤材。


広くとられたテラス。
おかげで滞在客はゆとりのある空間を存分に味わう事ができます。
そして、ここではとても海と空が近く感じます。
お風呂は温泉ではありませんが、すぐ近くの大洗磯前神社から湧き出る
柔らかな水をわかしたもの。








今回は到着してすぐお風呂に行ったものの、たぶん1人だけ先客がいて、
とても気持ち良さそうに歌っていらっしゃったので、お風呂は後にして、



先客が歌っていたのは、季節にぴったりの「赤いスイートピー」。
この歌は春に結婚した私の結婚式に、親友達が歌ってくれた思い出の曲。
お願いしていた弦楽四重奏の女性グループ名も、たまたま「スイートピー」
という名前で、桜の季節にこだわって結婚した意味があまりなかったりして。
そんな事を考えながら、たくさん用意してある飲物を選んで飲みながら、音楽
を聴き、本を読む、贅沢な時間を堪能しました。












次回は地元食材中心に作られた、季節感あふれる夕食をご紹介します。



ちなみに今まで泊まった部屋はベッドルーム付の「曲松」とテラスの広い「磐船」。
構成は、和室8帖、リビング・ダイニング10帖、テラス、セミダブルベッド付の寝室、
個室タイプの半露天ひのき風呂浴室、洗面室、トイレと広々。

それでは順にご紹介します。









リビング・ダイニング





全館を通して感じるのは、ときめきではなく、おちつき。
それが逆に心がやすらぎ、非日常を日常に近づけてくれる秘訣なのかもしれない。
設計士さんも宿専門でなく、地元の方にお願いしたそうだ。
部屋数が少ない宿だからできた事かもしれないけれど、やはりオープン前から
おつきあいのある、栃木県板室温泉の「山喜」さんもそうだった。





浴場のある4階は冷たいお水、部屋には常温の水。
伊豆・修善寺の「あさば」さんも、お風呂上りに飲めるように、廊下にセットで
置かれていましたが、このさりげない配慮がありがたい。


東京の品川駅でお店をみかけた事があります。










テラス





ベッドルーム










洗面
ここから2枚続けてパフロフと、私の手が写っていますが、ご容赦を。








半露天ひのき風呂浴室










トイレ



トイレだけでなく、

里海邸の、宿横の駐車場に車を停めると、すぐに懐かしい顔が出迎えてくれました。
玄関をまわり込む形で作られたアプローチ。
山口県・川棚温泉でやはりオープン前からご縁のある小天狗「さんろじ」さんと
同じように、敷地を最大限に活かし、到着時のワクワクを感じられる仕組み。
ゆったりした玄関から、
土間スペース。
廊下を通り、海が見えるスペースへ案内されます。

ここでお茶をいただきます。
ここでは常時コーヒーのサービスもあるので、居心地がいいのか、
落ち着きすぎて、長い時間を過ごす人も多いと聞きますが、
さらにストーブに火まで入っていたら、もう動きたくなくなっちゃいます。

この冬、湯河原「石葉」さんでも見たなぁ。
そう言えば、空気感というか、雰囲気も似ているかも・・・・
それでは中が畳敷きのエレベーターで部屋へ。
ここでは荷物のない滞在中はなるべく階段を使うようにしています。

エッシャーの階段気分が味わえるから。
この廊下の感じ、山代温泉の「あらや」さんを思い出します。
それでは部屋へ。

山口県・川棚温泉でやはりオープン前からご縁のある小天狗「さんろじ」さんと
同じように、敷地を最大限に活かし、到着時のワクワクを感じられる仕組み。




廊下を通り、海が見えるスペースへ案内されます。






さらにストーブに火まで入っていたら、もう動きたくなくなっちゃいます。



そう言えば、空気感というか、雰囲気も似ているかも・・・・
それでは中が畳敷きのエレベーターで部屋へ。
ここでは荷物のない滞在中はなるべく階段を使うようにしています。




それでは部屋へ。