A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

岡崎~東山~祇園散策  一澤(信三郎)帆布

2012-10-31 15:00:00 | 近畿・遊
みやこめっせで開催された京都産業まつりで、一澤帆布さんの新作を見かけ、

帰り道で寄る事にしました。

散歩がてら四条河原町まで歩きます。


どういうわけだか、奥だの細い道が好き。

過去には、ストックホルムの旧市街や、シチリアのタオルミナで、我こそが世界一

細い路と謳っていたが、本当はどこなのだろう。

調べたらドイツにあるらしいのですが、狭すぎて問題になっているらしい。

以前は何も考えずに通り過ぎていたのに、最近は何気ない生活のひとコマが楽しい。

    

 玄関の表札の横に貼られた「角大師のお札」   

比叡山延暦寺中興の祖とされる横川(よかわ)の元三大師(がんざんたいし)は、

疫病大流行の折、家の戸口に貼り付ける「角大師のお札」を考案。

この絵は、元三大師が鏡にうつした夜叉の姿を写しとったもので、「夜叉(疫病)

を恐れさせて寄せ付けない」とされている。

おみくじも元三大師の考えたものだと言われています。

   もうすぐハロウィン


交差点の角には草屋根の建物。はじめて北欧で見た時は驚いたものです。



 最近は細い自販機があるんですね。

北側から下がってくると、先に出てくるこちらは、まだお店ではありません。



その少し先にあるモダンな建物がお店。




一澤帆布のテーマカラーって緑なんだ。

この色合いとデザイン、春先から初夏にかけてだったら買っていたと思う。

帆布は丈夫だけれど、重いので私はあまり持っていないのですが、夫のパブロフは

米沢の牛やさん、徳島のバンナイズ、尾道と数軒の旅先行きつけ店がある愛好者。

彼があれこれ見ている間に私は徘徊なぞ。

    

 店内のおしゃれな一角はスタッフ専用。 

そこで思い出したのが、こちらのお家騒動。

ここ数年の代がわり時に、裁判とか組合とかいろいろあって・・・

それでスタッフは大事にされているのかな。

店名はしばらくダブルネームでいくみたいですね。

関西だとシュークリームのヒ○タとか、最近だと回転寿司の大手チェーンと

兄弟間で多いもめごと。

あ、なぜかどちらも食関係。

他にも全国規模で有名な○ニ○の親子間とか、みんないろいろあるんだなぁ。

ちなみに、ここも健康に気を使った○ニ○食堂で有名(笑)

 祇園に近づいてくると見知った名前が増えてきます。



   

 このあたりは、なんちゃって舞妓出没地域。

風情のある夜に通る事が多いけれど、昼間はのんびりしています。

今回は人力車とレンタサイクルの人も大勢見かけました。

  

   川に面して新旧の建物が混ざり合う。

 


このレストランは川に向かって2人がけの席が3つ。桜の頃は特等席かも。


  名前とメニューをチェックしておこう。

このあたりで、お茶してから、四条河原町をブラブラと考えていましたが、

何だかすっかり疲れてしまったのと、もしかして今すぐ行けば、

あの列車に間に合うのではと思い、

あわてて阪急河原町駅へ。

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タルト・タタン 失敗は成功のもと

2012-10-30 15:00:00 | アラカルト
10年位前ですが、フランス旅行中に、HOTEL TATIN (オテル・タタン)のある

ラモット・ブーヴロン(Lamotte-Beuvron)の町を通りました。

タルト・タタンは由来がはっきりしたお菓子。

ウィキをベースにまとめました。

定義

タルト・タタン (Tarte Tatin) とは、バターと砂糖でいためた(キャラメリゼ)

リンゴをしいて焼いたフランス菓子。

ひっくり返してリンゴの部分を上にします。

タルト・タタンの誕生

タルト・タタンを最初に作ったのは、パリ南方にあるラモット・ブーヴロン

(現在のロワール=エ=シェール県にある町)のホテル『タタン』において。

タルト・タタンの故郷

タルト・タタン発祥の地であるラモット・ブーヴロンのあるソローニュ地方は、

フランス中央部、豊かな平野を川が潤し、野菜、果物、花、穀物の栽培が

盛んで「フランスの庭」、「フランスの穀倉」とも言われています。

古城が多いことで有名なロワール河とシェール河にはさまれた森林地帯

は、その深い森の中には小さな湖が点在し、昔から狩猟が盛んな地域

としても知られています。

秋のシーズンには、都会からも多くのハンターたちがやってきます。

誕生は19世紀後半

今でも人口わずか4000人の小さな町の駅前にある「ホテル・タタン」を

1881年に継いだのが、姉ステファニー Stephanie Tatin(1838~1917)、

妹のカロリーヌ Caroline Tatin(1847~1911)のタタン姉妹。

カロリーヌは「ソローニュの女王様」というあだ名をつけられているほどの

人気者。

美しく、誰に対しても親切で、世話好きだったので、レストランでは給仕の係を

していました。

姉のステファニーは、料理を担当していて、朝早くから夜遅くまで、かまどの

前で忙しく動いている働き者で、料理の達人でした。

そのステファニーが、ある時うっかり作り方を間違えてしまったタルトを仕方

なくレストランのお客に出したところ、皆がこの新しい味のタルトを絶賛。

町じゅうの話題になったことが始まりでした。

・有力な説によると、タルト・タタンを作ったのは、調理のほとんどを担当して

いたステファニーで、彼女はある日余分な仕事をした。

彼女は、伝統的なアップルパイを作り始めたが、リンゴをバターと砂糖で炒めて

いたところ、長く炒めすぎてしまった。

焦げるような匂いがしてきたので、ステファニーは失敗を何とか取り返そうと、

リンゴの入ったフライパンの上にタルト生地をのせ、そのままフライパンごと

オーブンへ入れた。

焼けた頃にフライパンを出してひっくり返してみると、ホテルの客に出しても

良いようなデザートができあがっていた。

・他に「タルト・タタン協会」による異説があり、ステファニーが砂糖で焦が

したリンゴタルトを間違ってひっくり返してしまったという。

どちらにしろ、ステファニーはオーブンから温かいままかつてない一品を客に

出し、新たな伝統菓子が誕生したのである。

2人の死後にパリで紹介される

タルト・タタンはホテル・タタンの看板菓子となり、作り方はソローニュ地方

に広まりました。

カロリーヌは1911年に64歳で、ステファニーは1917年に79歳で亡く

なりましたが、1926年に美食家で有名なキュルノンスキー (Curnonnsky)が、

オテル・タタンを訪れ、タルト・タタンという名で初めてパリに紹介。

パリで初めてデザートとして出したのは、レストラン「マキシム」。

経営者ルイ・ヴォーダブルが実際にソローニュへ来てタルトを賞味、めでたく

タルト・タタンは店の固定メニューに加えられました。

「タルト・タタン協会」

ソローニュ地方には、タルト・タタンのファンクラブがあり、会合の新聞記事には、

胸にタルト・タタンを型どった勲章をつけた男性メンバー達の写真が出ています。

会食の時に使われたというメニューはタルト・タタンの形。

・タルト・タタンは、形の整ったリンゴ菓子でなければならない。

・いためたリンゴがピュレ状になってはならない。

北アメリカでは、タルト・タタンは、アメリカン・スタイルのアップルパイに

使われることのないゴールデン・デリシャス種のリンゴを使った物が典型的と

されている。

種類

タルト・タタンは洋ナシ、桃、アプリコット、パイナップル、トマト、タマネギ

などの野菜や果物で作られることがある。

名前

普通のタルトはタルト生地の上に果物をのせて焼きますが、タルト・タタンは

リンゴとバター、砂糖を先に焼き、上から生地をかぶせて、最後にひっくり返

してできあがります。

英語ではアップサイド ダウン アップル タルトと言います。

丸い型の中にりんごなどを先に入れ、その上にタルト生地をのせて焼き、最後に

お皿の上にひっくりかえして供すという作り方は、フランス菓子の中でも独特

のもので、フランスでは別名タルト・ランヴェルセ

(Tarte renversee=逆さまのタルト)と呼んでいます。

ただ、タルトを焼いている時に誤ってひっくり返してしまったと言われています

が、このように普通と逆に焼くタルトはソローニュからオルレアネ地方一帯に

昔から伝わっているようです。

現代におけるタルト・タタン

一般家庭でも比較的簡単に作る事ができる洋菓子として、レシピが多数あります。

食べ方

フランスでは、CreamFraicheというちょっと濃い甘みのない生クリームやアイス

を添えることも。

現存するホテル・タタン

「ホテル・タタン」は経営者は変わっていますが、今でもあります。

ホームページにはホテルの様子ばかりでなく、タルトの歴史、さらにはタタン

姉妹の顔写真まで出ています。

サロンの窓際には、タタン姉妹が使っていたというかまどが置かれています。

白地に青のタイル張り、上に黒い銅板の蓋がついています。

当時は、この上に蓋付きの銅の型を置いて、タルト・タタンを作っていたそう

です。

ホテルの客室にはタルト・タタンにまつわる資料が置かれていて、その誕生から、

作り方、提供の仕方まで、まとめられています。

~タルト・タタンの誕生~
その昔、19世紀の終わり、ラモット=ブヴロン駅の前に客足の絶えないホテル
を経営しているそのホテルには猟師、気難しい人や食道楽達がたくさん集まり、
タタン姉妹の作り出す無尽蔵の料理を高く評価していた。

ある狩猟解禁日の日曜日、猟を終えた客でにぎわう食堂で、おしゃべりなお客
にステファニーは長い時間対応していた。
その後、急いで忙しい厨房へ戻るとステファニーは大層取り乱した。
なんとデセールを作り忘れていたのである。
剥いてあったりんごに気付いたステファニーは、バターと砂糖を型にすばやく
入れ、りんごを詰めてオーブンに放り込んだ。

ひとしきり落ち着いた彼女はこの後どうしようか考えた。
今自分が作ったものは、もはやタルトでもなければ焼きりんごでもない。
りんごには火が入り始め、辺りにはキャラメルのにおいが立ち込めている。
猟師たちにデセールを提供する時間はもうすぐである。
作り直すには遅すぎる。
そこで彼女は少量の生地を伸ばし、りんごの上にのせ、再びオーブンに入れた
のである。
提供する時、どうすればこれは美味しそうに見えるのだろう、とステファニー
はためらった。
しかしその時、ある考えが突然彼女に浮かんだ。
彼女は一枚の大皿を取り出し、型の上にかぶせ、丸ごとひっくり返したのだ。
そこで目にしたものは…とても見事な、芳香のある、美味しそうなもので
あったのだ。
彼女はオーブンから出したての温かい状態で猟師に提供した。
彼らはそれを存分に味わい、感嘆の声を上げた。
こうしてタルト・タタンは誕生したのである。

1926年にはパリで『タルト・デ・ドゥモワゼル・タタンtarte des demoiselles Tatin
(タタン姉妹のタルト)』と紹介し、有名になったのである。

タルト・タタンの作り方

★準備するもの
・高さの十分にある型、マンケ型
・良質のバター
・砂糖
・薄く伸ばしたパート・ブリゼ
・りんご:作りやすい品種はゴールデン、レネット種、またはクロシャール種。
皮を剥き、種を取り、大きな角切りにしておく。

★作り方
・型の側面と底にたっぷりとバターを塗る。
・砂糖を全体に一層振り入れる。
・その上にりんごをきっちりと詰めて並べる。
・型の内側内径いっぱいに伸ばした生地で蓋をする。
・熱いオーブンに入れて25~40分焼成する。この時間はオーブン、りんごの種類、
生地の厚さによって変わる。しっかりキャラメリゼしたい場合は、生地をのせる
前に高温のオーブンでりんごをキャラメリゼし、その後生地をのせる。

★タルト・タタンの提供の仕方
・オーブンから出したら、粗熱を取り、型から抜きやすくするために包丁を周り
に1周入れる。
・提供する皿を型にかぶせ、勢いよくひっくり返す。
・タルト・タタンが熱い、もしくは温かい状態で提供しなければならない。
・追加するものとして、生クリーム、コンフィチュール(ジャム)、提供時に
フランベ用アルコールなどが挙げられるが、これらはタルト・タタンの持つ独特
の味わいを変化させてしまうため、禁止している。
なお、前もって作っておいたタルト・タタンは柔らかい火のオーブンで温め直し
てから提供する。
・レストランのメニューにタルト・タタンとあって、もしもジャムがかかって
いたり、アルコールでフランベされていれば、それは名称の乱用であるので注意
しなければならない。
・タルト・タタンはバターと上等なりんごの価値を証明する贅沢なデザートである。
作り方はいくぶん変わり得るが、パティシエや料理人、主婦は、りんごとバター
と砂糖と生地だけできちんと作って、タルト・タタンの本来の味わいをこれからも
大事にしてほしい。


尚、ホテル・タタンでは添え物をせずに、りんご、バター、砂糖、生地だけの味
を味わって欲しいということです。

ラモット・ブーヴロンのタルト・タタン

まず町の入口の看板がタルト・タタンです。

当然、町にはタルト・タタンを提供する店が多数あり、毎年9月の不特定日曜日

に行われる定期市の中の一環として、タルト・タタンコンクールも開催。

この場合は、りんごの種類等、必ずしもレシピに忠実でなくても良いようです。

過去の優勝店でも、りんごはガラ種を使用するけれど、旬が短いので、ガラの後

にはゴールデンを使うらしいし、年中ゴールデンを使用する店もあります。

レネット種(酸味が強い品種)は酸味が強いのであまり使用されず、ゴールデン

は通年市場にあるものだから手に入りやすいと言うのが理由。

失敗から生まれたタルト・タタンは、今でもラモット・ブーヴロンの名物として、

ホテル・タタンのレストランで、タタン姉妹のレシピに忠実に焼かれています。

結論 失敗は成功のもと

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京都 岡崎 ラ・ヴァチュール タルトタタンとくるみのタルト

2012-10-29 15:00:00 | 近畿・食
 みやこメッセを出て、川というか疎水沿いに

 京都会館の横を上がり(北上し)

 お土産物やさんや「象彦」さんを過ぎて、

 橋を渡ると、反対側は観光バスの駐車場。

道に沿って少し歩くと「六盛」さんのしているスフレのお店「茶庭」。

ここも昔訪れた事がある。

スフレの専門店は今も少ないが、当時は東京の郊外に1軒専門店があった位。

今は近所にもあるが、個人的に1番印象に残っているのは90年代の半ばにパリ

で食べたスフレのフルコースの店だ。

味はすっかり忘れたが、カップルシートというのか、2人横並びの席で、移動の

度に給仕の方にテーブルを動かしてもらう席だった。

たぶん今もコンコルド広場の近くに健在だと思う。

すいません、話がそれてしまいましたね。

「ラ・ヴァチュール」さんはその少し先で、地味な店構えです。

記憶にある喫茶店風と違い、カフェ風でしたが、改装されたようです。

店内は意外と広く中央に厨房とレジがあり、前後に客席が20席位。

どうやらこの店の特等席は、入口近くの窓に向かって座る2人がけのようだ。



  

 La・Voiture(ラ・ヴァチュール)という店名は、

フランス語で「乳母車」という意味だと思っていましたが、単に「車」かも。

持ち帰りの袋をよく見ると「乳母車」のデザインですね。

この店は昔、女友達3人で訪ねた事がある。

当時から有名だったタルトタタンは、1組1皿しか注文できませんでした。

店はおばあさんからお孫さんに引き継がれたようで、今はそういう制限はなし。

女性に大人気の店で、今回も満席だった。

それならと持ち帰りに変更するが、持ち帰りの人も順番待ちの名前を書きます。

すぐに名前を呼ばれました。

持ち帰りと言っても、ケーキは3種類位しかなく、天気からチョコレートケーキ

のオペラは持ち帰りが大変そうなので、タルトタタン630円とくるみのタルト

470円を1つずつ注文。

くるみのタルトのホールは、予約分ですと言われていた。

値段は2つで1,000円ちょっとだったが、レシートはもらえなかった。

価格は帰宅後調べました。

三角形のかわいくて、型崩れしにくそうな専用パッケージに入れてくれます。

  

食べたのはその日の夕食のデザートで。

 どちらの品も持ち帰り後の、食べ方が細かく書かれています。

タルトタタンには甘くないクリームが合うと思っていましたが、お店では

プレーンヨーグルトをかけて食べる事をすすめられた。

店の厨房にも、たくさんのヨーグルトがパックで置かれていた。

フランス産でなく、日本のりんごを使っているので、酸味を補う為だそうだ。

りんごの種類は「ふじ」を使われているそうで、ワンホールにだいたい1個の

使用量!

色は黒に近く、食感はトロトロ、りんごのお菓子によくあうシナモンの香りは

しません。

フランスのタルトタタン協会にも認定されているというタタン。

2005年に名誉賞を受け、愛好会新人会員のメダルも店内に飾られているとか。





くるみのタルトが濃厚で、予想外に美味しくて気に入る。

スイスサンモリッツ地方の伝統的な、蜂蜜入のキャラメルとくるみのケーキらしいが、

しっかり作られているので手で持ってサクサク食べられます。

これって、エンガディン地方の伝統菓子、エンガディナー・ヌストルテかなぁ?

気候が違うから日本とは条件が違うけど、現地だと常温で3ヵ月位もつと聞きます。

日本でも長野の諏訪とか、福島の猪苗代とか、名物にしているケーキ屋さんが多い

お菓子だ。





それにしてもほぼ定番メニューで経営が成り立っているのが、すごいと思う。


タルトタタンを作る店は少ない。


限定なのも、作るのに手間がかかるからだと思っていたが、実はそれだけでなく

りんごを大量に使うので、原価率が高いからだと今になって気づく。

作り方自体は比較的簡単なようなので、今度自分で作ってみよう。

もちろん、このお店のように4時間かけてりんごを煮る根気も腕もないけれど。


※1日に2ホールしか焼かれないそうで、1ホール16カット=32カット限定。

※予約できないと聞いていたが、くるみのタルトはホールの持ち帰りができるようだ。

※タルトタタンはJR京都駅のフィゲラスでも販売されている。


タルトタタンの由来は、有名だと思いますが、次回でまとめてみました。

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京都産業まつり 後編 下鴨茶寮・六盛のお弁当と七五三の思い出 

2012-10-28 15:00:00 | 近畿・遊
朝、まずは会場奥の「京のあじわいひろば」の

老舗料亭のお弁当チケット売場へ。

短めの行列、年齢層が高い気がします。

ラップをかぶせた見本がありますが、どこも似た雰囲気。













 2時までに食べて下さいとあり、持ち帰りはできないようです。

店の個性を出しやすい、お吸い物やデザートもついていないし、毎年12月に

同じ場所で開催される京料理展示会や、冬の高島屋の京のごちそう展とは様子

が違うような。

 まあ、今回はここ1年食べていない2軒で軽く済ませる予定。


前編でご紹介しましたが、会場をあれこれ見て、実家のご近所に創業者がいる

会社や、実家関係の知り合いの会社はすっとばし、密かに楽しみにしていた

11時~の「ムラタ セイサク」君 デモンストレーションへ。

   


  お昼で混む前にお弁当を引き取ってきて、

 食べながら鑑賞。

・下鴨茶寮


  

・六盛


   


結論から言うと、当初迷った近所の行列うどん店に並ぶか、シェフが1人で

しているタンドリーチキンの店を予約しておけば良かったと反省。

軽くと言っても、1つ2300円するお弁当。

お茶はなく、セルフサービスのお水のみ、包装紙もお箸も同じ。

入場無料、お料理がメインのイベントでもないから、店も意気込みというか

気合が入らないのかも。

 ちなみに1番最初に売り切れたのは、木乃婦さん。

お弁当は上に書いた通りで、あまり老舗とか、料亭の味が感じられなくて残念。

たまたま前に座った三世代の家族連れの中でおばあさんが、私達の弁当を見て

興味を示し、「お昼どうする」と息子さんに2度尋ねていたが、お子様優先の

「マクドナルド」という返答が聞こえてきて、寂しそうだった。


「ムラタセイサク」君の芸の見た後は、

 公募で選ばれた「七五三」のお子様の披露会。

兄弟で選ばれた子供達、当日が誕生日の子もいて、一段と大きな拍手をもらって

いたが、考えてみれば、こういうのは人生でも数少ない晴れの日じゃないかな。


またまた思い出話で悪いのですが、実は私は七五三を4回している。

普通は女の子は2回、3歳と7歳だと思うが、両親の実家を通じて初孫だった事

や、どうせ着物もあるんだし、食事に河原町や祇園に行くついでに、いつもの

八坂神社に参っちゃえ~的な両親のノリもあったらしい。

当時は海外からの観光客に大モテで、写真も撮られまくったようだ。

確かに私も以前、トルコ・イスタンブールの市場で見かけた、男の子の○○の際

の王子様の衣装の子と記念撮影してもらったし、夏の午後、1時間で十数組見た

スペイン・マドリードの王宮前公園の結婚衣装での撮影会では、誘われて知らない

新婚カップルの一族写真に収まったりしているが・・・


12時頃会場を出て、近くに昔行ったタルト・タタンの有名店があるので、食後

のデザートに向かう。

 午後3時までに行かないと売り切れという噂?

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京都産業まつり 前編 京都商工会議所 創立130周年イベント

2012-10-27 15:00:00 | 近畿・遊
京都岡崎のみやこめっせで、10月27(土)・28(日)に開催された、

 京都産業まつりに行ってきました。

 朝8時半に自宅を出発、いきなり冬のイメージの植物発見。

電車・京都市バスを乗り継いで、10時すぎに到着。

いつも車なので、2人とも市バスに乗るのはたぶん数10年ぶりです。

四条河原町からのバス停を探してウロウロ、観光客する。

バスを待っている人の中には海外の方や、朝ごはんのおにぎりを食べている人も。

  15分程度で岡崎に到着しましたが、

みやこめっせは1階の他の企業イベントの方が行列していました。



   何となく好きな、ここのエスカレーター付近。



 3階の会場はちょうどオープニングイベント開催中。

まずは奥の「京のあじわいひろば」の老舗料亭のお弁当チケット売場へ。

チケットは希望通りに買えたので、隣接の名産品&ホテルスイーツまつりへ。

 毎月弘法さんの命日の21日の前後3日しか販売されない

笹屋伊織さんの「どら焼」。

限定に弱い私としては心惹かれるものがあるが、

昔、日をあわせて買いに行ったことあるだけに、ちょっと悔しい!

期待のホテルスイーツは4軒だけで、気になったものはホールのみで残念。

逆行するよりはと、出口から再び入口に戻る。

  いつもベンチなのか迷う木のオブジェ?

   入口前のロボットとしばし戯れてから、

今度はじっくり展示品の鑑賞。

 デトロイト号 さすがにナンバープレートはついていません。


商工会議所の二代目会頭って、来年の大河ドラマのヒロインのお兄さんなのか。

そう言えば学生時代のアルバイト友達で、中学から私立の有名校に通い、地元

ミニコミ誌にも係っていたO君は、てっきりマスコミ関係に進むと思ったら、

お堅そうな京都商工会議所に就職したので驚いたものだった。

帰宅後に調べたら、京都関係の論文を書いたり、つい最近もラジオに出たり、

元気そうなので安心しました。



これは、柱に浮いているようなパッケージの「キュービックフローター」。

最近パブロフがネット注文した商品も、このパッケージで送られてきたそうだ。


「家訓・社訓及び経営理念展」も、なかなかおもしろかった。

立派な冊子も出ていて、一部いただいてきましたが、短いものを1つ紹介します。

堀場製作所「おもしろおかしく」。

いいな~、サントリーの「やってみなはれ」といい勝負です。

あれ?私にはサントリーは大阪の会社の認識でしたが、考えてみれば創業の地

山崎は京都じゃ・・・。

今回紹介されていたのは、京都では有名な会社ばかり。

たまたま隣にいた老夫婦が、島津製作所の事を「島津さん」と呼んでいたのが、

印象的でした。

私なんか「まるじゅう」なんだけど・・・

もう顔も場所も覚えていないけれど、昔、ここにお勤めの人とコンパしたっけ。

何だか京都に戻ると、昔の事を思い出してばかりいますね。

 会場には花灯路の照明もありました。 

今年は久しぶりに行こうかな。

いろいろ興味のある商品も多く、写真をとりまくってしまいましたが、上には上が

いて、全ての案内板を撮影している人もいた。

    

  

 次回は、老舗料亭のお弁当の感想と、思い出話も。 

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高槻 博多一風堂 ジャズの流れる空間で食すラーメン

2012-10-24 15:00:00 | 近畿・食
 はるか昔、博多にしか、お店がなかった頃に食べた事はあるのですが、

最近、北摂地域にも店が増えてきて、10月には高槻店がオープンしました。

   職場で聞くと既に数人が訪問済み。

ジャズの流れるおしゃれなお店は、まだ混雑していると聞いていたので、

少し寒くなってから、どうせなら空いていそうな給料日前にと考えました。

しかし、甘かったです。

夕方6時過ぎに訪ねると、駐車場は半分埋まっている状態。

それが6時半を過ぎるとほぼ満車となり、私が帰る頃には行列ができはじめて

いました。

場所は駅から離れた国道171号線沿いの店です。

京都方面からだと、新幹線の高架の手前。

大阪側からだと反対車線にあり、すぐに入れないと思います。

店の奥にはゆったりした約30台分の駐車場。

店内のカウンター席が26席と4テーブルで約30。

 入口横に自転車の駐車スペースもありましたが、

ほとんどの人が車での来店なので、席と駐車場の数のバランスがよく考えられて

いると思いました。

私達は入口近くのカウンターに案内されました。

前の席の方と距離感が近いのですが、今回は満席前で、席も交互に案内された

ので大丈夫でした。

 テーブルの上には数種類の無料トッピング。

左端の銀色のものは、にんにくしぼり器でした。

写真は撮っていませんが、冷たいお茶は独特の清涼感のある、ルイボスティー。

レジ前で販売もされていました。

注文したのは、

 限定メニューの 肉食系ラーメン 博多肉そば 



↑こちらは基本の白丸元味に近い、スープの味と聞きましたので、

違う味で赤丸新味。





パブロフが当日メール会員となり、入会日限定のトッピング一品サービス

を利用。

タンメン野菜を中央につけていただきました。

ちなみに金額70円~200円程度の下記から、好きなものを選べました。

のせもの(のり・ねぎ・きくらげ・半熟塩玉子・もやし・タンメン野菜・明太子

・チャーシュー)

 濃厚なスープには膜が・・・温泉だったら最高なんだけど。

さらに持参した、ちらしについていたクーポンで、博多ひとくち餃子もいただく。



何もつけないで食べても優しい味がしました。


海外にまで店舗展開されているのですから、当然だと思いますが、店内

はしゃれていて、よく考えられた使い勝手の良い配置や設えです。

販売メニューとリンクしているのか、店内の色の基本は、赤と白と黒。



 背もたれはなく、荷物は椅子の真下の収納部分へ。

照明の外回りは花札のデザインがポップ。 

お手洗いも、最新式でした。

 客席からは、まずこの黄色いのれんで目隠しされ、

   男女別の個室に分かれ、

 女性用にはベビーベッドの設備まで。

 洗面は浅くて使いにくそうですが、掃除は楽そうです。

 支払いを済ませ、

 入口付近を改めて見ると、これまた実用的なかさ袋が。

 ガラス張りの入口は、

 国道側と駐車場側、どちらからも入れる構造。

混雑している今は、駐車場側が閉じられ、ウェイティングスペースに

なっていました。

 ウィキで調べると、

博多一風堂(はかたいっぷうどう、英語:Ippudo)は、本店を福岡市に置く

ラーメンチェーン店。

運営会社は、株式会社力の源カンパニー(福岡市)。

初めは1985年(昭和60年)、福岡市中央区大名に「大名本店」を開業した。

店名「博多 一風堂」には、創業者の河原成美の、「停滞していた福岡、

そして九州のラーメン界に一陣の風を吹き込みたい、時代の変化に即した

変革を起こしたい」との思いがこめられている。


らしい。

店舗限定メニューなるものが存在するらしい。

ラーメンが不得手な私は、今まで各地で見かけた時に、旅行中にわざわざ

博多ラーメンを食べなくてもと、完全スルーしていましたが、これからは

チェックだけはしておかなくちゃと思いました。

追伸
ハカタノチカラめしは何度見ても、ハタケノチカラめしに見えてしまいます。

10月16日(火)創業の日は替玉無料!とあった。

27歳おめでとう、毎年あるのかな?

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茨木 若園公園 バラ園 京にゆかりのバラめぐり

2012-10-21 15:00:00 | 近畿・遊
周辺はこの春あたりから急に開発が進み、

スタバの路面店や

世界遺産の街にあるような地味な色合いのマック

(黒マック風)他が続々とオープンしました。

車は駐車可能な場所が増え、複数の駅からのバスもあるので便利。

モノレールの駅行きや、阪急・JR茨木のどちらにも行く巡回ルートのバスなら、

乗り間違えても、時間がかかるだけなので安心。




実は5月のパブロフの退院後にも、1度バラを見がてら散策に来ました。



入場は無料ですが、開園時間はサラリーマンのよう(笑)



今回は開園数分前に着いたのですが、外で掃除をしていたおじさんが、

 「今開けるけど、警備がかかっているから、待ってね」

と声をかけてくれました。

バラ園の周囲は普通の公園になっています。

 砂場には忘れ物か、置いてあるのか子供の持ち物が。

私だけ健康歩道を歩き疲れる。

 マリーコールドの花壇がきれい。 

道の突き当りにバス停があります。


 テニスコートや野球場もあり、朝から人は絶えません。

 そんなに広くないバラ園ですが、





オープン早々、乳母車の子連れで賑わっていました。

これは近くの学校。




  他には車椅子の老夫婦も。

 アブラカタブラ

A B R A C A D A B R A
A B R A C A D A B R
A B R A C A D A B
A B R A C A D A
A B R A C A D
A B R A C A
A B R A C
A B R A
A B R
A B
A

知ってる?




園内を歩いていると、京都ゆかりのバラの名の多いことに気づきました。

   北山 

   

  都大路


  大文字



嵐山、北山、金閣、白川、鞍馬、都大路、洛北、大文字・・・

これだけ回ろうと思ったら、とても1日では無理ですが、ここなら30分で一周

できちゃいました。



5月には気づかなかった、ホテイアオイの薄紫の花の群落もきれいでした。





・ホテイアオイは亜熱帯アメリカ原産の水草。
・茎の根元が膨らみそれを浮き袋として池に浮かんでいます。
・その姿が七福神の布袋さんに似ているのが名前の由来。
・水中のリンや窒素を吸収し水質浄化ができる。
・ある程度の気温と日光の条件が揃えば一気に増える。
・花は朝咲いて、夜にはしぼんでしまうことがあるようです。
・日差しが強いのを好むらしいが、花期が長く10月中まで楽しめます。
・花ビラの上のひとつが濃い紫で、その真ん中が黄色。
・英名 ウォーターヒヤシンス

 私のプログカテゴリーにある

 「バラの下で」というのは、 

古代ローマで「バラの下で話した事は秘密」という故事に、ちなんでつけました。


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高槻 イル・キアーロ 厳選された食材 繊細な盛り付け

2012-10-20 15:00:00 | 近畿・食
















もう秋ですが、今春、高槻にも茨木のピスタッキオに匹敵するイタリアン

がオープンしていたと知り、さっそく予約電話をしました。

連絡したのはラストオーダーの時間を過ぎた、平日の午後2時過ぎ。

その週末のランチは既に満席でしたので、日を変えて翌週末に予約。

偶然にも私の誕生日に近い日となったので、一応その事を告げるも

「特別な事は何もできません」とクールなお返事が。

「もちろん、何かして欲しいわけではなくて、お伺いするのを楽しみ

にしています」と返答したものの、一瞬予約自体を取りやめようかと

考えた。

実は昨年、私の誕生日前後に、某宿でスタッフの女性から不快な

応対を受けていて、その事を思い出し、良くない予感がしたのです。

まぁその時の話は、いつかまた、傷が癒えた時にでも。

ただ既に連絡先を伝えていたので、そのまま予約続行。

予約時に好き嫌いを聞いてもらえるのは素晴らしいと思いますが、先

に2コースの内どちらにするか決めて下さい、決めたら変更は不可、

時間は何時からにして下さいと言われました。

これには「翌週の話なのにずいぶん強気だなぁ、でも席数少ないし、

仕入関係や他の予約客の時間と重なったら大変だろうから」と解釈。

高い方のコースはメインが一種類しかなく、ネットの情報によると、

この半年ビスティカ(ステーキ)が多いようなので、我ながらせこいと

思いつつ、2500円とメインがついて3500円の1つずつで予約。

受け付けた方から見れば「記念日」と言いつつ、そんな選択内容がお

気に召さなかったのかもしれませんね。


店への行き方

場所は、以前訪ねた事のあるフレンチ「レ・コパン」さんのお向かい。

JR高槻駅からだと、西武の建物の道路をはさんだ反対側の歩道をその

まま進み、最初の信号の一本手前の道を左に折れて、次の角を曲がった

場所。

 アプローチは狭く、隠れ家風。

こげ茶の木製通路はバリアフリー仕様で、ゆるく傾斜がついています。


予約時の心配は私の杞憂であって欲しいと願いつつ、指定された時間

11時半の開店と同時に店へ。

 見れば店前のメニューに「本日は予約で満席」とあります。

メニューに使われているエルメスオレンジが、いかにもイタリアンです。

予約して正解だったと思いつつ、店内へ入ると私達が一番乗りでした。

細身の女性スタッフが迎えてくれ、口調や抑揚で電話応対してくれた

方だとわかりました。

まだ他の客はいないのだし、せめてマクドナルド風に笑顔無料とか、

リップサービスで「本日は記念日に利用いただき・・・」とか、お祝い

位言っても損はないと思うんだけどなぁ。


最初に感想を述べると、店内、接客、食器類はシンプルかつクール。

料理はメニューを減らし、その分厳選した素材を使い、繊細な盛り

付けと、五感の中では特に、嗅覚を刺激する皿が複数ありました。

ただ、後でも書きましたが、料金が不明瞭。



1番入口に近く、厨房から遠い席に案内されましたが、壁側ですし、

客は多くても10人までですから、落ち着いて食事できました。

 荷物を入れるかごを出して下さったので、椅子の真下へ。

元はお好み焼きやさんだったという店内。

 厨房は一番奥にあり、大きな窓からシェフの姿が見えます。

壁、天井、テーブルクロス、食器も白で、圧迫感はありません。

ちなみに店名のキアーロはイタリア語で「明るい」という意味です。

壁には小さな絵が1枚だけ、花は見当たりませんでした。

席は10席。

フレンチの店みたいな印象で、それは料理にも通じるものがありました。

と言っても、以前パリで食べた重厚なイタリアン★とも違う雰囲気。

だからよくあるイタリアンの豪快・大盛り・気さくなイメージを期待して

はいけません。

それにこちらはリストランテ。

「シチリアの味を伝えたい、美味しいものをたくさん作るから少し大きさや

形は違うけれど、できたてをどうぞ」と言ったコンセプトのトラットリアの

「ピスタッキオ」さんと比べること自体、無理がありました。

でも、男性よりたくさんいた女性客はやはり「ピスタッキオ」さんの話を

されていましたね。


その後到着した予約客は3組。

広い店ではないし、何気なく聞いていると、全てその場でのコース選択では

ないですか!

オーダーも3組の二人連れのパターンは、各1コースずつと私達と同じ。

やはり皆考える事は似ていて、

・いろいろ食べたい

・でもランチに1人3500円は冒険

・よって2人で1つずつのコースにして、メインはシェア。

ということらしい。

とすると、いったい予約時のあの応対は何だったのでしょう?


店内の各席や壁には当日のメニューはなく、選んだコース内容のサービス時に

簡単な説明がある程度。

でも、だいたいの内容はわかっても、

トルタ、アロスティート、スキャッチャータ、コンフィ、キタッラ・・・
と聞いて

すぐ理解できる人は少ないのでは。

食材も国産、イタリア産だけでなく、もう少しわかりやすい産地や内容の案内

があれば親切だと思いました。



それでは順に料理をご紹介します。



尚、写真撮影の許可は得ています。

どの皿も冷たいものは冷たく、温かい皿は暖められて供されました。

小さな前菜 
  きのこのトルタ マッシュルームのアシュタート添え



これはスターターにぴったりで、軽くて華やかで、茸の香りが楽しめました。

波紋のようなお皿のデザインのように、この後続くお料理に期待が高まる一品。


 フォカッチャ

     

ローズマリー入フォカッチャ 最初は1人2切れ。

自家製で、おかわりもできると思います。

ローズマリーは好き嫌いがあるから、これ位の量でいいのかもしれません。

私達には最近控えている塩分・油分が強すぎたのか後で、喉が渇いて困りました。

前菜の盛り合わせ


 

  戻り鰹のアロスティート 小かぶのマリネ

アロスティートとは、温かくしての意味。

 なると金時のスキャッチャータ フォワグラムースと

「スキャッチャータ」はつぶすという意味の菓子パンで、トスカーナ生まれ。

 野菜や果物を薄くカットして飾りに使われる事が多い感じ。

他の季節のメニューも通じて、かつお、ごぼう、フォワグラがよく使われているよう

な気がしました。

 イタリア産 生ハム サラミ

左からたぶん、モルタデッラ、唐辛子入りサラミ、生ハム。

生ハムとサラミは定番のようです。

メロンやいちじくでなくてもいいから、今なら洋ナシや柿あたりと合わせると

季節感も味の相性も良いと思うのですが・・・ま、そんなの我が家でもしてるか。

リストランテならではの、組み合わせってあると思うので。

 サラミ
・サラミは、元はイタリアで作られたドライソーセージの一種。
・語源はイタリア語の”salare” (塩)。
・イタリアはサラミの国で、100m離れただけで味が変わるともいわれる。
・地域ごとに使われるハーブに違いがあり、イタリアはニンニク、
・ドイツは塩のみ、
・スペインのものはパプリカや 赤唐辛子を加えている。
・と書きつつ、イタリアにも唐辛子入りは各地にあります。
・アブルッツォ産の"Ventricina del vastese"という赤いサラミ
 Ventricina del vasteseはきめが粗く、唐辛子、パプリカ、フェンネル
 シードなどで香りを付けた辛味のサラミ
・アブルッツォ州の場所は、マルケ州の下、ローマの右辺り。
・ラム肉、豚、サフランの産地。
・あるいはイタリア半島のつま先にあたり、地中海に面したカラブリア州
 は唐辛子の産地で大量使用。
 「ンドゥイヤ」は カラブリア特産の唐辛子入りサラミ。
・今回は唐辛子入りナポリサラミ。
・ナポリサラミは生サラミで、なめらかな舌触り。


今月のパスタ(2種類から選択)

メーリュ リングイネ 
 秋刀魚のコンフィとウイキョウのトマトソース、香ばしいパン粉がけ





・コンフィは、鴨や豚などの肉を、その食材の脂でゆっくりと煮る料理。
・最近は食材の油ではなく、サラダ油などで煮る場合も多い。
・肉が堅く締まるのを防ぎ、ジューシーな仕上がりになるので、鴨肉等
 で多用されている。

メーリュは不明。

・リングイネはロングパスタの1つ。
・イタリア語で「スズメの舌」「小さな舌」を語源とする。
・地方によってはトレネットという呼び方をするところもあります。
・スパゲッティが円形の断面図であるのに対してリングイネは楕円形の
 断面図になります。
・スパゲッティをつぶした平打ちのような感じです。
・平打ちの断面図を持っているロングパスタは他にはフィットチーネが。
・違いはリングイネは乾燥麺、フィットチーネは手打ち麺。
・又フィットチーネが平形であるのに対してリングイネは楕円形である
 という微妙な形状の違いがあります。
・このちょっとした形状の差が、食感をかなり違ったもの(麺風)に。
・リングイネや、やや太めのスパゲッティは表面がざらざらとしている
 のでクリームソースのような濃厚なソースによく合います。
・映画「レミーのおいしいレストラン」の主人公の名前「リングイニ」!

キタッラ
 豚バラ肉とごぼうのラグーソース





・アブルッツオ州では、パスタ全般、特にロングパスタを「マケローニ」
 と呼び、キタッラは古くから「マケローニ・アッラ・キタッラ」の製造
 器具として広く知られています。
・名前は楽器のギターに似ていることからキタッラと呼ばれています。
・ギターの弦のようです。
・本体は木製でその両面に違う間隔で張られたハガネの弦が張ってあり、
 好みのパスタの太さ(2.5mm又は5mm)の面を選び、延ばしたパスタ生地
 をのせ、その上を麺棒を転がすと断面が正方形のロングパスタとなって
 下へ落ちてくるという仕掛けです。
・断面が四角

・ラグーraguはフランス語と思っていたけれど、イタリア語も同じらしい。
・肉や魚介類を細かく切って煮込んで作るソースで、ミートソース等。
・ラグーソースともいう。

パスタの時点で、店の装飾やサービスは引き算、料理は足し算なのではと感じ

ました。

特にパスタは、食材をかなり小さめにカットし、多種類使用されているので、

美味しいけれど、味のポイントがぼやけてしまっていました。

上品で優しい味で、うまくまとめてあるけれど、視覚や記憶に残りにくいのが

惜しいと思います。

  ビステッカ

ビステッカというと、反射的に野趣溢れるフィオレンティーナを連想してしまう

ので、一層上品な一皿に思えました。



添えてある野菜は、香りからルッコラかな。

事前に取り分け皿が必要か聞いて下さったのでお願いしたが、不要だったかな。

・サルサ・ベルデ(緑のソース)
・パセリで作る。

ドルチェ 
  ピオーネとマスカルポーネのジェラート。


季節の果物とジェラートの組み合わせも定番のようですね。

マスカットは半分に切られています。

ミントは双葉で出される事が多いけれど、香りが出るように細かく手で

ちぎられていました。

飲物がついています。

 コーヒー、紅茶、エスプレッソから選択。

  2人とも紅茶を選択。

レモン、ミルクを聞かれることなく、ストレートが登場し他は砂糖だけ。

このカップはとても持ち辛いものでした。


幸い1番スタートでしたので、お料理は比較的スムーズに出てきましたが、後半は

遅れがちに。

店内では2時間近く過ごしました。

12時以降スタートの方は、この時点でパスタの出始めだったから最後の

組は後1時間はかかったのではないでしょうか。

あいまには何度か予約電話が入っているようでした。

だとしたら平日だし、もう忙しくないだろうと予想して、午後2時に予約

電話した私も迷惑だったのかなぁ?

とにかくこちらには時間に余裕を持って赴き、早い時間のスタートが無難。

あるいは休日以外に訪れるかですね。

 支払いは席でします。

実はこの記事を書いていて、料金がホムペと違う?と気づく。

どうも525円高いようだ。

2500円と3500円に税金だと6300円のはず。

コペルトについては書かれていなかったし、何だか最後までいろいろありました。


宿でもレストランでも支払い時に次回の予約をする事があります。

私達の場合は気に入れば、2回までは条件を変えて、早目に再訪する方針

ですが、3回目以降があったり、通うまでとなると年に数軒です。

今回も気に入れば2ヶ月後位にと考えていましたが、残念ながらそのまま帰宅。

  トイレは入口横でなく、厨房に近いドア。
 
   ドアに表記はありません。



・小川大喜シェフは、元 ラ・ムレーナ(現ラ・ルーナ)、ポンテベッキオ

 OPIUMオピュームで修行したらしい。

・全席禁煙


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