A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

大湯温泉 つりぼり大和屋にてランチ

2012-03-01 15:00:00 | 甲信越・食
お天気が良ければ、大湯温泉の散策を考えていたのですが、あいにくの雨。

のんびりできると聞いて、友家ホテルさんから車で1分の「つりぼり大和屋」

さんで、お昼をいただく事にしました。



お昼時ですが、天候もあり店には私達だけ。

  佐梨川沿いの窓側に座りました。

お店は年配のご夫婦2人でされている様子。

おすすめを聞き、山菜定食とラーメンを注文。
    

子供の頃、父に「山菜には成長抑制作用がある」(迷信か?)とあまり多く食べ

させてもらえず、環境的にも山菜は「水煮」しか手に入らない次代だったから、

大人になってからも、あえて食べたいと思わなかった山菜。

でも、東北や信州に旅するようになり、その生活に根ざした食材ぶりと、収穫後

食べるまでの手間を知って、今では貴重な山の恵みとわかりました。

それに、もうこれからは身長は縮む一方だし、いいのだ。

サービスの一皿をいただき、

古い雑誌の旅行記事を見ながら、だらだら~、ぐずぐず~。

料金は合計2000円位だったので、ものすごくお値打ちとか、店内が豪華という

わけではありませんが、こののどかさを愛して、新潟市内からも通うファンがいる

のもわかる雰囲気でした。

(2011年11月上旬)

次回は、宝巌堂さんでティータイム。高速道路でドラ弁、空港で空弁を探します。

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九里四里うまい越紅、はるかに遠い八十里

2012-02-23 15:00:00 | 甲信越・食
コンサートへの参加は、前夜急に決まったので、10時のチェックアウト

からコンサート開始までに、どこかでランチと給油をしなくては。

嵐渓荘への訪問自体は4回目なので、もう周辺で行く場所がなくて困った。




紅葉も終盤だけれど、近くの大谷ダムを薦められたので行ってみた。

三条市中心部を貫流する一級河川・信濃川水系 五十嵐川(いからしがわ)

流域は古来より水害の多い地域で、ダムが上流部に建設されました。

旧名は五十嵐川ダムでしたが、地元の要望で水没地区である大谷集落

から名前を取り、大谷ダムに改名。

同時に人造湖は「ひめさゆり湖」と命名されました。

  


ダムの先は約2kmで行き止まりです。

久しく、福島県境の八十里越をトンネルで貫き、只見町と結ぶ工事中。

八十里越(はちじゅうりごえ)は新潟県三条市と福島県南会津郡只見町

を結ぶ街道の名称で、二つの峠(鞍掛峠、木ノ根峠)を含みます。

名称の由来は「八里の区間でありながら八十里もあるかのよう

に急峻・長大な街道である」から。

十数km南には、六十里越も(国道252号)あります。

この区間を結ぶ国道289号は現在、車両が通行できる道路は開通して

おらず「点線国道」。

もともと新潟県新潟市と福島県いわき市を結ぶ長~い国道なのです。

なかなかつながらないのは、道の険しさだけでなく、途中で日本有数の

豪雪地帯があるのも原因の1つ。

全通は平成30年代(2020年代)の予想ですが、福島県内の未開通部分

は数年前にやっと開通しましたし、観光は便利になると思います。


八十里越は、幕末の長岡藩の家老河井継之助の最期の地としても有名。

河井は同藩の軍備を整え、越後から会津に侵入しようとする新政府軍と

戦い(北越戦争)、攻城戦の過程で流れ弾を膝に受けて倒れました。

戸板に載せられ八十里越を会津へ落ち延びますが、途中、破傷風を悪化

させ、現在の福島県只見町で死去します。

運ばれる最中

「八十里 腰抜け武士の 越す峠」と自嘲の句を詠んでいます。

「腰抜け」を「越抜け(越後を抜ける)」と重ねているという説もある

けれど、負傷しているのにそんな余裕あるとは思えないのですが・・・

この話を司馬遼太郎が小説「峠」に書いています。 

ダムでは、前夜「ラウンジひめさゆり」でご一緒した、リピーターの方

を見かけました。

ちなみにその方は連泊で、やはりコンサート組。


三条方面に走っていると、川沿いに水害の後が残っていました。
   


スーパーマーケットとホームセンターがセットの場所がありました。

反対車線にはちょうどガソリンスタンドもあって便利。

さすが新潟、おせいぺいの本場です。
   白菜98円!


スーパーマーケットでは三条名物カレーラーメンの実物をチェック。


福島県にもあったけれど、三条のカレーラーメンの歴史は古く、鍛冶職人

の活力源として70年も前から食べられていたといわれる地元食文化の

1つです。

この後、立ち寄った道の駅にもカレーラーメンの広告がありました。


ホームセンターで驚いたのは、新米と米びつが同じ場所で売られていた事。



宿の売店で芋ようかんを販売、夕食のデザートで「さつまいものブリュレ」

が出ていたように、下田(しただ)はさつまいもが有名。

生産量も県内第1位です。

新潟県は日本でも有数の米どころですが、山間の三条市下田地区には

お米のできない赤土の土地があります。

下田地区では、昭和60年代から越紅の生産が始まりました。

山を切り開いた開発畑は、肥料分の少ない赤い土が特徴。

この赤土がさつまいもの中に甘みを凝縮させる役割を担い、赤い土色は、

そのままさつまいもの色に反映され、鮮やかな赤色できめ細かい皮肌を

作ると言われています。

さつまいもは「越紅(こしのくれない)」のブランド名で出荷され、赤く

きめの細かい皮肌、中は黄色で甘く、ホクホクした食感が特徴。



パンフレットによると、このさつまいもを使ったコロッケ「紅コロ」

販売店がいくつかあるので、その中の1軒「横田精肉店」へ。

お店は小さなスーパーのようでした。

店の一画には揚げ物コーナーが。

横田精肉店の紅コロは、素材の味がそのまま楽しめるシンプルなコロッケ。

主役であるサツマイモには「紅東(べにあずま)」を使用。(時期により

金時の場合もあり)コロッケで使うひき肉やタマネギなども、できるだけ

地のものを使っているそうだ。

しかも値段が

1つ50円!本日の広告品ハムカツなんて40円。

「あの~、パンフレットより安いですが、何か違いがあるのでしょうか?」

「道の駅のは高く売ってるけど、中身は一緒」

と言う事で、2個100円。節約できました。

      


最後に道の駅でランチと思ったら、休日だからか超満員!

いつも空いているのに(失礼)と思いましたが、よく考えると「嵐渓荘」は

原則、休前日に2人で泊まれないから、私達も平日ばかり訪問していて、

それでいつも空いていたのです。
  


宿で朝晩しっかり食べているし、初日に「パティスリー塔之坊」でおやつも

買っているのでなんとかなりますが、昨日に続いて本日も微妙な空腹感

のまま過ごす事に。

その後、嵐渓荘に戻り、優雅なコンサートの後、バタバタとティータイム

を過ごし、宿を後にしました。

次回は、やはり水害の被害で休業、再開したがんばる新潟のお宿です。

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