本日から連泊するホテルは、スリランカを代表する建築家ジェフリー・バワの作品。
裕福な白人系(人口比率1%のバーガー)の家に生まれた彼は、イギリスの大学を
卒業後、各地を旅し、イタリアに住んだりもしましたが、戦争等もありスリランカ
に帰国。
母国で自分の理想郷を作ろうとして、30代後半から建築家になりました。
ホテル以外にも国会議事堂、大学、寺院まで作った人ですが、オオバコが得意?
海辺の宿の多い彼の唯一の内陸部のホテルがここ、ヘリタンス・カンダラマです。
水辺という点では共通していますね。
スリランカのホテルはまだ外資系が少なく、国内チェーンががんばっています。
ここヘリタンスや、ジェットウィングなんかがそうです。
ただコロンボは外資系高級ホテルの進出ラッシュが続いていて、フォーシーズンズ
やシャングリラが建築中でした。
今回はヘリタンス・カンダラマが連泊、海辺の名作ホテルと言われるライトハウス
も泊まるチャンスのあるツアーを選択。
年末年始をこのホテルで迎えるべく、8月から3ヵ月待ちで臨みました。
環境問題で頓挫しかけたり、当初予定されていた土地ではなく、バワがヘリコプター
から見て、この地を選んだ為に手続きに2年かかった等、逸話も多いホテルは、国内
外で人気が高く、時期的に当然満室でしたが、泊まれて良かったです。
ただ昼間の観光スケジュールがタイトで、横幅約1kに及ぶ巨大ホテルを探検する時間
がなさそうに思えたので、スリランカ到着時にガイドさんに宿泊2日目の午後の観光
放棄を申し出ました。
「午後は自力でホテルに戻るから、昼間しかしていない評判のいいホテルのエステか、
予約が取れなければ、有名な元祖インフィニティプールでのんびり過ごしたい」と。
でも体調の不良等でないからか、彼の推する(ストレートに言えばキックバックがある)
土産物店や地元のアーユルヴェーダ施設に行かないと困ると思われたのでしょう、私達
の申し出は拒否されました。
そして「ホテルの土産物はトラブルが多いから買うな」「エステも高いだけだ」発言に、
到着早々からガイドさんに対する不信感が募りました。
まぁ最終的には全て当初の予定通り、観光しましたけどね。
しかし予想通り、ホテルの滞在時間は短くなり、2泊3日で明るい時間にホテルにいた
のは最終日の出発前の1時間程度。
だって毎日出発が朝7時代、戻るのは日没後だったからです。
というわけで、写真も暗いものが多く、滞在中に撮ったものがランダムに出てきます。
本当はもっとゆっくりこのホテルを鑑賞したかったのですが、まぁ短いなりに滞在は
楽しめました。
環境保護のためと聞きましたが、幹線道路からホテルに続くのは赤土のままの細い道。
フロントはオープンエアで、自然の岩がむきだし、でもなじんでますね。
もう暗くなってからの到着でしたが、玄関には象がいて、結婚時のようでした。
ちなみに写真は狙ったわけでも加工したわけでもなく、私の腕でピンボケです。
私が「結婚式!」とうれしそうに言うと、ガイドさんが「日本人ですよ」と掃き捨てる
ように言いました。
新郎さんはスリランカの方のようでしたが・・・思わず気持ちが出ちゃったのかなぁ。
やっぱり自分の国で1番の人気ホテルで、しかも繁忙期に日本人が結婚式するのは嫌?
あちらでは持参金の制度もあるようだし、結婚式と披露宴の費用は女性持ちですから。
時間はいろいろ占いで決めるようなので、その関係でしょうか。
その日の夕食時にサリーっぽい白のウェディングドレスを着て、1人で歩いている彼女
を見かけたので、言葉はかけませんでしたが、思わず幸せを祈りました。
スリランカの事は、多くの旅人が隣国のインドよりずっと人がいいと評価していますが、
実は小さな島国だから「本音と建前」があるとそんな説も聞いていて、帰国後に考える
と、ああと思うこともありました。
さて、ガイドさんや花嫁さんの気持ちを慮ってばかりもいられないので、私達も滞在を
楽しみましょう。
フロントがあるのは5階。
向かって右手はダンブッラウィング。
こちらはシャワールームのみの部屋です。
ちなみにダンブッラ、カンダラマ、シーギリアは全部地名です。
そしてロビー、バーやレストラン、有名なプール、エステ施設なんかは全て眺めの良い
左手のシーギリアウィングにあります。
到着すると女性には蓮の花が手渡され、左手のラウンジに通されます。
ウェルカムドリンクは4種類位あり、珍しいのはこの国にしかないという「ウッドアップル」
でしょうか。
こちらは朝食にも出ていました。
岩側の内装、建築当時からか不明ですが、よーく見ると悪趣味と言うか笑えます。
柱にコブラが巻きついてます。
そして外の岩山の上には、噂に聞いていたカンダラマの笛吹き男さんが!
ラウンジの先には、カンダラマ湖と一体になったプールがあります。
朝撮ったからなんだか、水の色が地味。
プールは昼間しか使えないと聞いていましたが、日没後も使えました。
それで到着日の夕食前に少しだけ、結果的にカエルと一緒に泳ぎました。
寒かったけれど、満点の星がきれいでした。
ちなみにプールの端は水深が深くて、歩いていけません。
一応部屋から持参しましたが、バスタオル類はスタッフが持って来てくれますよ。
振り返るとこんな景色。
通路に面したオープンなバー。 ここではピアノの生演奏も。
ラウンジの上はレストランになっています。
レストランには2ヵ所の階段が通じています。写真は外側の階段。
今の時期は全館クリスマスバージョンで華やかです。
このフクロウ、バワ作品でよく使われるラキ・セナナヤキさんの作品。
お名前だけでは男女もわからず調べる・・・男性でまだご存命でした。
ちなみにこのフクロウ、写真だと木造に見えますが、金属製で表も裏も顔があります。
表も裏も同デザインで思いだすのは、リスボンの地下鉄の人物像。
こちらはどちらから見ても後姿でした。
滞在中見る度に「ミネルヴァのフクロウは夜飛び立つ」って言葉を思い出していました。
そして有名なコーナーがここ。
いつか緑に戻るように設計されていて、築20年でこうなりました。
建物を造ってから設計図にする独特のやり方。
バワさんは身長180cm以上ある大きな人だったそうで、こちらの館内もものすごく
スケール感のある、広々とした建て方。
その分、ゲストはせっせと歩く事になるのですが、すれ違うスタッフはいつも気持ちの良い
挨拶をしてくれました。
そして数少ない女性スタッフは履いていましたが、基本裸足の男性スタッフはいつも清掃を。
繁忙期なのに廊下で会う人は少なく、特に早朝はサルの方が多かったりして。
私達の部屋は5階の端に近い角部屋でした。
どうやら1番端がスイートのようでしたが、パブリックスペースからの距離という点では
マイナス評価する人もいるし、ワイファイなんかも届きにくいらしいです。
やっと部屋に到着。
最終日に館内探検をしていて、この華やかな照明、5階だけだとわかりました。
そう、実は客室としてシーギリアウィングの5階は眺めも良く、グレードも高い部屋だと
帰る直前になって気づいた私達でした。
部屋に着き、荷物整理もそこそこに水着に着替えます。
もしかしたら、この旅行で1番高い買物の成田空港購入のパブロフの水着。
一昨年、気づけばいつのまにか五大陸制覇していたのですが、これからも世界を股にかけ
られますようにと願って選びました。
しかし目的地のプールが、比較的移動の少ない5階で良かった~。
ダンブッラウィングだったら、たぶんフロント越えで挫折してたと思います。
パブロフはこの水着上下にサンダル。
私は水着の上に部屋着にしているワンピースに裸足(してみたかった)で出発。
夜目・遠目を狙いプールに行くと、先客の日本人カップルがいました。
同胞よ、お互いハードスケジュールだけど、がんばろうね。
しかし夜のプールは寒く(ちなみに昼は暑いらしい)、湖は当然見えません。
ただ人も少なく、幻想的で、そしてカエルと共に泳げたり(泣)、見上げれば降るような星空
が広がっていたので、行かなくて後悔するより良かったです。
ま、15分もいなかったと思いますが、部屋に戻りシャワーを浴びて夕食へ。
ダイジェストと書きながら長くなってしまいました。
次回はお楽しみの食事をご紹介します。
裕福な白人系(人口比率1%のバーガー)の家に生まれた彼は、イギリスの大学を
卒業後、各地を旅し、イタリアに住んだりもしましたが、戦争等もありスリランカ
に帰国。
母国で自分の理想郷を作ろうとして、30代後半から建築家になりました。
ホテル以外にも国会議事堂、大学、寺院まで作った人ですが、オオバコが得意?
海辺の宿の多い彼の唯一の内陸部のホテルがここ、ヘリタンス・カンダラマです。
水辺という点では共通していますね。
スリランカのホテルはまだ外資系が少なく、国内チェーンががんばっています。
ここヘリタンスや、ジェットウィングなんかがそうです。
ただコロンボは外資系高級ホテルの進出ラッシュが続いていて、フォーシーズンズ
やシャングリラが建築中でした。
今回はヘリタンス・カンダラマが連泊、海辺の名作ホテルと言われるライトハウス
も泊まるチャンスのあるツアーを選択。
年末年始をこのホテルで迎えるべく、8月から3ヵ月待ちで臨みました。
環境問題で頓挫しかけたり、当初予定されていた土地ではなく、バワがヘリコプター
から見て、この地を選んだ為に手続きに2年かかった等、逸話も多いホテルは、国内
外で人気が高く、時期的に当然満室でしたが、泊まれて良かったです。
ただ昼間の観光スケジュールがタイトで、横幅約1kに及ぶ巨大ホテルを探検する時間
がなさそうに思えたので、スリランカ到着時にガイドさんに宿泊2日目の午後の観光
放棄を申し出ました。
「午後は自力でホテルに戻るから、昼間しかしていない評判のいいホテルのエステか、
予約が取れなければ、有名な元祖インフィニティプールでのんびり過ごしたい」と。
でも体調の不良等でないからか、彼の推する(ストレートに言えばキックバックがある)
土産物店や地元のアーユルヴェーダ施設に行かないと困ると思われたのでしょう、私達
の申し出は拒否されました。
そして「ホテルの土産物はトラブルが多いから買うな」「エステも高いだけだ」発言に、
到着早々からガイドさんに対する不信感が募りました。
まぁ最終的には全て当初の予定通り、観光しましたけどね。
しかし予想通り、ホテルの滞在時間は短くなり、2泊3日で明るい時間にホテルにいた
のは最終日の出発前の1時間程度。
だって毎日出発が朝7時代、戻るのは日没後だったからです。
というわけで、写真も暗いものが多く、滞在中に撮ったものがランダムに出てきます。
本当はもっとゆっくりこのホテルを鑑賞したかったのですが、まぁ短いなりに滞在は
楽しめました。
環境保護のためと聞きましたが、幹線道路からホテルに続くのは赤土のままの細い道。
フロントはオープンエアで、自然の岩がむきだし、でもなじんでますね。
もう暗くなってからの到着でしたが、玄関には象がいて、結婚時のようでした。
ちなみに写真は狙ったわけでも加工したわけでもなく、私の腕でピンボケです。
私が「結婚式!」とうれしそうに言うと、ガイドさんが「日本人ですよ」と掃き捨てる
ように言いました。
新郎さんはスリランカの方のようでしたが・・・思わず気持ちが出ちゃったのかなぁ。
やっぱり自分の国で1番の人気ホテルで、しかも繁忙期に日本人が結婚式するのは嫌?
あちらでは持参金の制度もあるようだし、結婚式と披露宴の費用は女性持ちですから。
時間はいろいろ占いで決めるようなので、その関係でしょうか。
その日の夕食時にサリーっぽい白のウェディングドレスを着て、1人で歩いている彼女
を見かけたので、言葉はかけませんでしたが、思わず幸せを祈りました。
スリランカの事は、多くの旅人が隣国のインドよりずっと人がいいと評価していますが、
実は小さな島国だから「本音と建前」があるとそんな説も聞いていて、帰国後に考える
と、ああと思うこともありました。
さて、ガイドさんや花嫁さんの気持ちを慮ってばかりもいられないので、私達も滞在を
楽しみましょう。
フロントがあるのは5階。
向かって右手はダンブッラウィング。
こちらはシャワールームのみの部屋です。
ちなみにダンブッラ、カンダラマ、シーギリアは全部地名です。
そしてロビー、バーやレストラン、有名なプール、エステ施設なんかは全て眺めの良い
左手のシーギリアウィングにあります。
到着すると女性には蓮の花が手渡され、左手のラウンジに通されます。
ウェルカムドリンクは4種類位あり、珍しいのはこの国にしかないという「ウッドアップル」
でしょうか。
こちらは朝食にも出ていました。
岩側の内装、建築当時からか不明ですが、よーく見ると悪趣味と言うか笑えます。
柱にコブラが巻きついてます。
そして外の岩山の上には、噂に聞いていたカンダラマの笛吹き男さんが!
ラウンジの先には、カンダラマ湖と一体になったプールがあります。
朝撮ったからなんだか、水の色が地味。
プールは昼間しか使えないと聞いていましたが、日没後も使えました。
それで到着日の夕食前に少しだけ、結果的にカエルと一緒に泳ぎました。
寒かったけれど、満点の星がきれいでした。
ちなみにプールの端は水深が深くて、歩いていけません。
一応部屋から持参しましたが、バスタオル類はスタッフが持って来てくれますよ。
振り返るとこんな景色。
通路に面したオープンなバー。 ここではピアノの生演奏も。
ラウンジの上はレストランになっています。
レストランには2ヵ所の階段が通じています。写真は外側の階段。
今の時期は全館クリスマスバージョンで華やかです。
このフクロウ、バワ作品でよく使われるラキ・セナナヤキさんの作品。
お名前だけでは男女もわからず調べる・・・男性でまだご存命でした。
ちなみにこのフクロウ、写真だと木造に見えますが、金属製で表も裏も顔があります。
表も裏も同デザインで思いだすのは、リスボンの地下鉄の人物像。
こちらはどちらから見ても後姿でした。
滞在中見る度に「ミネルヴァのフクロウは夜飛び立つ」って言葉を思い出していました。
そして有名なコーナーがここ。
いつか緑に戻るように設計されていて、築20年でこうなりました。
建物を造ってから設計図にする独特のやり方。
バワさんは身長180cm以上ある大きな人だったそうで、こちらの館内もものすごく
スケール感のある、広々とした建て方。
その分、ゲストはせっせと歩く事になるのですが、すれ違うスタッフはいつも気持ちの良い
挨拶をしてくれました。
そして数少ない女性スタッフは履いていましたが、基本裸足の男性スタッフはいつも清掃を。
繁忙期なのに廊下で会う人は少なく、特に早朝はサルの方が多かったりして。
私達の部屋は5階の端に近い角部屋でした。
どうやら1番端がスイートのようでしたが、パブリックスペースからの距離という点では
マイナス評価する人もいるし、ワイファイなんかも届きにくいらしいです。
やっと部屋に到着。
最終日に館内探検をしていて、この華やかな照明、5階だけだとわかりました。
そう、実は客室としてシーギリアウィングの5階は眺めも良く、グレードも高い部屋だと
帰る直前になって気づいた私達でした。
部屋に着き、荷物整理もそこそこに水着に着替えます。
もしかしたら、この旅行で1番高い買物の成田空港購入のパブロフの水着。
一昨年、気づけばいつのまにか五大陸制覇していたのですが、これからも世界を股にかけ
られますようにと願って選びました。
しかし目的地のプールが、比較的移動の少ない5階で良かった~。
ダンブッラウィングだったら、たぶんフロント越えで挫折してたと思います。
パブロフはこの水着上下にサンダル。
私は水着の上に部屋着にしているワンピースに裸足(してみたかった)で出発。
夜目・遠目を狙いプールに行くと、先客の日本人カップルがいました。
同胞よ、お互いハードスケジュールだけど、がんばろうね。
しかし夜のプールは寒く(ちなみに昼は暑いらしい)、湖は当然見えません。
ただ人も少なく、幻想的で、そしてカエルと共に泳げたり(泣)、見上げれば降るような星空
が広がっていたので、行かなくて後悔するより良かったです。
ま、15分もいなかったと思いますが、部屋に戻りシャワーを浴びて夕食へ。
ダイジェストと書きながら長くなってしまいました。
次回はお楽しみの食事をご紹介します。