放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

モグモグ隊台湾遠征 第11話

2017年05月24日 | モグモグ隊


モグモグ隊台湾遠征メンバー
(を):をきな氏
(や):やはぎ氏
(に):にいや


基隆でたらふく魚介を食べた我々は、基隆駅から鉄道で台北駅へと向かった。
運良く3人とも座席に座れたため、いつの間にか眠ってしまい、気がついたときは台北駅に着く寸前であった。
ドロリと流れるよだれをふいて、寝ぼけ眼で降り立つ台北駅。




宜蘭、基隆と地方都市ばかり巡って来たため、その都会感にすっかりやられる。

「なんか、人多いな…」
「活気があるというか、何て言うか…」
(を)も(や)も、明らかに人酔いをしている。
ともあれ、明日の午前には台湾を去らねばならない我々に残された時間はあとわずか。
往路の睡眠不足からひどい事態になったことを考えると、今日はちゃんと眠っておきたい。
しかし、宿は決めてないので、まずは宿探しかと思ったら、

「息子に土産買いたいんやけど」と(を)。
そう、(を)のご子息は鉄道好きで、親バカとしてはここはぜひとも台湾の鉄道グッズを購入したいと考えていたのだ。
すでに時間は20時近くになっている。いくら宵っ張りの台北と言えど、深夜になればどこも閉まってしまうはず。

ここで我々モグモグ隊は、臨機応変に作戦変更。
それぞれ世を忍ぶ仮の姿として、社会に適応しているように見せかけている我々に必要なのはお土産。
ここはいったんより空腹度を増すためにも、お土産ツアーを催行することにした。

まずは(を)の鉄道グッズ。
これは台北駅内に鉄道グッズの店があり、散々迷ったあげく、けっこう高いものを購入。
店の外で、やたら時間をかけながら品定めをする(を)を見つつ、「あー、これ、絶対買い過ぎて帰宅したら奥さんに怒られるヤツや」「何も考えず買ってる気がする。荷物制限ひっかかったりして(笑)」と、マイホームパパをこれでもかと罵倒。
そうとは知らない(を)はほくほく顔で戻って来て、「次いってみよー」とリーダーっぽく叫んだ。




恋人も濡れる街角。



次も(を)のリクエストで、お茶の葉を購入したいとのこと。
地下鉄に乗って「林華泰茶行」へ。





お茶の問屋である店では量り売りもしてくれており、少量からでも購入可能。
上は目玉が飛び出そうなものから、下はちゃんとお茶なのか心配したくなるほど、幅広い価格帯が嬉しい。



店内は茶葉が入った大筒でいっぱい。



(を)は妻へ。(に)は妻と義実家へ。(や)は自分のためにも、それぞれ購入。
閉店間際に滑り込んだため、試飲などはできなかったが、店員は日本語も達者で、それぞれに希望のものを購入することができた。


帰国後、数日して(や)から「お茶、やべー」というLINEが入った。
まったく期待していなかった、ここで買った茶葉を試しに淹れたところ、これまでに味わったことのないほど旨いお茶だったとか。「何煎飲めば、味がなくなるんだー」と年齢不相応の笑顔のアイコン付きで送って来たテンションの高さは忘れることができない。
(に)の義実家へ買った茶葉も大変に好評で、次回も台湾へ行くなら必ず買って来てほしいと言われた。


さらにお土産ツアーは続く。
「林華泰茶行」から徒歩圏内に、大型スーパーの「カルフール」を発見。
ここでも三者はお菓子などを中心に会社へのバラマキ土産を大量購入。

あっという間に荷物が増えた我々は、そろそろ雨の中移動するのも面倒くさくなってきて、大人の特権を発動。
タクシー移動である。
次のお土産目的地は、台北の下町・龍山寺。


タクシーでガッツリ飛ばして、一気に到着。




深夜でも参拝客多し。
本来であれば観光するべきところであるが、我々の目的は、今はお土産である。





「中国のお寺ってこんなに派手なんですよー」というこれ以上はしょりようのないほどの一言をもって観光終了。あ、もちろん、ちゃんと参拝はしておりますですよ。





地下鉄龍山駅の構内にあるセブンイレブンで、(に)が台湾セブンイレブンのオリジナルキャクター「OPENちゃん」のグッズを購入し、無事、お土産ツアーも終了。


そして時間は22時近くになっていた。

あ、そういえば、まだ宿を決めていなかった…。


(つづく)



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